FC2ブログ

アニメ: けもフレのインフォテインメント性

 ごめんなさい。タイトルは、最近憶えた言葉を使ってみたかっただけであまり意味はないんです(笑)。

 近頃話題のアニメ版『けものフレンズ』ですが、私が見始めたのは人気に火が付いてからで、もう第5話が放送された頃でした。アニメのけもフレにはそれまでも愛好者(笑)がいたようなのですが、どうも聞くところによると第4話辺りでいきなり爆発したらしいです。
 本エントリではその辺りから話を進めることにします。
 タイトルで「インフォテインメント」と書きましたが、これはInfotainment(= Information + Entertainment)であり、情報娯楽、情報を得ることが楽しみとなるような番組を指すようです。ただ、ここではそれらを、合成語とせず別の要素として考えます。だからいきなりごめんなさいしたわけで(笑)。

 1話の時点である程度見えてはいたものの、Informationを楽しむ部分が明確に表れた/現れたのは第4話でした。
 それまではどちらかというと、OP主題歌の「けものは居ても のけものは居ない」に象徴されるような世界が主な魅力とされていたらしいですね。まあ最近、のけものがいないのは最初から入れなかったからじゃないかみたいな……って違うか(笑)。
 でも、4話でツチノコが匂わせたポストアポカリプス的で不穏な部分が考察要素として新たな魅力となったその後も、すごーい!たーのしー!な部分は影をひそめるわけでもなく、併存してきたわけです。
 それらは、理性・知性を刺激する部分と感情的・感覚的に好ましい部分のように見ていいと思いますが、けもフレでは現在、11話までそれがどちらも失われず、むしろ融合して来ていると言えるのではないでしょうか。

 理性と感情というのは確かにせめぎ合うことも多く、対立項として語られることが多いですが、それは一つに定まった結論を得たい場合に顕在化するからで、実際には、対立というよりもレイヤーのように感じます。
 本作のような場合、それは経糸と緯糸のように互いに必須のものとして物語を構成していて、しかも、それぞれが違う魅力となっています。次元が違うものとして。
 例えば、かばんちゃんは賢いしいい子だと思いますが、それとは別に、
kemofrie_11_15.pngkemofrie_11_16.png
キンシコウは美人さんで違う意味で好きです。
 ……あれ、ちょっと違うかな(笑)?

 ところで、「わかる」という言葉がありますが、これは「分かる」と表記することも多く、つまりはそれとそれでないものを分けることができたときに「わかった」のだと言えると思います。それは即ち、抽象化して本質を掴んでいる状態であるとも言え、そもそも「それ」は何なのかということを認識することでしょう。
 当たり前である筈なのにたまにそうでないことがあるように思いますが、本作では制作者がちゃんと「わかってる」ように感じます。まあこの場合は受け止める側ではなく発する側なので、若干ニュアンスが違いますけど。認識している、見失っていないというところでしょうか。
 例えば、11話の最後、12話の予告。
kemofrie_11_17.png
 これまでとは違い、PPPが登場せず、また「ゆうえんち」というサブタイトル以外の情報は何も語られません。11話から12話への空気感を認識しているということの表れのように感じられます。
 こういうので思い出すのが、まどマギのBD6巻で、私が大きな減点とした個所、つまり11話ラストに『Magia』をぶっ込んできた件です。誰がやったのか知りませんが、物語の進んでいる方向が見えていないとしか思えません。

 さて。
 本エントリでは冒頭で「その辺りから話を進める」としたものの、では一体何のために、最終話が公開されていない今の時点でこんな総括めいたことを書いているのか。目的、方向性に触れることとしましょう。
 これまでのキーワードは、情報娯楽、「分かる」といったものです。つまり、本作はたーのしー!娯楽であり、制作者はそれを分かっている筈である。

 つまり。
 最終話、ちゃんとたーのしー!と言って終われるようになってますよね!?
 という風に念を押したいという話なんですけど、もう全部でき上がっちゃってる筈なので今更何を言っても仕方ないんですよねぇ(笑)。

アニメ: 『けものフレンズ』第11話感想

 かばんちゃん、すごーい!
 みんな、すごーい!

 ……えっと、こんしゅうのけもフレかんそうです。

けものフレンズ 第11話「せるりあん」
 今回は巨大セルリアンが出現して大騒ぎ。
kemofrie_11_1.png
 なんたってこれがただの欠片ですから。
 対するかばんちゃんやフレンズ達も全員で力を合わせて対抗します。その「全員で」ってのがすっごーいですね。ボスや追い付いてきたアライさん達、情報を残してくれたミライさん、もう全員です。
 そんな中、とても興味深いことが起きています。

 これまで基本的には、困難を乗り越えるための鍵はかばんちゃんの能力によるアドバイスでした。そしてそれは「ヒト」らしいものだったのですが、今回は例えばフェネックが天体の動きを認識していたり、ヒグマが火をさほど恐れなかったりということが助力となっています。
 つまり、かばんちゃんだけが特異、異質なのではなく、まさに1話でサーバルが言っていたことが鍵になったような展開になっています。
 フレンズのみんな、すごいね!

 ただ、やはりさすがかばんちゃんは主人公。また、一歩先に進んでいます。

kemofrie_11_2.png
「だめです。お客様の安全を守るのが、パークガイドロボットの僕の勤めです。
直ちに非難してください。ここからの最短——」
「ラッキーさん。
kemofrie_11_3.png
僕はお客さんじゃないよ。
ここまでみんなに、すごくすごく助けてもらったんです。
パークに何か起きてるなら、みんなのためにできることを、したい」

 この言葉からは、そう離れてるわけではないですけど二つの意味が読み取れますね。もう部外者ではないということと、おもてなしされるばかりの存在ではないということと。
kemofrie_11_4.pngkemofrie_11_5.png
 この時、ボスの目に写った二つの羽根を付けた姿は、一体ボスに何を思い出させたのか。
 ……いやまさか画像処理の能力が甘くて誤認識してるなんてことは……(笑)。

 また、こちらも。ラストの辺りでかばんちゃんが言ったことです。

kemofrie_11_6.pngkemofrie_11_7.png
「サーバルちゃん。
見るからにダメで、なんで生まれたかもわかんなかった僕を受け入れてくれて、
ここまで見守ってくれて、ありがとう」

 この「なんで生まれたかも」という言葉は、上記とは違った意味で二つの意味が読み取れます。一つはジャパリパークでのかばんちゃん自身について。
 そしてもう一つは、これは生れてきた「意味」を確信できない全ての、つまり視聴者を含む人に通じる言葉だということです。だから、かばんちゃんが辿り着いた答えは、同じような人全てにとって、解の例示になる筈。

 それにしてもかばんちゃん、相変わらずすごいですね。セルリアンに対抗するための戦術は見事ですが、特に、うまく行かなかった時のことも考えているという辺り。ライトの代替手段としての松明です。更に、それでもうまく行く確信はないのですが、

kemofrie_11_8.png
「いえ、これでうまく行かせましょう!」

この割り切り。人事を尽くしたのだから天命を待つというわけですか。

 そして、これでもかとばかりに描かれるかばんちゃんの活躍。というか、上記で今回はフレンズもこれまでのかばんちゃんのような役割を担ったことを指摘しましたが、同じようにこちらではかばんちゃん自身が行動しています。
 巨大セルリアンに飲み込まれてしまったサーバルのために戻ってきたのはいいんですが、木と自分をロープ(っぽいもの)で結んで何をするのかと思ったら、木に登って(掛け声が(笑))、
kemofrie_11_9.png
セルリアンの体に飛込んで、
kemofrie_11_10.png
サーバルを抱きかかえ、
kemofrie_11_11.png
あとはセルリアンが移動すれば引っ張り出される、と。あの短時間でよくぞここまでのことをというのもありますし、その行動力というか実行力は見事。

 かばんちゃんの今回の最後の一言は取り敢えず聞かなかったことにするとして。

 本作も残すところあと一話となりましたが、物語の背景はかなり見えてきました。
 サンドスター・ローってのは……roeですかね。意味的に魚の卵っぽいし、海が嫌いというのと体の構成とか。セルリアンについては、何故そんなものが、というのはともかく概ねわかりました。
 あとは、本来「お客様」である筈のヒトであるかばんちゃんについてと、パークそのものについて。
 かばんちゃんについては、

kemofrie_11_12.pngkemofrie_11_13.png
「あっ……」

ここで何に気付いたのかなとか、

kemofrie_11_14.png
「かばんさんも言ったそうなのだ。困難は群れで分けあえと」
「え、僕そんなこと言ったっけ」

アライさんの言葉に見られる齟齬とか、そういうところが取り敢えず気になるかな。
 まあとにかく、その辺りについては次回明らかになるでしょうから待つことにします。

 加えて、過去に起きていたこと。
 今回、セルリアンに立ち向かうためにみんなが活躍する中、同じように活躍しつつも一人(?)別のことを思っていそうな人物(?)がいました。ボスことパークガイドロボットのラッキービーストです。
 次回多分色々なことが明らかになる上で、ミライさん達のことに触れないということはないでしょう。そのミライさんと深い関わりがあったと思われるボスは、果たして?

 かばんちゃんや、一度はセルリアンに飲み込まれてしまったサーバルは?

 次回は「ゆうえんち」ですが、
kemofrie_3_1.pngkemofrie_3_2.png
まあ見てる人はよく見てますね。これは3話からですが、観覧車っぽいものが見えています。
 ともあれ、最終話が楽しみです。
 ……楽しめるんですよね?

独り言: 相似形#1; ディープラーニングと本能

 プロローグ的な前回に続いてIT系っぽい(けど別にITの話そのものじゃない)話題になりましたが、AIネタはもう一つあるんですよね。いっそまとめちゃうか一応バラけさせるか。
 まあその辺りはその時の気分で。
 で、今回のは比較的あっさり風味、つまりタイトルにあること以上のことはあまりしつこく追求しないで行きます。

 AIの世界で近頃目覚ましい成果をあげているのがディープラーニングによるもの。
 これって何だか、生物が進化の過程で会得した本能のようですよね。
 状況に対して様々なアプローチを取る個体がいて、うまくいかなかった個体が消えていく。生き残ることができる戦術/戦略は本能として(あるいは各種の形質として)伝えられる。どことなく、ビッグデータの処理と似ているような。
 また、外からだと何故その答えが見つかるのかよくわからないところも、何か似てるような気が。

 でも、そういうなんかわからないけどわかるみたいなのもいいですが、それだけだとちょっと物足りないですね。
 やはり、アルゴリズムで行く方式もほしいし、両方が一体化するとちょっぴりヒトっぽい精神(?)構造のAIになるのでは、みたいな。

アニメ: 2017冬アニメ感想 十一週めくらいの雑感

 今週までのアニメ感想です。
※ただしけもフレを除く。

 まずは、クズの本懐の第十話「カラノワレモノ」が妙に笑えたという話。
kuzu_10_1.png
 男が二人して茜さんいじめてるじゃん一体何なのこの超展開(笑)。
 展開と言えば、政宗くんのリベンジ #11「八坂祭の白雪姫」。
masamune_11_1.png
 ……おっとぉいきなりの百合展開ですか?(ごめん(笑))

 続いては小林さんちのメイドラゴン 第10話「劇場ドラゴン、オンステージ!(劇団名あったんですね)」より。
maidragon_10_1.pngmaidragon_10_2.png
maidragon_10_3.png
maidragon_10_4.pngmaidragon_10_5.png
 何これこの劇凄く面白そう。見たいんですけど。
 ところで、10話でクリスマス、11話で年末年始ってことは、もしやこの作品、前期(2016年秋期)にやる予定だったのが延びたとか?
 あと、キャラソンの『おうちかえろ』って結構好き。

 歌と言えば、何故か昨日『○umbling ○earts』とか聞いちゃって、懐かしい。
 どういうつながりがあるのかは省略するとして、セイレンの今日子がなんかいいなという話をしましたけどふと思いました。
 今日子って、冴えカノの加藤に何か似てませんか? どことなくフラットなところとか(どこがとか言ってませんからね?)、何故か付き合いがいいところとか。
 まあ、今日子はあんなに黒くないですけど(笑)。
 あと、キャラソンの『恋のセオリー』って結構好き。

 で、一足先に最終話を迎えたこの素晴らしい世界に祝福を!2。
 その最終話、意外と凄かった。作画とか演出とか戦術とか色んな意味で。でも、
 konosuba2_10_1.png
やっぱりめぐみんが愛されているように感じますねぇ(笑)。

 さて、ここからは過去作品。
 に話したエヴァの再放送が、今週ついに完結しました。劇場版も二作くらい放送するらしい。おめでとう!(ぱちぱちぱち)
 その時には拾九話の話をしましたが、本当にショッキングだったのはやはり弐拾参話「涙」で。でも、確かにああいう話があったのは憶えてたんですが、あれ全部が一話に収まってたんですねぇ。ちょっと驚き。

 それから、秒速5センチメートルやってました。
 あれ、君の名は。を見て監督に興味を持って過去作だからって見たりすると、酷い目に合うんじゃなかろうか(笑)。普通、電車が通りすぎた後にああくるとは思いませんよね。
 ま、新海監督も大人になったということでしょうか? というか君の名は。を見たときそう思ったんですけど。
 あと今回気付いたんですが、音楽は天門さんだったんですか。なるほど確かに、という感じ。

 最後に魔法少女なんてもういいですから。の二期。
魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン [Blu-ray]
スマイラルアニメーション (2017-03-17)
売り上げランキング: 5,419

 まさかあのマ・メゾン……じゃなく豆蔵がめぞん一刻から来てたとわ(笑)。
mouiidesukara2_b1.png
 すいません一応知ってる世代が見てます。
 それにしても、確かに言われてみるとここの真冬さんよく動いてますね。
mouiidesukara2_b2.pngmouiidesukara2_b3.png
 それとこの直後のスカートの動き
mouiidesukara2_b4.png
なんかも凄いと思いました。
mouiidesukara2_b5.png
 そういえば真冬さん、最終話でもこれやってましたね。
 あと、先日たまたまねとらぼで読んだ所に出てきたんですが、過去というか先代の魔法少女の話。
 アニメでやってほしいという声が結構あったようですが、それについての監督のコメントが中々良かったです。簡単に言えば原作者を差し置いてやっちゃうわけには、ということだったんですが。
 まあ、それでアニメオリジナルが増えて原作からのファン的にどうなのかはよくわかりませんけど。

独り言: 相似形#0; ITとヒトの誕生

 タイトルに付いている「#0」は番号で、つまり、相似形というシリーズを始めます。
 なんとなく似てるなーと私が勝手に思ったものを並べる、そんだけの多分無理のあるシリーズです。140文字で書けるようなのもあるかも?

 ゼロから始めたのは別に、元プログラマの感性というわけでもなく昨年アニメ化され流行った作品と関係があるわけでもなく、ちょっとしたきっかけから以前ここで書いたことを思い出して、それをもう一度シリーズの最初に書いてみようと思ったからです。
 ……やっぱアニメの影響受けてる(笑)?

 というわけで今回のテーマはITとヒトの誕生なんですが、誕生というのは出産という意味ではなく、進化により、という意味です。そしてきっかけというのはこの記事。
ソフトウエア、それが問題だ Software Matters - 若者がITを目指さない、その放置は日本産業自滅への道である:ITpro
 取り上げる個所は4ページ目で、登録しないと読めないと思いますが。それに、別にこの個所だけでこういうことを述べているわけでもないですし。

Moreover, can it be doubted that the failure to more fully recognize the increasing added value provided to manufactured products by services and IT will have important negative competitive consequences?

 製造業の製品にサービスとITが高い付加価値を与える。それをしっかり認識できない怠慢が競争力の深刻な低下をもたらす。このことに疑いの余地はないのではないか。


 ITの、つまりはコンピュータの誕生というのは生物で言えばヒトという種、ホモ・サピエンスの誕生のようなものだと以前言いました。
 私がそこに見た共通点とは、プログラマブルであるということです。ヒトは、進化の末に習得した本能だけでなく、成長の過程で様々な学習をする、というよりもむしろそちらが主であるという点が特徴であり他との違いであるという意味ですね。
 また、ITでソフトウェアを軽視するというのは、ヒトとして産まれたのだから教育なんて必要ないというのと同じことではないか、と。

 ところが日本では、まさにそのような意識が未だに抜けていない、というか大して進歩してない気がします。IBM互換機がとか、無形のものの軽視がとか、自然災害の多い環境がとか理由については色々言いました(言ってないものも)が今回は割愛。

 上記のRoberte E.Cole(ロバート・コール)氏の言葉は正しいと思うのですが、ここではちょっと表現を変えて言い換えてみます。
 コンピュータやそれを含む製品やサービス、現代では極めて広範に及んでいますが、それらはソフトウェアまでできて初めて機能や性能が決まるのであり、そういう意味では、プログラミング(やそのミスを取り除く作業)まで含めて設計であると言えると思います。
 間違っても、ハコを手に入れた時点でそれが完成品でソフトがまだないのは欠陥だなどと思ってはいけない。それはまだでき上がっていないものなのに。作る側も、プログラムの形にもならない内に設計が終わったと思うのはおかしい。
 そのように考える次第です。

 そんな、上記の記事のような指摘を受ける我が国日本が、教育で後進国だったりノーベル賞を受賞した人が会見で研究の危機を語ったりするというのは、なんか不思議な符合ですね。
 まあ、実はあまり不思議だとは思っていないわけですけど。

アニメ: 『けものフレンズ』第10話感想

 かばんちゃん、すごーい!

 ……えっと、こんしゅうのけもフレかんそうです。

けものフレンズ 第10話「ろっじ」
 今回の話は、私としてはすごく心地好かったです。
 まず、キャラが楽しかった。まあどのキャラも楽しいんですけど。
kemofrie_10_1.png
 タイリクオオカミの、傍迷惑ではあるけど楽しそうな生き方とか。どうでもいいですけどこのフレンズ、漫画家というよりも同人作家か?
 もひとつどうでもいいですけど、イヌ科ってネコ目だったんだ……。
kemofrie_10_2.png
 あと、アミメキリンの何かとぼけた推理とか。

kemofrie_10_3.pngkemofrie_10_4.png
「ぜんぜんちがうよ!?」
「ぐっ」

 こういうノリ好きだなぁ。

 また、こういう風にさらっと常識が引っくり返される感じもいい。

kemofrie_10_5.png
「こちらはオーソドックスなおへや「みはらし」ですー」

 これがオーソドックスなんかい(笑)!

 そしてもう一つ心地好かったのが、まあこれは予想なので外れるかも知れないんですが、どうやらあまり深刻な展開にはならなそうだというのがわかったこと。
 4話でツチノコが「絶滅」とかいう言葉を口にしたときには、パークの有り様なども含めて普通に「絶滅」のことをイメージしましたが、7話見たときふと、そもそも彼等の言う「絶滅」というのは何か違うのかも知れない、と思いました。
 そして前回辺りからだいぶ色々話してくれるようになったボスことラッキービースト。9話では声の主の名前がわかりましたし、状況もわかってきました。
 加えて、ミライさんの人柄がとても魅力的です。

 それから、サーバルが見せた涙。これは後述。

 それにしても、話のつなげ方も面白かった。
 今回は、かばんちゃんがヒトとしての能力を見せるという謎解きそのものはさほど主題っぽくなかったですね。
 ただ、途中でサーバルが夜中に姿を消しました。戻ってきたときの様子から、事件とは関係なさそうだというのはわかったのですが、捲き込まれそうな雰囲気にはなっていました。でも、まさかこう来るとは!

kemofrie_10_6.png
「あ、それはサーバルちゃんなので関係ないかと」
「かばんちゃん、なんでしってるの?」

 気付いてて見て見ぬ振りしてたのか(笑)。
 あまりそういう展開はなさそうだとは思いつつもサーバルが疑われそうな流れになったら、間髪容れずにないことにされちゃう。一気に「笑い」のエピソードになっちゃいました。
 しかも、かばんちゃんのいつもの洞察力とともに、配慮というか心配りというか、大人なところが表現されています。
 うーん、すごーい!

 さて、幽霊騒ぎの割にはほのぼのとした展開ですが、パークの秘密がどんどん明かされてきましたね。また、最早ラッキービーストをメモ代りにしているミライさんがとうとう姿を見せました。
kemofrie_10_7.png
 しかも、これまでミライさんと一緒に声が聞こえていたもう一人が、(少なくとも姿は)サーバルだったということもわかりました。この辺りは既にゲームの映像から考察が進んでいるようですが。
kemofrie_10_8.png
 更には、現サーバルの見せた涙。

 サーバルの涙は多分、というかこれは予想というよりもそうであって欲しいというものなんですが、悲劇によるものではないと思います。思いたい。

「今はセルリアン騒ぎで忙しいですが、
こうしてちゃんと、パーク再開に向けての準備も頑張っていますよ」

「いやーそれにしても、完全退去は大袈裟ですよねー。
何もそこまで——」
「わたしたちはともかく、ミライさんたちはかくれたほうがいいよお」
「急ですよー。何とかパークをずっと平和に続ける方法を」

 こんな風にパークとフレンズのために頑張ってくれたミライさん達ですから。

 さて次回は、ついに!という展開になりそうなサブタイトルの第11話「せるりあん」。
 ミライさんの研究もありだいぶその正体がわかってきたセルリアンですが、パッカァーン!とやっつけることになるのか、それとも?

独り言: クールジャパンからアニメを守れ 2.1

 2.1というからにはその前があるわけですが、2.0は先日の愚痴エントリ、1.0は「クールジャパンからアニメを守れ」です。
 でもまあ別に大したことは言ってなくて、「『クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか』感想」「「息切れクールジャパン」 by Newsweek日本語版」辺りの方がもちょっとマシかな。あとは「日本終わっちゃうの?」なんてのも書きましたっけ。
 まあこうして見返してみると我ながら結構いい加減なことも言ってたりしますが、根っこの部分はそう変わってないかも。実際にはそれなりに評価してる部分もあったように思いますがどこに書いたっけ。

 ただ、こうして2.0のすぐ後に2.1を書いているというのは、こんなニュースを見たから。というかこの記事は続報ですけど。
徳間書店がCCCの傘下に CCCは「当社が発表したものではない」とコメント - ねとらぼ

 この間の2.0の経産省→CCC→徳間書店、そして徳間とは深い縁があるジブリと連想しちゃいましてね。ジブリと言えば、日本のアニメではビッグネーム。まあ個人的にはもののけ以降はどーでもいいんですけど(と言いつつ風立ちぬは好きだけど)。
 でも、いやーな感じですよね。ひたひたと迫り来る不気味な何かを感じる。

 タイトルではアニメとしていますが、それに限らず近いものが総じて似た状況にありそうな。
 大丈夫かな。

独り言: 私は犯罪者

 タイトルはしばらく前に流行ったもののパクりですが。
全文表示 | 理由なく「懐中電灯」持ってると逮捕される 軽犯罪法違反になる意外な物品 : J-CASTニュース

福岡県大野城(おおのじょう)市で、土木作業員の41歳の男(いずれも自称)が軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕された。

逮捕の理由は、正当な理由なく「懐中電灯」を携帯していたことだった。懐中電灯の何が犯罪にあたるのかと、インターネット上では驚きが広がっている。


 震災以来、私は通勤の際にもかばん(何故にひらがな(笑))に懐中電灯入れてるんですよね。それも、携帯するので(比較的)小さいやつ。仕事でも、パソコンや配線をいじるときとかに便利だし。
 でも、見つかるとつかまるんですねぇこれ……。

マンガ: 『ARIA The MASTERPIECE 5』感想

 なんか忘れた頃にやってくる感じの発刊ですね。

ARIA 完全版 ARIA The MASTERPIECE 5 (BLADE COMICS)
天野こずえ
マッグガーデン (2017-03-10)
売り上げランキング: 91

 この巻には、本シリーズでも個人的に特に印象的だったエピソードが収録されています。
 それは「Navigation48 墓地の島[サン・ミケーレ]」です。

 ある意味ではあまり『ARIA』らしくないとも言えるのですが、これは、灯里が本当に危なかった話ですね。
 ただ、その展開の中で、本シリーズで一つの軸になっている灯里とケット・シーとの関わりというのが色濃く表現されています。この「墓地の島」というエピソードでそれがはっきりと固まったと感じられるくらいに。

 このエピソードが印象的であるのには他にも理由があって。
 それは、絵です。
 黒いドレスの女性に手を引かれ、サン・ミケーレの墓地を走るシーンとか。あの構図の取り方は実に印象的です。傾きの向きや人物の位置など。
 また、その「噂の君」のヴェールがめくれる瞬間の顔の描き方とか。その直後のケット・シーの登場とか。

 まあこのエピソードでは迫真的、と言うと何が「真」なのかということになりますけど迫ってくる感じの絵が強烈でしたが、元々本作では印象的な構図の絵が沢山描かれています。
 例えば、この5巻で言うならば「Navigation42 停電」の終盤の見開きは綺麗だったし、「Navigation46 ゴンドラ」の終盤の擦れ違うシーンはちょっと感動的だったし。

 あの作品世界の雰囲気は、物語の作りや舞台だけでなく、その描き方にも依っているのは間違いないですね。

 ところでこれは全くの余談ですが。
 非常に今更ですけど、ポストアポカリプスという言葉を最近某作絡みで知りました。そんなタイプのアニメ作品『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の世界の雰囲気がとても好きだったのですが、その「好き」な感じがどこか馴染みのあるものだったようにも感じていました。
 今回唐突に思ったのですが、その時に感じたものの正体って、この『ARIA』の世界の記憶だったのかも知れません。
 勿論、『ARIA』はポストアポカリプスものではありませんが、過去に存在した街の様子を別天地に再現しているわけであるし、そんな中、その街は元はヨーロッパにあるものだったのに日本的なものが沢山混じっているし。
 なんか、色々似ているなぁと、ふと思いました。

ラノベ: 『天使の3P! ×9』感想

 なんだか、前巻に引き続いて、何かが起きる前触れ段階的な感じです。

天使の3P!×9 (電撃文庫)
蒼山 サグ
KADOKAWA (2017-03-10)
売り上げランキング: 505

 ところで私は、本作についてはこれまでに何度も言っている通りくるみのファンなんですが、実を言うと最近ちょっと桜花贔屓だったりもします。

 判官贔屓という言葉がありますね。
 源義経については、牛若丸としての人気と武将になってからの人気に若干違う意味合いがあると思うんですよ。前者は、小さな体で弁慶を翻弄する様、そして後者は、優秀でありながらも兄に疎まれる悲劇の武将。
 私の桜花贔屓には何となく、持っているモノの秀逸さ(何とは言いませんが(笑))に対して、残念と表現されてしまう不敏さが義経人気に近い感情を惹き起こさせているような印象が……(笑)。

 まあそれはおいといて、本編の感想を、まずは出だしについてから。
 いつもいつも紛らわしい始まり方をするのはもう様式美と言えると思うんですが、今回は割とあっさり、1ページめの2/3くらいでどういう状況なのかがわかってしまいます。つまり、響とくるみが怪しいことをやっているかのように見せかけておいて、実は単にお勉強しているだけだった、という。
 と思いきや、始まったのが『実妹検定』という変化球(笑)。
 いつもながらくるみの情熱には畏れ入りますし、【問4】は確かに難題です。しかしそれに正解する響は……ちょっと何と言うか……。

 さて、冒頭にも述べたように今回もさほど熱い展開があるわけでもないのですが。でも、リヤン・ド・ファミユは重要な一歩を踏み出したのかもしれません。
 本シリーズのこれまでも、各巻で様々な学びがあり彼女達の演奏は進歩を遂げてきましたが、今回はそういう意味での進展はあまりなかったように思います。
 ただ、そもそもリヤン・ド・ファミユというバンドは何でありどのようなものなのか、その本質を問うことになりました。バンドの方向性と言ってもいいし、文中では「色」という表現がなされています。それを見定めたのなら、いっそロックでなくてもいいとさえ。

 これは響がライブハウスでのバイトを通じて仕入れてきた見方です。まあこれまでもそうであったとも言えますが、響自身もリヤン・ド・ファミユのメンバーに教えるというだけでなく学んでいたというのが明確に描かれているということですね。
 思えば、彼の変化、進歩についてもいくつか描かれています。一章(PASSAGE 1)冒頭の、くるみと一緒のお出かけとかね。
 ところで、あのクリーニング屋のバイトさん、多分また出てくるんでしょうね。もしかすると重要な役回りで。

 で、桜花なんですけど。
 今回はPASSAGE 3で響と二人だけでデートだったというのに。……いやまあ、彼女的にはああいうところ、つまり釣りとかに一緒に出かけるのが一番だろうという意味でそう表現したんですけど。
 それなのに、ああそれなのにそれなのにあの展開。一体どうして水着の胸に手を突っ込まれるなんていうことに(笑)。
 いや勿論、相手は響なので必ずしも悲劇ということではないにしても。
 そういえば、口絵イラストの一枚が桜花ですね。

 ところで、くるみですが。
 響が色々と成長しているというようなことを言いましたが、そのためなのか、くるみについてはシリーズのこれまでとはちょっと違った描かれ方がされているように感じました。
 それは、変わっていく響を眩しげに見ているかのような描写だったり。あるいは、PASSAGE 3で響とやっと連絡が取れた時の言葉と声だったり。いや別に声は聞こえないんですけど。
 多分、後者についてはこれまででも同じことがあれば同じような様子を見せたでしょうが、この「×9」で描かれるとちょっと違った意味に受け取れます。

 とまあそんな感じの9巻でしたが、次巻では新たなガールズバンドが登場しそうです。それも、リヤン・ド・ファミユと近い位置で。
 まさかと思うんですが、そのメンバーって……?
プロフィール

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

最新記事
勝手広告その2
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
アクセス解析中