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ラノベ: 『ロウきゅーぶ!』11巻でちょっと共感したこと

 今月発売の13巻で本編が完結とのことなので、それまでに12巻まで読了させておきたかったのですが、残念ながら間に合いませんでした。やっと11巻を読み終わって、今12巻の途中です。
ロウきゅーぶ! (11) (電撃文庫)ロウきゅーぶ! (11) (電撃文庫)
(2012/10/10)
蒼山 サグ

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 しかし、そういう中途半端なタイミングではありますが、11巻で結構思うところがあったので、簡単にそこのところだけ感想を書いてみます。

 この巻では、慧心女バスが公式戦ではないながらもミニバスケの大会に出場することになったのですが、物語上の重要なポイントは、まずは5年の(自称)慧心新バスケ部を相手取っての試合。
 ここで、形の上ではある意味、昴vs.葵の戦いになるというのは、実に燃えると同時に心暖まる展開ですね。特に、葵にとって。
 この、相手の手の内を知り尽くした二人がコーチをつとめる二つのチームの対戦は実に見事な展開でしたが、今回はその話ではありません。

 ところでこの大会、9巻で真帆のために尽力した昴が、真帆の父親に詫びを入れられ、ならばとお願いしてみたことで実現したものです。
 そんな感じなのもあって、各メンバーの家族がほぼ総出という豪華な展開が待っています。

 そんな中でも、やはり真帆のお母さんの萌衣さんの登場は衝撃的でした。
 名は体を表すというか……名前が萌える衣で、メイド服ですから(笑)。

 とまあそういった雑談はいいとして、今回の感想のメインテーマは、愛莉についてです。

 実はこの大会、注目すべきは、慧心からの2チームだけでなく、硯谷の5年生メンバーのチームが参加していることです。
 その中に、麻奈佳先輩に「期待の新人」と言われる、都大路綾がいるのです。

 彼女を巡る展開こそが、今回こうして感想を書いた理由です。

 綾は、元体操部にいたのですが、高学年になって急激に身長が伸びたために色々うまく行かなくなってしまい、バスケに転向してきたのでした。しかし、こちらでもどうにも思うように成果が出せない。
 そんな綾が今回の大会で、愛莉と顔合わせします。
 シリーズの序盤では、自分の背が高いことを異常なまでに気にしていて、昴が「スモールフォワード」の方便(と言ってあげましょう(笑))を使うほどだった、あの愛莉です。

 試合前にちょっと話しただけでも、綾が自信喪失しているのは明らかでした。
 その綾と愛莉が、決勝戦で同じコートで戦うことになりました。

 綾は、やはりというべきか、全く力を発揮できていません。昴としても、綾をどれだけ攻めていいのか迷っています。
 そこで、愛莉が一歩踏み出すのです。

 積極的にパスを求め、綾と対決する愛莉。勿論、綾は茫然とするばかり。

「愛莉、さん……うう」
「…………」
 苦悶の表情を浮かべる綾さんに、愛莉は一瞬滲んだ辛そうな表情を自ら振り払い、何も言わずに守備へと戻っていく。
 真剣勝負の最中だ。アドバイスは出来ない。でも、試合を見つめる多くの瞳には、愛莉の無言の意志が、間違いなくはっきりと伝わっていた。
 ──これが、高さだと。
 高身長の者にしか出来ない仕事が、バスケのコートの中には間違いなく存在するのだと。愛莉は自らのプレーを以て、綾さんに伝えようとしているのだ。
 かつての自分とよく似た、己の在り方に自信を持てず、臆病に苛まれてしまう少女に、強いシンパシーを感じているからこそ。


 試合の後に綾は愛莉に、格好良かった、素敵だ、とまで憧れを込めて言われていました。
 これが、ほんの半年くらい前までは、大きいとか高いとかいう言葉を聞くだけでもパニックしていた愛莉でしょうか。

 1巻で昴が言っていたように、小学生の吸収力というのは素晴らしい、というところでしょうか。
 そして、愛莉が見違えるように変ったのと同じく、今度は綾も別人のようになって登場するかも知れません。
 というわけで、昴のあの感動には共感を覚えてしまいます。
 アニメ化された際の、彼の名文句を引用しておきましょう。

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まったく、小学生は最高だぜ!!!

tag : 電撃文庫 蒼山サグ

コメント

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No title

フィギュアや体操競技をやっていて急激な成長でうまくいかなくなるってのはよく聞く話ですよね、浅田真央も成長による体の軸のブレで相当苦労してましたし今まで難なくこなしていたものが急に出来なくなるくらいですからアスリートにとっては相当なプレッシャーですね

Re: No title

> 急激な成長でうまくいかなくなるってのは
体操とかは、有利すぎるためか子供排除とかやってるようですからね。
なんだか、それはそれで本末転倒みたいな気がしますけど、まあ他にも選手の体を護るという意味もあるらしいので仕方ないんでしょうか。
確かアルセーヌ・ルパンが作中で語っていたことだと思いますが、絵などを飾るとき、ガラスのある額を使うべきか否かという話を思い出しました。彼は、見栄えよりも美術品の保護を優先して、ガラスありが良いと主張していたような。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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