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独り言: 『速水御舟―日本美術院の精鋭たち―』報告

 というわけで、先日テレビ(ぶら美)で紹介されていた山種美術館の「速水御舟 ―日本美術院の精鋭たち―」展に行ってきました。
 うーん、おかしいなぁ。なんでこのブログでこんな真っ当なものの感想を書いているんだろう???

 勿論、テレビでも力を入れて紹介していた「炎舞」「翠苔緑芝」も良かったですが、それについてはこの間触れたので、別の作品について。

 例えば「百舌巣」とか「柿」みたいなのも良かったですが、今回私にわざわざ出向こうと思わせたような雰囲気の作品、つまりどこか陰や虚無を感じさせる凄みのある作品が、やはりありました。
 綺麗なんですけどね、どれも。でもどこか、その絵の向こう側に何かあるんではないか、というか何にもない虚空があるんではないか、みたいに感じられます。

 例を挙げると、「紅梅・白梅」「夜桜」「暗香」「春の宵」とかが特にそう感じられた作品でした。
 そして、一見ちょっとそういうのとは違う様子の作品で、「春昼」にも何故か同じようなものを感じました。

 先に挙げた四作(というか紅梅・白梅は一組の掛け軸)は、まあ平たく言えば背景とかに共通点があるわけです。しかし、「春昼」はごく普通の(ただし昔の)民家を描いているようです。
 でもどこかぞくっとするものを感じるのは、そのあまりの静けさに、人の気配の欠落を感じるからかも知れません。また、真ん中にある入り口が、何か吸い込まれそうな感じに開いているというのも理由の一つかも。家の中は暗いけど、入ってすぐの辺りがうっすらと見えるとか。

 以前ちょっとだけ触れた是真の「月薄鈴虫蒔絵額」や、今回と同じぶら美の「白隠展」、NHK Eテレ『日曜美術館』の東山魁夷特集にしても、これまで紹介してきたのを見ると、やっぱり私は日本人的な作品が好きっぽいですね。
 そういえば、会田誠も日本人のようで(笑)。
 西洋画とかは、優れているなーとは思っても、やはりどこか感覚的にしっくりこないというか肌に合わないというか。感心はするけど感動はあまりしないというか。
 テレビでドイツのロマン派の作品を見たときはいいと思ったのですが、例外はそのくらいでしょうか。

 とまあ、珍しく美術館なんかに行ってしまったので感想を書いてみました。でも考えてみると、今年は前にも「会田誠展」に行ってましたっけ。

P.S.
 今日、山種美術館で見た「炎舞」ですが……なんだか、ちょーっと傾いていたような気が……。
 いやまさかね、仮にも(いや仮じゃないですけど)美術館が重文を展示しているのに。絵の構図のせいでそう感じたのかも?

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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