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独り言: エロ方面の不穏な蠢きと、日本社会の閉塞感

 今日という日はちょっとショックな出来事から始まりました。
 以前ちょろっと紹介したことがあるサークル『ごっさ亭』さんのことです。少し前、DLsiteからいくつかの作品の販売終了のお知らせメールが来ていたのですが、そのときは、まあ昔のが販売終了になるのはよくあることと思っただけでした。しかし、今朝のは多すぎました。しかも、ちょっと前に来ていたお知らせでは、上記のエントリで紹介した作品もありました。
 慌ててオフィシャルサイトを見に行ったら、DLsiteのブログへのリンクが残されているのみ。しかも、今やそのリンク先のブログすらもなくなっているようです。

 オフィシャルサイトの方はチェックしていなかったので何が起きたのかわかりませんが、いやな予感がして保存しておいたDLsiteの方のブログによると、「心境の変化」とか色々あったようです。が、どうやら、ちょっと前から各所で騒ぎになっていた、コアマガジン社へのガサ入れが最後の一押しになったような気配。

 ガサ入れの方は、オフィシャルサイトの情報では

2013.4.24
諸般発表がございますので、いましばらくお待ちください。

となっているだけで、現時点では何がどうなっているのかわかりません(メガストア休刊の報もあり)。
 しかし、一体どうしたんでしょうね。警察の事情か(点数稼ぎが必要になったとか)、コアマガジン側に落ち度があったか(上納金を払ってないとか)。一つ言えるのは、どうやら「わいせつ」絡みらしいのですが、これ、しょっぴきたくなったらいつでもできるというとても便利なモノだ、ということです。

 近頃はエロに対して妙に風当たりが強くなってきていますが、そんなに社会をお綺麗にしたいんですかね。
 エロを「慎む」のではなく「排除する」ってのはつまり、性欲と、理性や知性の鬩ぎ合いになるということです。ここでは、理性は善悪、知性は損得ということにしておきます。勿論、当ブログでは、損得とは単にカネのように数字で表せるものに限ったりしません。
 しかしそうなると、世の中は性犯罪者と草食系だけになってしまいますが、いいんでしょうかね。いや、それはもう現実化しているかな?
 そしてまたエロ規制を強化して、悪循環、とか。

 「清濁併せ呑む」という表現がありますが、これは通常、度量の大きいことを示す良い意味で使う言葉ですよね。しかし、今の社会はそれとは掛け離れてきているようで。
 文化については「いいもの」だけ作れ、そうでないものは排除。ものづくりでも売れるものだけ作れ、そうでないものは研究も開発もするな。国防も暴力はいけないからアメリカにアウトソーシング。
 国防のアウトソーシングって、朝廷と幕府みたいですね。公家が血を嫌ったのと何だか似ているかも知れない。しかし、日米間には朝廷と幕府のように権威が効く筈もなく、結局ATMになっているわけですが。

 社会が「いいもの」と認めるのは文化とか非暴力とかだけではないですね。例えば、高校生辺りの意識調査をして、偉くなりたいという人が諸外国と比べて少ない、と嘆く論調があります。
 日本で偉くなるというのは要するに管理職になるということですが……。でも不思議。プロ野球の選手に「早く監督になりたい」と言う人が少ないじゃないか、と嘆く人は見たことありません。はて。

 あとは、日本には起業家が少ない、リスクを取らない、と批判する声もあります。
 しかし、失敗した起業家には、もう資金援助とかなくなりますよね。つまり、たまたまか天才であるかで最初から成功した人だけが生き残る。そうでない人は、経験をつんだ筈なのに評価されない。アメリカ辺りとは逆ですね。まあ、日本ではVCも銀行家あがりがやってますし、銀行は投資じゃなく融資しかできなくて起業は素人だからしかたないかも知れませんが。
 いずれにしろ、水に落ちた犬は叩け、という文化ですし。あれ?これ別の国だったかな? まあ、当てはまるんだからいいか。

 こういう「お綺麗」なこと礼賛って、何となく、「合理化」と似ている気がします。だいぶ迂遠な表現ですが、普通、「合理的」と言われる事って単なる手抜きであって、理に適ってませんよね。つまり、あまり意味を考えてない。
 ものづくり大国とか言いますが、実際は両班のいる社会と同じで、技術者は冷遇。思い出してみれば企業ドラマとかでは営業が活躍していますが、ならものなんか作らないで営業だけやればいいのに。あとは管理職か。
 リーダーが必要とか言いますが、それで全員リーダーになったら誰が実際に作業をやるんでしょうね? あとコミュカとかも。
 つまり、何かが欲しいとなったらそれ以外は要らない、みたいな。リーダー、管理職、コミュカのある営業、そういうのが必要な人材で、黙々と考えたり手を動かしたりする人は要らない。

 エロ規制も「合理化」も期待される人間像も、視野が狭すぎる、ということですよ、結局。
 ミクロとマクロの違いって、結局は何かの行為が環境に与える影響を考慮するかどうか、みたいなところがあると思いますが、それと同じかも。

 上に、どっか別の国の話が出てきましたが、それと似ているということは、そういう国のその後を見れば日本の未来も見えるってことですね。
 果たしてどうなることやら。

コメント

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No title

「偉くもないし立派でもない」
 確か「コナン」の初代OPにこんな歌詞がありました。
 偉いとか立派とかの基準はどこにあるのでしょうか。
    
 社会と言うのは洗練されるほどエロのような存在を排除したくなるものだけど、
エロのような存在が根底にあってこそ上にある洗練された存在が生まれるものだと
思うのだが。
 

Re: No title

結局、その後二誌の休刊が発表されていましたね。

> 偉いとか立派とかの基準
私は、まあここでいつも述べていることですが、その基準を一本化しようとする、もしくは一本しかないと考える空気が日本にはあると思っています。
それは、人それぞれじゃないかという主張とはちょっと違い、分野(職種とか)毎に基準は異る筈で、その上でそれらに「人それぞれ」があるのだと思います。

> 社会と言うのは
私は、それを「洗練」とは思わないですけどね。
本文中でも区別しましたが、何かを慎むのではなく「排除」するのは単に物事に蓋をして隠蔽しているだけで、それはつまり腐敗した社会であると思います。
性の否定は生の否定であり、つまりは活力の否定であり、その先には死が待つのみでしょう。
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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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