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ポルノ: 『お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩』感想

 書名長いですね。タイトルに全部書こうかどうしようか迷いましたよ(笑)。
お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩 (美少女文庫えすかれ)お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩 (美少女文庫えすかれ)
(2013/10/21)
葉原 鉄

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 というわけで実に久し振りの美少女文庫作品の感想です。
 何だか、青橋さんとこの紹介見てよさげに思えたので買ってみました。とは言ってもこのエントリ、オフィシャルな紹介文がコピペしてあるだけのようですけど。

 でもこの話、作品のタイトルには「ドレイ」とありますが、どちらかというとそれよりも「ご奉仕」「お・も・(略)」という印象でした。なんでかと思ったら、帯を見て気づきました。咲さんの方に「ご奉仕の天才」、ノエルの方に「暴走ドレイ志願」とあるんですが、個人的には咲さんのファンになったからです(笑)。
 いや別にロリ(見た目が)だからというわけではなく、結局のところ、その本性からして「それ」そのものであるのって咲さんの方だからでしょう。

 主人公の浄志郎は、まあ色々事情は抱えているし目付きも悪いし、おまけに凌辱モノの同人誌なんか書いてたりするのですが、実際には比較的穏当な思考と言動の少年です。温厚と言ってもいいかも。
 そんなところに突然、「聖蓮女学院の双輪の花」の一人、ノエルがやってきます。彼女は街で浄志郎に見られたときに、運命を感じたのです。どういう感じだったかというと……。

 ──一瞬で丸裸にされて、毛穴まで舐めあげられているような……

というもの。
 ……どうしてこれで運命を感じたりするのかよくわかりませんが(笑)、カネもあるし無駄に有能なノエルは興信所等も駆使して浄志郎を特定。でもまあこれは確かに運命かも知れません。何故なら、ノエルが偶然見掛けて衝撃を受けてファンになった同人誌の作者が、誰あろう彼だったからです。
 というわけで浄志郎の家に押し掛けてたものの、彼は常識的と言うか良識的に対応。しかし、不法侵入で警察に通報しても既にノエルの手が回っているし(笑)。
 こういう権力を笠に着るやり方が嫌いな浄志郎はちょっとイラっときて、ノエルに色々ちょっかい出しますが、彼女も引くわけには行かず、結局最後まで致してしまいます。

 まあちょっとやりすぎたかなと思った浄志郎ですが、はっきり言って気にする必要は全然ないですね。ノエルは調子に乗って、彼の住むアパートを勝手に豪邸に建て替えたり自分の家の資産を勝手に浄志郎のものにしたりやりたい放題ですから。

 そこに、(わたし的)本命の咲さんが本格登場!
 ノエルの一つ上の先輩で付き合いも長い咲さんは、世間ではノエルの家のごたごたと彼女の失踪で大騒ぎなのですが、調べさせた結果わかった事実に納得。
 というわけで、自ら浄志郎の家に乗り込んできます。
 それを受けてのノエルの反応がまたぶっとんでいて、咲さんを勝手にご奉仕のライバルと見做して勝負に持ち込むとか(笑)。

 ここで、ついに驚愕の事実が発覚するのです!
 つまり、帯にもあった「ご奉仕の天才」咲さん。初めてのフェラチオが驚異的に上手で、ノエルは敗けを認め、今回は、と浄志郎を譲ります。
 譲るというのはつまり、セックスしてもらうということで(笑)。

 さて、浄志郎はと言えば前述の通り実は結構温厚で穏当で、放っておいたらここで引き下がってしまいそうです。
 一方の咲さんはと言えば、その本性は「ご奉仕」。上流階級の箱入りお嬢様の筈なのに。でもそれはまだ隠されたままです。
 しかし、ノエルによりこんな状況が作られたことで、くっつきそうもないものがくっついてしまいました。
 咲さんは、恐くなって浄志郎を遠ざけようとします。彼はそんな気はないと言うのに。そして取り乱した末、彼の逆鱗に触れる一言を口走ってしまいます。つまり、権力を振り翳そうとしたのです。
 これで、浄志郎が行動に出ます。

 また、ここで咲さんが恐れているものが興味深い。
 それは、浄志郎ではなかったと言えるでしょう。彼女が恐れていたのは、多分自分自身。彼の逸物に貫かれでもしたら、自分はもう戻ってこられないだろう、というものです。

(狂わされてしまいますもの……! あんなすさまじいモノを入れられたら、わたくしの人生すべてこの方に貪りつくされてしまう……!)
 剛直に貫かれてよがり狂うことを思えば、鼓動が高鳴って仕方ない。それほどまでに彼の逸物は麻薬的な魅力を持っている。
 あるいは──雌の宿命だろうか。

 これは実際には、「すべてこの方に貪りつくされてしまう」というよりも「すべてこの方に捧げつくしてしまう」という方がより正しいんじゃないでしょうかね。
 咲さんという人は、そんなものを抱えている人だった、と。

 その後も、例えばノエルと二人で浄志郎の学校に転校、しかも咲さんは学園を無理やり変えてまで彼のクラスにやってきて、策を弄して男子トイレで浄志郎にいたずらさせたりもしますが、彼をコントロールすることが目的なのではなくそれは単なる手段で、やはり彼に尽くすため。
 しかも、浄志郎が指で肛門を責めればそれで初めてなのにイってしまうし。
 彼の所有物であることを宣言するのが清々しいと感じたり、身体が小さいために道具のようにされ支配されるのも、彼にのしかかられるのも、恐ろしいのではなく幸せに感じたり。

 まさに、咲さんは本性からして「ご奉仕」の人だったわけです。

 まあでも、浄志郎を陥れたことについては後でフォローが欲しかったですけどね。皆の前で誤解だったことを詫びてみせるとか。

 ともあれそう考えると、ノエルの方はどうなんでしょうね。普通の人が雌豚モードも持っているのか、その逆なのか。いずれにしろノエルの場合は両方持っているので。
 ここら辺りまでの話でノエルが殆んど咲さんの引き立て役になってしまっていたわけですが、それでノエルが逃げ出して浄志郎が追い掛けて雨降って地固まる的に落ち着いたら実はそんな感じだったのでした。

 今回の作品は、私にとってなんかジャンル的にちょうどいいと感じました。ファンタジー過ぎもせず、現実過ぎもせず。いやファンタジーが嫌いなわけではないのですが、それなら二次元ドリームノベルズくらいやってほしいので。
 また、終盤のビデオレターの話も、プレイとしては良かったものの、それを、つまり娘の凌辱シーンを親に送りつけるのはちょっとな(後にどんなことになるかも含めて)と思ったのですが、結局それは浄志郎の判断で送らないことにしたし。
 そういう意味では、とても微妙なバランスを保っているという感じがして、そんなところもちょうどいいと思いました。

 最後になりましたが、イラストいいですね。可愛くて。
 ……いいんですけど、表紙にも登場しているし本文中でも全然違う描写があるのに、咲さんの髪が初めの頃黒髪ストレートの長めのボブにイメージされてしまって……。どうしてなんだろう?

P.S.
 作者の葉原さんは、義務教育は一体何歳までと思っているのだろうか……(笑)。

tag : 美少女文庫 葉原鉄

コメント

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No title

葉原さんは元々二次元ドリームの作家です。
 「姫将軍リューネリア」シリーズ二作品書いた後、
ノベルズから文庫へ移行、ここで10作ほど書いた後
美少女文庫へ来た人です。

 似たような経歴は羽沢向一さんがいますが、この人は逆ですね。
 ナポレオンXXでデビューして二次元へ、そして美少女文庫へ凱旋帰国。
 どっちでも書いている稀な人です。

 後は真慈真雄さんも葉原さんと似たような経歴ですが
この人は美少女文庫2作目で切られてます。
 
 意外と両者の交流って無いんだな。
 

Re: No title

> 葉原さんは元々二次元ドリームの作家です。
なるほど。
もしかすると、そういう経歴の持ち主だから、ファンタジーに行くと突っ走りすぎてレーベルと合わなくなるのかも。
そうだとすると、中途半端なのが生れない理由がそれかも知れないな、とか思ったり。

>  意外と両者の交流って無いんだな。
まあ、カラーが随分違いますからね。
だからこそレーベルの存在意義があるんだろうし、そんなに違うものを自在に書ける人もそう多くないということかも知れません。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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