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読んだ: 『宇宙に「終わり」はあるのか』感想

 なんとなく、最近読んでる本ってブルーバックスなんですよねー。やはり何だかんだ言ってこういう世界が一番落ち着く。
 その中の一冊。


 ブルーバックスっぽいネタの中でも、やはり宇宙ってのは私には別格。そもそも私が転んだ(?)のは『宇宙のひみつ』でしたし。

 ところで、こういうのはガチのお勉強ではなく読み物なので、レベルの設定がどの辺りにあるのかってのが重要です。つまり自分のレベルとの相性ということになるので、人それぞれってことになりますか。
 この本は、そういう意味でとても丁度良かった感じです。そうだよねーって話の中に、あ、今はそう考えられてるんだとか、なるほど気付かなかったけど確かにそうだとか、そういうのが沢山あって。
 なので、私には丁度良かったわけですが、正に人それぞれなんですけど。

 レベルについては、相性だけでなく書き方というのもありますけどね。
 中には、そんなこと一般向けの新聞でも注意書き付けないよ……と思ってたら何ちゃら方程式を憶えてること前提ってそんなの忘れたよ、みたいな感じで一冊の中でも想定されている読者のレベルがちぐはぐなのってたまにありますし。

 ところで、最初はこの本も実はそんなに期待していなかったんです。そもそも、そんな先(「10の100乗年」後とか)のことなんかどんだけの確度で話せるのよって感じで。
 でも、この本はそれは勿論承知の上で、そうなりそうな未来への展開を軸に、その想定を導く研究について紹介しているという形になってるんですね。関係ないですけど、最近読んだ別のブルーバックスで読んだものもさらっと出てきたりして。巨大ブラックホールが登場したり、恒星のスペクトル型のアルファベットの順番がでたらめな件とか。

 非常に大雑把に言うと、第I部「過去編」, 第II部「未来編」の二部構成になっているんですが、やはり「なるほど」が多いのは未来編でしょうか。いや過去編も面白いんですけど。殆んど水素ばっかりの恒星が炭素や酸素なんかを含む恒星と随分違う成長をすることやその理由(強い放射冷却)とか。そういえば、天文の世界の風習ではヘリウムよりも重い物質を「金属」と呼ぶってのも最近読んだ本で知ったばかりでしたっけ。

 そして未来編。
 ここで想定されている宇宙は、膨張がどんどん加速していくことになっています。実は、すでに(60億年くらい前から)宇宙の膨張は加速に転じているらしいですね。
 例えば、銀河の合体のような動きも合わせてみると、やがて観測できる宇宙は、自分達の銀河だけになってしまうということが想定されています。これ、遠くなって技術的に困難になるとかではなく、遠くの銀河は遠ざかる速度が光速を超えてしまって見ることが原理的に不可能になっちゃうんですね。
 また、ビッグバンのような宇宙の始まりに関する情報も失われてしまって、仮にそこに知的生命体がいたとしても、宇宙の過去を知るための証拠が最早残されていない。

 しかし、そんなのはまだまだまだまだ序の口。そもそも今我々が存在し見ているこの宇宙の様子も極めて過渡的なものであり、熱力学的なこととか量子論的なことから物質やブラックホールなどでさえも失われていく、そんな未来が想定として描かれていて。いやもう、ここまで徹底的に喪われていくのかと。
 確からしいとは言え確実とまでは言えない未来の状況なのに、学術的な面白さとは別に、読んでて無力感とか虚無感に襲われます。上記の光速を超えちゃう例みたいに、頑張ってどうにかなる問題じゃないことばかりですから。

 そういう感想はおいとくとしても、それなりに知っていることのそれぞれちょっとずつ先を示してくれるという点で、とても読んでて楽しかったです。
 まあ、上に書いたように「私には」ですけど。

独り言: 雑談:偏差値について

 ねとらぼで一体どういう脈絡があるのかさっぱりわかりませんが偏差値の話をしていたので。
偏差値とは結局なんなのか? - ねとらぼ

 タイトルに雑談と書いた通り、特に何の意味もない話です。いやまあいつもそうだとも言えますが。多分、これまでにも散々言われてたであろうことに過ぎない、つまり独自性も新規性もない話。

 偏差値って、まあ個人的にはそんなに悪いもんだとは思ってないんですよね。昭和の悪弊みたいに言われてますけど。
 ただ、根本的に間違っていると思うのは、全教科合わせて一つの数字にしちゃってたところ。まあその「全教科」がどこまでかは状況により違いますが。

 もう遠い昔になりますが、高校受験の時のことを思い出しました。私が受験することにしていた学校って、私立と公立で偏差値で10くらい違ってたんですよね。公立は滑り止めみたいなもん。まあ結局受けませんでしたが。科目毎にとんでもない差があるために、科目の多い公立では苦手科目が足を引っ張っていい学校は狙えないのでそうなってました。
 また別の事情もあって、公立の問題が当時は比較的簡単で、つまり、得意科目があってもあまり意味がない。苦手科目がないことの方が重要。ちなみに中学時代成績が良かったのは国語と数学(と理科)だったような。

 これ、考えてみると偏差値の話とはあまり関係ないことですが、でも、根本的なところに何か類似の思想が流れているように感じます。
 結局、ジェネラリストのための仕組みだったんですね、あれらは。

アニメ: 2017春アニメ感想 (13)

 今期アニメ感想、十二週めくらいです。
 いつも感想を書いているエロマンガ先生は終りだし、レクリエイターズは第一部完(笑)みたいな感じで来週は総集編らしいし、実質最後っぽいかな。

エロマンガ先生 #12 「エロマンガフェスティバル」
 フェスティバルってそういう意味かい!
 というわけで、今回が本当の最終回みたいですが、前回とは違う意味でいい最終回だった……。それと、ほんの十秒足らずくらいのCパート(笑)。と呼べるかどうかわかりませんけど。

 例の妖精の島の件でエルフは色々と裏から手を回してRFPを提示したわけですが、そのツケを払う時がやってまいりました。それにしてもエルフ。

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「脱ぐのは平気だけど——」

 エルフの恥ずかしさのポイントってよくわからない(笑)。あと、ツイスターゲームでのエルフの格好を見ていたら、むかーし買った同人のエロマンガを思い出しました。いや、最近出版された(成人向け)に収録されてたのでつい。
 エロ同人と言えば、本編でも後半の話題になってましたね。
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 ここちょっといいシーンだなと思ったんですが、持ってきたのがエロ同人て(笑)。BP○に苦情が寄せられても知りませんよ?
 でもまあ、ちょっと安心しました。

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「一応読んだけどさー……おかしいとこなんてあった?」

 うんうん、そうですよねー、よかったよかった(笑)。対抗して描いた紗霧も読んだエルフも、あとめぐみはファッションだし。
 でもちょっと、いや凄く驚いたのがムラマサ。

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「これが正しい形だ!」

 これを何も見ないでその場で描くとか、天才か!?
 それに引き替え正宗。

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「先輩意外と進んでるんだな」

 この感想はちょっと可哀想だよ(笑)。作家ならミケランジェロのダビデくらい知ってようね。……とか言いつつ私もついそうだったよねと確認しちゃいましたけど。

 とか何とか色々大騒ぎのフェスティバルでしたが、最後のシーン、ちょっと良かったですね。いやあのCパート(?)ではなく。

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「ま、またね!」
「——!」

 二人が帰るときに窓から手を振る紗霧。当然、正宗はちょっと驚くわけです。

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「またね、エロマンガ先生!」

 しかし、紗霧のことを知っているエルフとムラマサも普通にそう声をかけています。自然なシーンの中でも、何かが変ってきていることがわかる。
 こういうの、いいですね。まあ、エルフ辺りは気付いた上で普通にしている可能性もありますが。
 こうして紗霧もちゃんと前に進んでいることを示す、ほんの微かに未来を感じさせる終り方って、とてもいい。
 特に、今回みたいなドタバタに続いてこうくるところがね。

Re:CREATORS #12「エンドロールには早すぎる "Be desperate and draw something fascinating."」
 ごめんメテオラ。
 盛り上がってるとこ悪いんだけど、どうやってそれをしようというのかがよくわからなくて今一乗れない。

 さて、今回は前回の颯太の告解(?)の続き、ついにセツナの身に起きたこと、そしてアルタイルのことにまで話が及びます。そして同時に、アリスも動いています。どうやらアルタイルに水を差されたことでちょっと頭を冷やした、というか冷やせたようです。
 まずそのアリスの話から行きましょうか。

 冒頭、彼女はブリッツと話しています。どうやら、ブリッツも何やら隠していそうだと察している様子。なんと、アリスもブリッツの登場する漫画を読んだらしい(笑)。そして、ブリッツが娘を亡くしていることを持ち出しています。
 彼の意図するところ、娘の話、そして「神」のこと。
 うーん、何を言いたいのかわかるような気がしますね。ブリッツもそう思っているかも。

 そしてアリスの動きはもう一つ。自身の作者の高良田に接触しています。
 アリスは颯太から聞いた言葉を彼に伝えていますが、どうやら高良田、本心ではそういうことを意識していつつも口にするのは恥ずかしい、そんなキャラみたいですね(笑)。
 なんとなくですが、アリスが今このようであることで、まみかも報われたかなーとか思ったり思わなかったり。

 さて、颯太について。
 前回彼が話したようにセツナは大変な状況にある(あった)わけですが、そのセツナから届いたメッセージに彼は、こんな風に答えてしまいました。

「颯太さん、わたし、描いてもいいのでしょうか。続けてもいいのでしょうか。
……描きたくなっても、いいのでしょうか」
「僕に聞かれても、そんな立場になったことがないからわからないです。困ります」

 駿河には「そらそーやわ」と突っ込まれてます。当然颯太もそう感じていた筈。
 また、話し終わった颯太に松原はこう言っています。

「とは言えだ。君のしたことをそんなに気にすんなっていうわけにはいかない」
「仮にもし君が、これを何とも思ってなかったら、俺は、そんな奴とは口をききたくもないね」

 ただ、松原はきつい言葉を使ってはいても意味しているところは真逆と言っていいかも。「仮に」「もし」と二重に仮定を意味する言葉を付けていますし。

 実は、これ前回も思ったんですが、セツナの視点から見たこの出来事って随分違うのかも知れません。少なくとも颯太については。
 颯太が「困ります」と言った時。
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 セツナのメッセージは17:14、そして颯太の返事は19:34。セツナはこの2時間20分という時間経過に何を見たか。颯太が自分の言葉をすぐに受け取ったのはわかっている筈。颯太が描いたセレジアから何かを読み解いたセツナは、颯太がこの短いメッセージを返すのにかけた時間をどう受け止めたか。
 また、SNSに送られてきていた言葉も気になります。

一緒に行ったイベント、とても楽しかったです。
迷惑かもしれないけど、わたしの生きてきた時間の、一番の思い出でした。
ほんとうに、嬉しかった。ありがとう。

 あと、颯太の電話にセツナの母親からセツナの訃報がありましたが、普通、どういう付き合いをしているかもわからない相手に連絡してきますかね。逆に言うと、セツナが颯太のことを家族にどのように話していたかがここから察せられる。
 そして繰り返しますが、第3話のアルタイルの言葉に、セツナが颯太のことを可哀想というように言っていることが示唆されています。

 メテオラが主体になってアルタイルを倒す計画が立案され遂行されようとしていますが、色々と疑問は尽きないですね。そもそもアルタイルの目的は何なのか。本当に颯太達が考えているようなことが正しいのか。なんせ、彼女は一度嘘をついています。しかも今想定されているアルタイルの目的は、言葉通り想定であり推測に過ぎない。
 颯太がセツナの想い、「島崎さんの願い」をどのようなものと考えているか。
 アルタイルの立脚点はそこにあるので、それを読み違えていたら全部が違ってくるわけですが。
 だから、目標とすべきは「アルタイルを倒す」ことで本当にいいのか。

 ところで、 中乃鐘の調査は相変わらず冴えてますね。デブなのに(笑)。
 アルタイルの「森羅万象(ホロプシコン)」がどのようなものであるのかも、彼の尽力で知ることができました。メテオラはこう解説しています。

「彼女は無数の第三者の二次創作によって、自らの能力を継続的にアップデートしている」
「誰かが彼女の物語を作り、それが彼女の能力として付加される」
「物語の供給が続く限り、彼女の能力は、無限に更新される」
「そして彼女の二次創作は、ネットを中心に、今も拡がり続けている」

 ところで、こうも言っているわけですが。

「彼女はフィードバックという運動そのものを武器にしつらえた、恐るべき化け物」

 ああ、これがこれ↓ですね。

帰ってきたヘタレの地平線@サンデーうぇぶり 第12回

広江 そこはやっぱり、ネットで広がっていく創作っていう「作家にとっての脅威」が、アルタイルのコンセプトですから。ちなみに、「フィードバックを武器にした恐るべき化け物」というニュアンスのメテオラのセリフがあるんですが、これは書きかけの原作テキストを読んだ虚淵玄さんが漏らした言葉をそのままいただいたものなんですよ。

 って虚淵こんなところまで(笑)。
 メテオラ達の作戦については、もう一つ不吉な伏線が。

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「官主導のイベントがうまくいった例はありませんが」

 をい(笑)。あと用地の取得なんて言葉とか(笑)。
 また、これは冒頭に述べたことですが、そもそも一体どうやってその金網(物語空間)の中に誘い込むんですかね。誘い込んだとしても、その中に閉じ込めるには一体? 二次創作作家の意識をそのイベントとやらに向けさせるとかかな。

 最後に、アルタイルはアルタイルで着々と次の手を打っているし。
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 暗がりから現れた、新たに現界した被造物。どうやら第1話に出てきた、
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この人(カロン?)ではないかという噂が。
 さすがアルタイルえぐいですが、こうくるとやはり、セレジアとアリスの戦いに介入したことに違和感が。

独り言: 日本は北朝鮮に学ぶべき

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国(笑))に対しては、各メディアや偉い人達が揃って、非理性的であるとしていますが、さて果たしてそうでしょうか。
 日本で言う理性的とか合理的とかそういうのって、本当に理性的だったり合理的だったりする?

 例えば、企業のリストラ。
 そういうのが本当にどれだけあるか知りませんが聞くところによると、各部門で一律で人員削減というのが日本企業の特徴的なやり方だとか。みんなで痛みを分かち合う、みたいな。
 まあ、一律のどこが「リストラ(restructuring)」なのかってのはおいとくとしても、これは非常にまずいやり方だというのは定評があるようじゃないですか。つまり、事業をばさっと切るとかだと現場としては、「どうして俺事業が」となるわけですが、これが一律だと「どうして俺が」になるわけです。前者だと、周囲も含めてだし、人ではなく事業なので二段階の緩衝剤があるのですが、後者だと個人攻撃になります。
 みんなで分かち合うと言ったって、現場まで降りてくれば馘か残るかのデジタルだし。
 しかも、判断を部下に丸投げ、というおまけまで。

 例えば、人的資源の扱い。
 日本には人しか資源がないとか昔よく言われていましたが、どういうわけかそれを、人ならいると解釈する人が多いようで。そのせいかどうか知りませんが、機械を入れるとカネがかかるから人が頑張ればいいじゃないかみたいなことが横行しているようじゃないですか。本末転倒。
 それで人が来ないから外国人実習生を安く扱き使おうとか、人としてどうなの?
 尤も、今はもう本当にカネが出せないのかもね。ケチっている内にポテンシャル障壁を乗り越える力もなくなっちゃったかな。
 まあ、IT嫌いなんかは同情の余地がないわけでもない。結局業務は合理的にならなかったなんて例が沢山あったわけですが、でも元を糺せばそれだって、「現場力」「カイゼン」とか言って色々なことを現場に丸投げして部分最適を推し進めたせいだし。

 立法も行政も司法もメディアも極めて感情的で、むしろ合理性は排除しようとしているみたい。

 ちょっと前に大騒ぎになったWannaCryは、どうやら北朝鮮の関与が疑われると見る人が多いようですね。私も直観的には(つまり大した根拠もなく)そんな風に思っていました。
 それが正しいとすると彼の国は、人を極めて効率的に動かしていることになります。日本とは正反対ですね。
 そもそも、あんな体制の国が何十年にもわたりちゃんと存続しているってのもおかしいじゃないですか。すぐにでも破綻しそうなものをアタマおかしい人がどうやって維持してるん?

 彼等の目的や、目標とする国家像などを真似されては困りますが、学べるところは色々あると思うんですよね。
 その、どう考えても狂ってるとしか思えない相手から何かを抽出できるようになること自体がお勉強と言えるんですが。実は、そういうのが日本では最も必要とされているように思います。
 全肯定か全否定しかないというような非理性的な考え方から脱却するためにはね。

ラノベ: 『冴えない彼女の育てかた Girls Side 3』感想

 加藤は倫也の嫁。

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 語呂は悪いけど、それを女子会で定める瞬間までの話でした。
 あと、ちょっと予想外だったのが、美智留の意外な活躍。前半は真面目に作曲とかしてるし、後半は詩羽先輩の傀儡(笑)?

 で流れとしては、巡璃を探るというゲーム制作にかこつけて、往生際の悪い加藤を女子みんなで寄ってたかって、
うぜぇんだよさっさとくっつけやこのヤロー!
と叩きまくる話(笑)。いやヤローじゃないですけど。あとみんなと言っても英梨々だけは、まだね。
 ある意味もうみんな諦めているとも言えますが、もうその先のことを考えているのだからさっさとしろという思いもありそうです。

 さて、重要な台詞を二つ挙げておきましょうか。
 一つは伊織によるもの。伊織が出海に伝えた言葉です。

『いいかい出海? 今日は一晩中、彼女から目を離すな』
『表情とか、喋り方とか、態度とか、全部盗むんだ』
『間違いなく、それが倫也君が思い描いた巡璃だからね』

 彼女とは勿論、加藤のことです。
 そもそもこの物語の出発点から、加藤は倫也のメインヒロインでした。ただ、それって一体何なのよ?ってのはね、わかっていつつもあったわけですよ。
 それがここに来て、まあある意味明文化されましたね。
 加藤は、倫也の理想の女の子である、と。

 もう一つは、女子軍団による苛烈な追求の末、加藤がついに口にした本音からです。
 巡璃が主人公をどう想っているか……というのは最早言い換えに過ぎず、加藤が倫也についてどのように感じているか。

「迷惑でも、変でも、空気読んでなくても……
 なんとなく、嫌じゃなければそれでいいやって。
 そういう、フィーリングみたいなものだけで、いいやって」

 …………「嫌じゃなければ」?
 それって所謂、アレですよね。
 円満な夫婦の条件(笑)?
 プラスがあることよりも、マイナスがないことが長期的な安定をもたらすわけですね。あばたをえくぼにするものがなくとも、そもそもあばたが気にならない、みたいな。勿論加藤だって「嫌なもの」はあるでしょうが、倫也はそれを持っていないというだけで。多分、伊織なんかは沢山持ってるでしょう(笑)。
 それにしても、秘訣とか以前にまずそこですか。道理で、初っ端から正妻感出ててたわけだわ。正妻戦争以前から正妻(の地位)の行方は決していたわけで。
 しかも、もう心を定めてからは早速、主導権を握り尻に敷くことを画策しているし(笑)。

 こうして、倫也と加藤の二人の意識が、片方は他者によるものですが明確にされたことになりますか。

 というわけでこの巻のラストは12巻のラストと重なったわけですが、次は本編そのもののラストとなる13巻ということのようですね。果たしてこの二人、加藤が優位のまま決着するのか、倫也が一矢報いるのか?
 まあ、あまり予想できるような展開にはならないだろうとは思いますけど。

アニメ: 2017春アニメ感想 (12)

 今期アニメ感想、多分十一週めくらいです。

エロマンガ先生 #11 「二人の出会いと未来の兄妹[ふたり]
 いい最終回だった……。
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 ってあれ(笑)?

 というわけで今回は、マサムネとエロマンガ先生二人きりのお話。いや今打ってて、ここで誤変換したら面白かったなという人物も登場していましたけど(笑)、そういう意味ではなくてね。
 もう、この物語の根幹にある出会いとつながりと想いが全部詰まってる、まあさすが原作者脚本回って所ですか。

 それにしても、「絶賛引きこもり中」の頃(今じゃなく)の紗霧のキャラが面白い。いやもしやこんなものなのかも知れませんけど。

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「……なんだこいつ」

とかね。最初のきっかけは結局突き詰めて言えば、マサムネがムチャクチャ書くの速い、という点にあったわけですね。それがなければこれは、出会いにならなかったかも知れない。
 紗霧が関心を持った後の展開はでも、本当に見る見る内に育っていく感じ。いや育つって変な表現ですが、関係の深化がそんな風に思えて。

 そして、(後の)エロマンガ先生の誕生の瞬間。

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「よーし!」

 離れた二人は、こうして相互に支え合って、やがてマサムネが一つの大きなジャンプをした時、何かが「定まった」。OPにもあったこの場面は、
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こういう瞬間を捉えたものだったわけですか。ただ、紗霧がこういうややこしい伝え方をするのは昔からだったんですねぇ(笑)。

 それにしても。
 エルフはね、それでもまだ食い込む余地があるかも知れない。なんとなれば、彼女は正宗と紗霧の間柄についても色々含めて、配慮もし力にもなっているのですからね。しかし、ムラマサはちょっと難しいんじゃないかな。出遅れたってのもあるけどそれはエルフもそうだし、やはり前回も指摘しましたが、正宗と紗霧、あるいはエルフのような相互性がやはりね。

 正宗と紗霧の、あの時点で残されていた家族は、まあ尺のためか描写がだいぶ少なかったですが、紗霧の母親は、マサムネとのつながりに大きく貢献している点が原作ではあったので、そこはちょっと残念だったかも。
 正宗の父親の方は、あれだけだと……言いたいことはわかるけどそれ言われた子供も大変でしょってのありますね。

 ところで桐乃以下計四名についてですが。
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 桐乃が例によってマサムネの作品を面白そうと評価していますが、まあ実際にどうかはともあれ、彼女の意見はあまり参考にならないでしょうね。
 だって、タイトルと設定からバイアスかけて見てるに違いないですから(笑)。

アトム ザ・ビギニング 第09話「シックス戦闘不能」
 何と言うか、

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「宝石箱……」

という評価をする蘭がらしいというか何というか。
 あと、午太郎の顔が(笑)。
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 放送に一回休みが入ったのでまだ9話ですが、そろそろラストスパートに突入という辺りですかね。

Re:CREATORS #11「軒下のモンスター "We cannot decide where we go but you can."」
 このところ真鍳のせいか激しい戦闘なり何なりが続きましたが、今回はそういう方面については一休みという感じ。ただ、颯太はちょっと大変ですけど。
 で、今回は主に、三組の人間関係の描写、ですね。

 まずは、松原とセレジア。
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 この二人、最初は親娘漫才という雰囲気でしたが、どんどんいい感じになっているのが中々微笑ましい。

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「あの……さ」
「あ?」
「その……ありがとう」
「なんだよらしくねぇな。そんなしおらしいのはお前の設定にねーぞ」

 この松原の最後の台詞は、文字通りの意味もあるでしょうが、設定にないことをやっているという意味でもあるでしょう。そう意図しての言葉かどうかは別にして。
 そして、物語ということについても、松原が「入れてみるか、そういうの」とか言ってます。これは、被造物が創造主に、そして世界に影響を与えることになった瞬間です。もしや、最初のケース?
 あと、このシーンのBGM(『Pf:CreatorsⅣ』かな)がまたいい雰囲気です。ただこれはどうでもいいことですが、何となく『ef』を思い出したりしました。ピアノの音のエフェクト、特に低音の部分とか。

 二組めは、颯太と鹿屋。

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「あ、いっけね」

 #07で中々面白い操縦方式だなと思ったんですが、こういう問題もあるんですね(笑)。
 まあそういうのはおいとくとして。

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「どーだ颯太」
「何がだよ!」
「気持ちいいだろ!」
「気持ちよくなんか——」
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 この少年も中々配慮をしてくれる、と思ったんですが、どうやら見掛けから想像してたよりもちょっと年上だったようで、16歳だとか。まあ、颯太にはこんなこと言われてますが。

「なんつーか、建設的じゃない?」
「鹿屋……そんなにかっこいいこと言えるキャラだったっけ」


 ただ、彼の言ったことにもしや颯太よりも視聴者の方が考えさせられているかもなーと視聴者の一人である私なんぞは思ったりしたわけで(笑)。

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「使命がはっきりしてるってのは楽だ」
「ありがたいことに、作品なら本当に向いてないのにさせられてる、なんてこともない世界だしね。
だけど君達のいるここは、そんなことが余裕である」
「全然励まされてるように聞こえないよ」

 あー…………なんかこれ実感するなぁ。或いは身につまされるなぁ。

 まあそんな個人的な話はうっちゃっておいて、三組めは肝心の颯太の告白というか告解みたいな話、の中に出てきた颯太とセツナの関係。
 セツナと言えば、ネットでは後に「シマザキセツナ」として知られていますが、本人は、字は不明ですがシマザキユナと名乗っていますね。もしや、「ユ」は「セツ」とも読む字なんでしょうか。そういう文字にはあまり心当たりありませんが、まさか「雪」だったりして?どっかのエロゲみたいな(笑)。
 あと、セツナの雰囲気ってなんだか、読子を思い出します。特に、颯太のメガネをかけたとき。

 で、途中まではまさに颯太のリア充自慢(などと思ってるわけもないですが(笑))ですけど、やがてセツナが色々叩かれることになり……という流れ。今回彼の話は、肝心のアルタイルの事にまでは及びませんでした。

 そのセツナ、颯太とリアルで会ったときに、こう言いました。

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「普通が一番、安心する、かな」

 颯太の名前の話でのコメントですが、想像してた通りの人だった(から良かった)ということも言っています。この発言、遡ると最初の出会いにも行き着きますね。

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セツナ 2016年1月8日 14:29
「素敵です。こんな雰囲気で描かれたセレジアを、初めてみました」

 セレジアはこれまでにもずっと描かれているように戦うヒロインであり、それをこんな風に
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描く人ってのは確かにあまりいなかったかも知れません。セツナはそこに、颯太の人となりを見て取ったということでしょう。
 そのセツナの絵を見た颯太も、作品に惹かれていきます。
 その絵の中に「マジカルスレイヤー」というのがありますが、颯太はセツナに勧められて『まみか』を見るようになったのかも? そうでなくとも影響はあったかも。

 颯太は、その文脈から推察すると、セツナが「同じものを見て、一緒に喜んだり笑ったりする人」だったと述懐しています。
 ただ、閲覧数もお気に入りの数も颯太とは桁違いだし、音楽を付けた作品も手がけたりするセツナは、これまでにも言っている通り颯太にしてみれば才能のある凄い人って感じでしょう。あの雰囲気なので、ふと関心を持ったことに手を出してみたら、なんか「できちゃう」という印象かな。ぱっと見あからさまに凄そうな人じゃない辺りがまた特に。

 セツナの方はと言えば多分、最初のコメント、会った時に言っていたこと、そして
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こんな風に袖の方を持っちゃうところとか、そういう「安心する」所が颯太に近づけた理由かも。近づいたからと言って触手(食指の打ち間違いではなく)を伸ばしてきたりせず、ふわっと受け止めるだけの存在だから近づける。そんなところかな。でもそのくせ、意外と行動力はある。
 セツナは、実際には色んなことに興味を持っていて、どうやら突っ走っちゃうタイプみたいなので、むしろそういう「ふわっと」感はまさに求めていた存在そのものであるかも。

 それにしても、いやまあ最初から可愛い感じではありましたが、メガネ取ると美少女ってどんなテンプレ(笑)。
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 ただ、そんなセツナにパクリ疑惑発生、まとめwikiまでできる始末。ただし「出典が確実じゃないの多すぎ」なのが(笑)。
 颯太の視点からの話なので、そのときセツナがどうしていたのか、どう思っていたかについてはさっぱりです。後に自殺したことや、アルタイルが颯太を敵と同一視していることが間接的に表現してはいますけど、セツナは颯太を「可哀想」と言った筈(#03)。
 この件はセツナの視点からの解説もないとなんとも言えませんね。いずれあると思うのですが、それは、アルタイルが語ることになるのかそれともセツナまで現界するのか(笑)?

 ところで、颯太の口から語られた真実は、私が想像していたのとはだいぶ違っていました。
 アルタイルの創作時期とか。これは「星の名前をつける」ことにした頃にはもう破局が迫っていたわけなので勘違いですか。また、音楽は後で始めたっぽいとか、しましまPは第三者だったようだとか。

 それにしても颯太、内心まで話す必要はないんですよね。
 ないんですけど、それは颯太には必要なことだったように思います。

 ところで最後にどうでもいいことですが、今回の颯太の回想、特に出会いのきっかけとか、なんだかエロマンガ先生と似てるかも(笑)?
 あとこれは多分どうでもいいことでもないのですが、中乃鐘が言っていた「りんごの種」って何だろうか。

せいじ: 上皇さんと京都民

 単なる思いつきというか妄想で、しかもその根拠となるのがまた単なる妄想なんですけどね。
 いや、先日どうやらその方向で決まったらしい今上天皇の譲位について、じゃあ上皇の居所はどこにって話で京都になるらしいって話があったので。多分そうなると思いますが、まあ奈良とかも声かけてるようですね。

 以前から思っていたのですが、明治維新の時の王政復古って、あれは失敗だったのじゃないかと。正確には、それは緊急避難的なものに留めるべきであったのじゃないかなと。
 話が飛ぶようですが、近年の法律等で反対していることとその理由についていくつか。ブログに既に書いたものもありますが。
  • 特定秘密保護法
    → スパイ天国的な日本の状況を鑑みるに基本的には賛成。ただし、保存されいずれ公開されることが前提。しかし、彼等は確実に隠蔽/抹消する。よって賛成できない。
  • 共謀罪
    → テロ対策の建て前通りなら賛成。しかし、実態は要するに彼等の「裁量」の範囲を拡げるためのものなので賛成できない。
  • 性犯罪の厳罰化
    → まあいいんじゃないの?と思わないでもないけど、厳罰化するのであれば犯罪の捜査や報道や裁判を慎重にすべき。しかし現状を鑑みるに彼等にそれが期待できるわけもないので賛成できない。
 この「彼等」ってのは基本的にほぼ同一主体であり、何を改善するにしても「彼等」の共通項、つまり平たく言えば役人、特に霞ヶ関が反対する理由になっています。

 結局、権威と権力が一つになってしまっているのが問題だと思うんですよね。いや、この場合は権威と権限というべきか。権力は国民の代表である議員にあるかも知れませんが、それをどのように使うかは結局のところ行政に委ねられることになるので。
 そして、行政を監視する機構はどこにもありません。少なくとも効力を発揮してはいません。

 王政復古が失敗だったと考えるのは、思うに平安時代くらいにはもう成立し鎌倉幕府辺りで確立したその分離が、退行してしまったと見ているからです。

 ここまでで既に自分の意見が大量に含まれていますが、ここからがまさに妄想です。
 仮に今上天皇が上皇になって京都に移ったとした場合、いやほんと何となくですが、京都の人が色々と口を挟むようになってくれるんじゃないかなぁ、と。
 そして、口を挟んで何か影響がありそうなのも京都くらいしかないかなぁ、と。

 色んな意味で日本の足を引っ張っている(経済とか社会不安とか諸々)部門が、ちょっとは自分勝手できないようになるのは、国家のためになることなんじゃないかなぁ、と。

 昔とは違う形になるでしょうが、これも一つの日本の本来あるべき姿なのではないかな、などと思ったりします。
 多分、西洋の猿真似よりはうまく行くんじゃないかな、などと。

独り言: 独り言 - 2017.6

 なんかこのブログ最近、愚痴っぽいことばっかりになってますね〜。3〜5月の疲れが抜けてないからかも?
 まあ、結果的にはそれで、以前準備をする頃かもとか言った時に触れた件にも近い内容になったりしてますけど。

 ただそれとは別に、やってることはあるけど書けないなぁというのもあるんですよね。
 書けないってのは秘密だとか場にそぐわないとかいうことではなく、単にまだ中途半端だからなんですけど、でも、仕上がったとしてもやっぱりここに書くような話でもないかな?

 実は、ちょっと考えているプログラム(コンピュータのソフト)があって。
 調べないといけないなぁと思いつつネットや本を探しても今一つ細かいことがわからなくて、こりゃRFCを読まないといけないな面倒だなと。そう思ったのがなんと、2010年の秋でした。ちょっと自分でも驚き。しかも、いざ思い立って真面目に読んだら知りたかったことは1時間くらいでわかっちゃった……。その後も色々確認のために読み返したりしていますけど。

 その約7年前のネタをこの春頃にあったことで思い出して、応用できないかと考え始めたのですが、考え始めると中々収束しなくて。ま、気長にやります。

 それはそうと、そういうことをやっていると某超有名アニメに登場していたキャラを思い出し、彼になったような気分になります。
 その人は、結構優秀な技術者だったようです。
 テム・レイって人なんですけどね(笑)。

PCで: Firefox 54は(まだ)ダメだ

 ちょっと前にFirefox 54が出ましたが。
「Firefox 54」正式版がリリース、高速で安定したブラウザを実現するマルチプロセス技術「Electrolysis」が全ユーザーに対応 - GIGAZINE

 不安定ですね。何十秒か黙り込んだりいきなり落ちたり。E10s導入のせいでまるごと落ちるとかだったら笑い話です。
 まあ、大規模な改修が入った時にはよくあることだし、当面はESRでも使ってようかな?

[追記: 2017-06-17]
 新たにエントリを起こすほどのことでもないのでここに書いておきますが、どうしてMozillaのサイト(.jp, .org(英語サイト含めて)共)ってあんなにわかりづらいんだろうか。
 ダウンロードボタンはある。
 ……それだけ。リリースノートへのリンクは? 他のシステムや言語のページへのリンクはどこに行っちゃった? って英語サイトだとまだマシだけど。
 なんでも情報を隠せば親切だとは思わないでほしいんですよね。

独り言: 転載)中世の「忘れられる権利」

 裏ブログからの転載記事です。そちらでの公開は2017-05-17。

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 警察と裁判所とマスメディアは、自らの責による殺人を認識すべし。

 いや、近頃多発して話題になっている「痴漢」の死亡事故(?)の件ですけどね。鍵かっこを付けたのはそう疑われただけだからだし、クエスチョンマークもそれは事故と呼べるのかという疑問を示しています。
 どう考えても冤罪、と個人的には思っている件もありますが、彼等は何故逃げるのか。
 実際にそうであるかともかく一般には、捕まったらその時点でマスメディアに制裁を受け、警察は勾留と自白強要をし、裁判所は疑わしきは罰するという原則によって裁判を行う(ただし警察関係者の場合を除く)と認識されているからです。
 特に痴漢の容疑の場合、その人物を「疑わしき」としたのは通常は単なる素人ですから。

 つまり、彼等の死は、警察と裁判所とマスメディアによるものです。

 さて、前置きが長くなりましたが、各国から指摘を受けているようにこのような中世の日本では、よく議論されているのと違う意味での「忘れられる権利」が必要だと思うのです。
 報道などで犯人扱いされる人物は通常まだ「容疑者」であるわけですが、それが冤罪だったとしてもメディアは別にその人の名誉の回復に努めたりはしません。でも、報道は報道です。……そもそも報道と言えるのかという点は措くとして。

 ならば、Google等の検索エンジンには、中世向けの「忘れられる権利」を認めてもらいたい。
 犯人と報道されてそうでなかった場合には、報道等が出てこないようにしていただきたい。

 事後の追跡が必要になりますけど。
 でも、お手数ですが是非、よろしくお願い致します。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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