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独り言: アベノミクス半年にあれこれ

 ちょっと前にまだ何か評するには早いみたいなことを言ったばかりですが、所謂アベノミクスに関する雑多な感想を述べてみたいと思います。

 大量のカネを投入した(すると宣言することも含む)ことで、金融関連で色々乱高下しましたが、株価なんかは結局今のところ前と同じくらいの水準になっています。まあそれはそうですよね。企業の実態は半年くらいでそう変わる筈もなく、期待で動いたわけですから。
 所詮投機によるバブルだし、まあこんなもんでしょう。

 話し始めたばかりでいきなり脇道にそれますが、投資と投機ってちゃんと区別されるべきですよね。少なくとも市場にいる人の認識の中では。
 ハッカー/クラッカーと同じように、一般の人の間では、実際の定義はあまり意識せずに使われている気がします。株に金を出すことは全部株式投資と言われていますし。しかし、自分のやっていることが、資金を投じて成長を支援して果実を得るのと、カネが集まったところで一部拝借するゼロサムゲームとは全く違います。
 その行為がどちらなのかとはっきり区別できないことも多いですけど、自分がどちらのつもりでやっているのかを意識する必要はあると思うんですけど。

 さて、実態として、というか実体経済としてあまり変わらないのは、よく経済紙に書いてあるのと違い基本は内需の国で、消費者の状況がそう変わっていないからでしょう。
 勿論、変わっているという報道もありますが、まあ大体は高価なものがどうこうって話で。そりゃ、株価が上がったって庶民にはあまり関係ないし。そういうと報道は年金の運用がどうこう言いますが、苦し紛れに一体何を持ち出してくるのやら。
 収入の高い人の消費性向は低いし、限界消費性向も低い。だから消費税は逆進性が高いと言われるし、金持ちに金を配ってもあまり意味がない理由もそれ。というわけで、今の「好景気」の影響はかなり限定的です。

 という話になると、次に出てくるのは、庶民に影響が降りてくるのには時間がかかるという言い分というか言い訳というかですが。
 元々デフレであり需要不足で、以前にも言ったように賃金が下がっているのが大きな問題という状況なのに、そこのところが変わらなければそもそも庶民のところまで降りてくる筈もない。実際、企業の内部留保は増え続けているようだし。
 また、ぐろー〜とか言っていますが、そんなのは賃金の下落圧力にしかならないし。為替による調整は、そういうところにまで届きませんからね。でなければ、なんで購買力平価とかビッグマック指数(笑)みたいな指標が別に存在するのか。

 デフレに対するインフレターゲティングとか言ってマイルドなインフレを歓迎する論がありますが、見落してはいけないことがあると思うんですよね。
 つまり、経済が順調に動いているときには自然とインフレ傾向が出てくるという結果の話と、インフレ期待による需要喚起とは全く別物だということと、結果に原因がついてくるわけはないということです。
 インフレスパイラルは、スパイラルというくらいなので、二つ(以上)のことが相互に影響し合って進行するものですが、その概念はちゃんとこれらを区別している筈です。
 で、ではこのスパイラルをどこから始めるかということですが。

 まずインフレを、という話は当然のことながら、前者からではあり得ない。それはつまり、因果関係が逆だから。ということは、インフレ期待からスタートすることなんでしょうけど。
 でも、「ない袖は振れない」。

 国会では与党のトップ、行政府では総理大臣なんていう人が経済界に対して、「賃金上げて〜」とかお願いするということは、そこのところはちゃんとわかっているということとも言えます。
 しかし逆に言えば、「お願い」するしかないということは、今の政策は「筋が悪い」ということです。一番肝心のところをカバーできていなくて、そういう裏道に頼るしかないわけですから。
 ではどうすればいいのかについても、ネットで見ただけでも結構良さそうな案がありますしね。しかも、過去に成功した実績もある。しかし、アベノミクスには含まれていない。なんでだろう(笑)??? まあ、その辺りが自民党の限界ってとこでしょうか。

 以前にも言ったように、自分は期待していないけど期待する人が多ければ効果はあるかも知れない、と私は思っている所謂アベノミクス。
 なんだか、全貌が大分見えてきたところで、やっぱり期待できない人が多くなってきたような気がして。特に、第三の矢とやら。さてでは、次に打ってくる手は?
 という疑問を投げ掛けるということは、現状のままでは不足だ、と言っているということになりますか(笑)。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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