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せいじ: 自民等の改憲案について物申す

 今朝の日経新聞を見ていたら、「「オレオレ詐欺」なお多く」というタイトルの小さな記事がありました。
 やはり、「母さん助けて詐欺」なんて表記はほとんど見ないですね。まあ、当たり前と言えます。たとえばニュースとかで「80歳の男性が母さん助けて詐欺の被害に遭い……」などと言ったらどう考えてもおかしいわけで、使える場面の限られる言葉なんてあっても困るだけです。

 なんでそういうことになるかというと、結局は、そもそもそれは何なのか、というところから外れた命名をしてしまうから。この詐欺の場合は記事にもあるように、子や孫などの身内をかたるのを特徴としている、というかそれを以てそれを他と区別しているとも言えるわけで。

 何だか話が本題からどんどん逸れてしまいそうなのでこの辺りまでにしますが、では本題は何かというと、自民や産経などが唱えている改憲案についての話です。

 そもそも自民案が立憲主義から外れている、つまりあれは法律の親玉であって国家が国民をどうこうするものであるわけですけど、産経辺りはもう確信犯で、立憲主義から外れても我が国には我が国らしい憲法の在り方があるべき、などと宣っている始末です。
 それもこれも、その本質から外れたものを盛り込もうとしているのが問題であるんですけど。

 何でもかんでも物事を区別せずに混同する。つまりそれは物事の本質が見えていないか敢えて無視しているかですが、そんなことをするとどうなるか。ろくでもない末路は見えています。なんかそういうのが多い気がするんですけど。

 明治憲法が現役であった頃には、教育勅語とかあったじゃないですか。
 しかし、誰もそれを憲法に組み込もうなんて言わなかったと思うんですけどね。いや、いたかも知れませんが結局はしなかった。

 今、そのようなものを憲法に組み込んだとして、ではそれは一体誰が誰に言っているものなのか。それが国家から国民へであるとすると、ならば国民が国家を定めるものは一体何か。
 そんなことをすると、では憲法は一体何なのかが不明瞭になり、結局また今度変えるときに揉めることになる。だから、そういうものはたとえあったとしても別立てにすべきではないでしょうか。

 それに思うんですけど、天皇陛下でもない何者かが、勅のようなことを憲法に盛り込んで国民に言い渡すって……。

 それは、不敬ってものではないんでしょうかね、自称「保守」の方々?

コメント

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No title

  「オレオレ詐欺」の呼び方について「こち亀」の中で署長と部長が「電話詐欺でいいじゃん」と
言っていたシーンがあった。
 最近、と言ってもここ数ヶ月の話だが。
 そんな呼び名にしたら電話会社が困るので、と使われなかったがこの名前にしていたら
電話会社も対策考えてくれるだろうか。
 
 勅の意味と直接関わりはないですが、ネオナチに参加している人間の多くは
「我が闘争」を一回も読んだ事がないそうです。
 ドイツでは禁書扱いされているとはいえ、ネットを使えば読む事は可能。
 いわば敬虔なクリスチャンを自称する人間が一度も聖書を読んだ事がないのと
同じな訳です。
 勅という意味も知らず何を以って「保守」とするか、何を守って「保守」なのか。
 それも分からず保守を名乗ってる人も多そうだ。
 
 個人的には憲法改正はあらゆる人間から広くアイデア募集したほうがいいのでは
ないだろうかと思う。
 大日本帝国憲法創案時、日本各地で憲法創案ブームが起きたけど、それは一つも
起用されることはなかったと「BS歴史館」で以前やっていたのを見てそんな事を
思ったりした。
 それと過程は全て公表して欲しい。
 密室決めはやめて欲しい。
 

Re: No title

> 「電話詐欺でいいじゃん」
この命名とそれが使えない理由については、全く同じことを小田嶋隆氏が日経ビジネスオンラインのコラムに書いていました。

> 「我が闘争」
……実は私、持っています(笑)。続編も。

>  勅という意味も知らず何を以って「保守」とするか、何を守って「保守」なのか。
まあ、このエントリで「勅」という言葉を使ったのは単なる当てつけのようなものですけど。
ただ、彼らの案には他の国なら宗教の範疇に入るようなことも含まれていますよね。日本であれば国民の家訓として家長である天皇から発せられるべきものだと思うんですけど。

>  個人的には憲法改正はあらゆる人間から広くアイデア募集したほうがいいのでは
> ないだろうかと思う。
私は昔は、日本には成文憲法なんてなくてもいいんじゃないかな、とも思っていました。イギリスみたいな感じで。
でもダメですね。現代の日本には、まさに立憲主義的な憲法が必要だと今は思います。
産経の「国民の憲法」の起草委員の百地章みたいに「「権力を縛る」はレトリック」などというレトリックを使うのもいますし。
授権規範もホワイトリスト的に、つまり与える権利を明言することで制限していると解釈すべきなんじゃないですかね。

>  それと過程は全て公表して欲しい。
>  密室決めはやめて欲しい。
そういえば麻生太郎の発言が問題になっていますが、アレはダメですね。
何がダメかと言うと、そもそもどう聞いても(読んでも)筋の通る解釈ができない。要するに文脈が破綻している。つまり、内容そのものが整理されていない。
とすると、そこに含まれる誤認や「ナチス」の単語の存在がもたらす悪影響のみが残るわけです。特に西欧社会に与える印象面で。

あの立場の人が、たとえ冗談でも、というか「冗談で」ナチスを持ち出す時点でNGですね。本気で言っている方がまだマシというものです。
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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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