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せいじ: 日本国、さすがの外交交渉力(笑)

 TPPに関する話で、日本の交渉力(笑)に疑問符を付けたことがありましたが、やはりまあ、日本なんてそんなものですよね。

 まず第一に、「仲間に入れてくださいお願いします〜」なんて姿勢で行ったら足元を見られるのは当たり前なんですけどね。
 そして、これまでにもずっと新聞等で、アメリカの自動車業界は日本のTPP参加に反対しているとか報じられていました。しかし、そこにはいつも、日本の自動車市場は閉鎖的であるというアメリカ自動車業界のコメントが添えられていましたね。
 いやそれはつまり、参加するんだったらそれ何とかしろよ、という意思表示でしょ? 所謂「非関税障壁」の撤廃を要求する、ということでしょ?
 それをまあ脳天気にも言葉通りに報じているのをアホかと思いながら読んでたんですが、結果はこんなもんです。

 そして、今頃になってやっと知財とかについても報じるようになった日経とか、ねぇ。それも、日本の著作物を海外に売るときの利便性どうとか言っていますが、そもそも売るものがなくなっちゃったら意味ないのに。
 そして、著作権や特許その他の知財を軽視したら、製造業だってやっていけないのは自明なのに……自明の筈なのに、どうやらそれは共通認識ではないようです。少なくとも日本政府やメディアはそうではないようで。

 大体、日本のTPP反対派はアメリカによる陰謀論を唱えているとか言う声もありますが、いや、別に反対派の指摘している内容は陰謀じゃないでしょ。当然の交渉でしょ。
 しかし、それが「陰謀」っぽくなっているのは、アメリカが(陰に)隠しているのではなく、日本側がわかってない、もしくはわかってない振りをして自ら隠しているから、だし。

 アメリカとしては、製造業とかの国内回帰を図っているし、輸出も増大させようとしている。また、TPPに絡んだときに加えさせたものを考えれば、それもアメリカが望んでいるものであることはわかる。金融関連とか。
 ならば、TPPに日本が加わらなければそれらの目論見はあまり成果が上がらない恐れがあることも当然。

 そんな状況で、「仲間に入れて(略)」なんて、アホですか、という感じなんですけど。

 ま、結局は冒頭にリンクした過去のエントリに書いた通り、情報とかそういうものを軽視する日本の自殺点、というところでしょうか。もしくは、安全保障のために経済を差し出したか。
 しかし、事前協議の段階でこれでは、ねぇ……。

 前のエントリでは大東亜戦争の例を出しましたが、TPPは何となく、第二のプラザ合意になりそうな感じですね。
 ……はぁ。

 以下、参考資料。
 日本のTPP交渉参加に際して行われた日米事前協議の合意内容の仮訳を、外務省のサイトにあったPDFよりコピペしたものです。面倒なので右詰めなどの整形はなし。

(仮訳)
2013年4月12日

拝啓

安倍晋三内閣総理大臣は,TPP交渉への参加を追求するとの決定を正式に表明
しました。日本政府及び米国政府は,TPP交渉参加への日本の関心に関する二
国間協議を続けてきました。これらの協議の結果として,日本政府を代表して,
以下を確認する光栄を有します。

これらの協議を通じて,両国政府は,日本がTPP交渉に参加する場合には,日
本が他の交渉参加国と共に,2011年11月12日にTPP首脳によって表明
された「TPPの輪郭」において示された包括的で高い水準の協定を達成してい
くことになることを確認しました。地域で最大かつ最も発展した二つの経済大国
として,日本と米国は,経済成長を更に促進し,二国間の貿易を更に拡大し,及
び法の支配を更に強化すべく,共に取り組んでいきます。

この目的のため,両国政府は,TPP交渉と並行して,保険,透明性/貿易円滑
化,投資,知的財産権,規格・基準,政府調達,競争政策,急送便及び衛生植物
検疫措置 iの分野における複数の鍵となる非関税措置に取り組むことを決定しま
した。これらの非関税措置に関する交渉は,日本がTPP交渉に参加した時点で
開始されます。両国政府は,これらの非関税措置については,両国間でのTPP
交渉の妥結までに取り組むことを確認するとともに,これらの非関税措置につい
て達成される成果が,具体的かつ意味のあるものとなること,また,これらの成
果が,法的拘束力を有する協定,書簡の交換,新たな又は改正された法令その他
相互に合意する手段を通じて,両国についてTPP協定が発効する時点で実施さ
れることを確認します。

米国は,自動車分野の貿易に関して長期にわたる懸念を継続して表明してきまし
た。それらの懸念及びそれらの懸念にどのように取り組むことができるかについ
て議論を行った後,両国政府は,TPP交渉と並行して自動車貿易に関する交渉
を行うことを決定しました。交渉は,添付されているTORに従い,日本がTP
P交渉に参加した時点で開始されます。さらに,2013年2月22日の「日米
の共同声明」に基づき,両国政府は,TPPの市場アクセス交渉を行う中で,自
動車に係る米国の関税がTPP交渉における最も長い段階的な引下げ期間によ
って撤廃され,かつ,最大限に後ろ倒しされること,及び,この扱いは米韓FT
Aにおいて自動車に係る米国の関税について規定されている扱いを実質的に上
回るものとなることを確認します。
日本と米国は,日本には一定の農産品,米国には一定の工業製品というように,
両国ともに二国間貿易上のセンシティビティが存在することを認識しつつ,TP
Pにおけるルール作り及び市場アクセス交渉において共に緊密に取り組んでい
くことを楽しみにしています。

TPPに関する二国間の協議が成功裡に妥結したことを確認する貴使の返簡を
楽しみにしています。

敬具

日 本 国 大 使
佐々江賢一郎

i日本及び米国は,世界貿易機関(WTO)の衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS
協定)に基づいて並行二国間交渉の中で衛生植物検疫措置に関する事項について共に取り組む。

tag : TPP

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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