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アニメ: 2014夏アニメ感想(9)

 今週のアニメ感想です。

グラスリップ 第9話「月」
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 こ、この展開は……!
 それにしても一体どんだけ遠回しなんですかこの人(笑)。通じるのかなこんなんで。あの透子ですから。

ソードアート・オンラインII 第9話「デス・ガン」
 GGOで開催されているBoBの様子は、こうして中継されているのをみんなで見ています。
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 どうでもいいですけど、シリカのアップはやめれ。
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 可愛すぎて反則だから。しゃべるとき一緒に耳がぴくぴくするところとか、作画スタッフ気合い入りすぎでしょ(笑)。それともコンテの時点で指示が入っていたりして?
 ちなみにリズですが、キリトのプレイスタイルについて「ガンゲーなのに銃じゃなくて剣でね~」とかコメントしている辺り、さすがです。

 しかし、そのBoBの方では実際にはとんでもないことが起きているのですが。
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 キリト達が「ぼろマント」と呼んでいる人物が、倒れているペイルライダーをハンドガンで一発撃ちました。それだけです。HPはちょっと削れただけ。
 しかし、勿論「DEAD」のタグは出ないのですが、替りに出たのが「DISCONNECTION」の表示。ペイルライダーは、「落ちた」のです。
 当然ながら、キリトは状況をこう見ています。彼は現実世界で死んだのだ、と。

 一方の観衆、つまりアスナをはじめとする面々は、こいつの様子を見て、気付きます。

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「忘れるな。まだ、終わっていない。何も、終わって、いない」
「──イッツ・ショウ・タイム」

 アスナ、そしてクライン。この二人はSAOでは所謂攻略組で、ラフコフの討伐にも参加していました。だから、わかってしまった。こいつがその一員であったことが。討伐のことについてリズやシリカが知っていたかどうかわかりませんが、少なくともラフコフの存在については当然知っていました。
 唯一知らなかったのはリーファですが、リーファは逆に、前日夜の和人の様子を知っています。そしてそれらのことをつなぎ合わせると、キリトが何のためにわざわざコンバートまでしてGGOに潜入したのかが推測できてしまうのです。
 アスナは一旦「落ち」て、菊岡に話をつけることにします。

 ところで、キリトとシノン。

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「間違いない。あいつが≪デス・ガン≫だ」
「デス……ガン? それって、あの、撃たれたプレイヤーは二度とログインしてこないって、妙な噂の?」

 シノンにそこまで、つまり、現実世界で人が二人死んでいるという具体的なことまで言う必要があったかどうかというのは微妙ですが、多分、言うべきかどうかの判断などしていないでしょう。つい言ってしまった、というか無意識な感じ。
 しかし当然ながら、ここまで言えばシノンとしては、どうしてそんなことを知っているのか、キリトが今ここにいることと関係があるのか、そもそもキリトとは誰なのか、そういったことを気にしないわけにはいきません。

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「私は……認めたくない。PKじゃなくて、本当に人を殺しているプレイヤーがいるなんて」
「それでもいるんだ。あのぼろマント……≪死銃≫は、昔、俺のいたバーチャルMMOの中で多くの人を殺した。相手が本当に死ぬのを解っていて剣を振り下ろしたんだ」
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「そして……俺も…………」

 ここまでに、あのゲームの名前は一度も出てきませんが、VRMMOプレイヤーなら、いや多分そうでなくても、キリトが一体どこのことを言っていて何のことを言っているのか、わからないわけがない。
 そのことは、シノンにとっては、単なる過去の告白とは違う意味があります。自分を苦しめている過去と重ね合わせずにはいられない。

 結局、シノンはキリトと共闘することになります。
 キリトという人物は、一旦そういうことになるともうその相手を完全に自分の側の者と見做すし、だから守りもすれば信頼もする。今回も、激しい銃撃の中、自分ではなくシノンに向かったものもきっちりと弾いています。
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 SAOでソロプレイヤーだったことも(リアルでもソロと言われていますが(笑))、そこまで受け入れられる人がそうはいないというのもあるんでしょうね。
 そんなところが、対人スキルが低いと自認している彼の周囲に妙に人がいる理由かもしれませんし、もうキリトはシノンとの会話の中に、相棒とかコンビとかいう言葉を紛れ込ませています。

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「君の援護があるから俺は怖れることなく戦える。コンビって、そういうものだろ」


 しかし、これはちょっと次元の違う話になりますが、この「ファントム・バレット」編という物語では、シノンは、例えばアスナがそうであったような背後を任せる存在ではなく、キリト自身の分身であるわけです。
 だから、物語はそういう役割分担を許してくれません。
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 ≪死銃≫は、シノン自身を狙ってきました。

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「……キリト。お前が、本物か、偽物か、これではっきりする。あの時、猛り狂ったお前の姿を、憶えているぞ。この女を……、仲間を殺されて、同じように狂えば、お前は本物だ」

 そして、その≪死銃≫が持っていたのがよりによって、「黒星[ヘイシン] 五四式」。幼い詩乃が強盗を撃ち殺したときに手にしていた、まさにあの銃だったのです。

ALDNOAH.ZERO 09「“追憶装置” -Darkness Visible-」
 姫様とライエのハダカが見られて眼福眼福♪

 などと喜んでいられる状況では全くありません。
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 皮肉にも、スレインがお守りとして渡したものがアセイラムに「死」をもたらしました。このことは、少し象徴的かも知れません。ライエがこのような行動に出た理由の一つが、同じくスレインによるもののように思われるからです。それについては後述。
 彼女、本作で「殺される」のは二度目ですね。まあ勿論、本当にここでアセイラムが死んでしまうとは思えないのですが。

 まずは、今回特に気になったスレイン(を通してのザーツバルム)とライエのことに触れる前に、少し寄り道。

 鞠戸とヒュームレイの過去がだいぶわかってきました。
 ……あれはPTSDを引き起こすのもわかりますよ。これまで、彼は親友を「殺した」と表現されて来ましたが、まさにその言葉の通り、「殺して」いたのだから。もっと間接的な、もしくは比喩的な表現かと思っていました。
 何だか、一部共通するスタッフのある別の作品を思い出します。まあ、物語ではよくある展開ではあるのですけど。
 ところで、PTSDの治療としての追体験って、近年ではあまり行われていないのではなかったですかね。まあ、この世界の歴史とこちらの歴史は違うでしょうけど。

 それと、最早恒例になっているマグバレッジ艦長と不見咲さんのモテ談義(笑)。
 今回はちょっと、以前あったのと様子が違いますか。これまでは、思っている(と思われる)ことが先にあって、それをモテ談義で比喩的に表現していたのですが、今回は、いきなりそれを持ち出して、そこに別の意味を込めています。
 何だか難しいですね。察しろということなのだとすると、つまりは明確な指示をしなかったわけで、責任逃れのように見えなくもない。君にはもっといい案が出せる筈だ、という意味とも取れますが、果たして。
 うーん、これはやはり後者で、現状では具申された案が最善だからそれを採択するが、もっといい作戦が立案できたら持ってこい、ということなのでしょうか。

 さて。
 あれほど目立っていた伊奈帆が、もう完全に脇役になっていますね。勿論、事態の中心にいることは変らないのですが、彼の意識した行動がその意図による何かをもたらすというようなことは全くありません。エンディングのテロップでキャストに伊奈帆の名前があったとき、あれ、台詞あったっけ?みたいな(笑)。いや確かにあったんですけど。

 対するスレインですが、彼はアセイラムに近しく、クルーテオのところからトリルラン、皇帝にも会って伊奈帆に接触して、今はザーツバルムのところにいます。何だか、物語の全ての面を覗き込んでいるような感じです。
 このザーツバルムというのがまた、実に興味深い人物です。これまで、アセイラム暗殺を企んでいて、トリルランがあのような小物だったことからつい認識を誤っていました。アセイラム暗殺も、「トロイヤード」への関心も、もっと私欲のためのように思っていたのですが、どうやらだいぶ違うスタンスであるようです。

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「我は、そなたの父君に恩義がある。故に、それに報いる義務がある」

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「クルーテオ伯爵は叛逆者ではない。むしろ姫殿下に忠誠を誓う真の騎士」
「……」
「そして我こそが、アセイラム姫殿下暗殺を企てた、叛逆者である」

 いかにも偽悪的で、しかも、ポーズとしてやっているとかよりも、何か抱えている虚無のようなものを感じさせます。

 スレインとザーツバルムの対話には、もっと核心に触れたものがありました。

「何故そこまでして、地球と戦われるのですか」
「領主として領地を拡げるために戦うのは、領民に対する努めだ」
「それだけのために」
「それだけの大儀である」

 大儀とは言っても所詮そんなものだ、という風に取れました。そして、彼はこういうことも言っています。

「祖国ヴァースは、アルドノアによって科学文明だけは発達したものの、文化は何も育っておらぬ」

 以前ライエが言っていたこととも似ていますし、この後に続く言葉はもっとそうです。

「姫殿下には人身御供となっていただく」
「姫に罪はありません!」
「姫殿下は王族。その生まれ自体が罪。15年前、王族は騎士を焚き付け、地球へ進軍させた」
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「その責は、自らの血を以て償ってもらう」

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「姫を殺さないでください」
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「アルドノアを中心とした封建制度の中で虐げられた民。その貧しく卑しい国が、永き歴史ある星を蔑む。……何と愚かしいことか」
「……」
「地球を羨み、地球を妬み、地球を憎むことで民衆を治めていたヴァースが、地球を侵略することでしかその大儀を保てぬほど病むのも道理」

 この辺りが、上で偽悪的と表現した言葉の出処ということですね。もしかすると、「大儀」のこともこの少し前に食糧について地球人を貶したことも、自らが病んでいるという意味だったのでしょうか。
 王族、そしてヴァースという国そのものに対する、実に本人の言うように道理の通った見方であるし、良識ある人の感覚であるとも言えます。
 そういう点では、確信犯と言えるでしょう。トリルランが「逆賊」などと言っていた、つまりそういう枠組みに捕われている小物だった辺りと対照的です。

 しかし、ではそれに対し起こした行動は、果たしてどうなのか。
 事がそこに及ぶと、別の「理由」が見えてきます。

「この戦は我が復讐。……この戦は我が天命」

 天命であるが、そも復讐である。彼は、王が焚き付けたことで起きた戦争で、婚約者を亡くしていた。こういうところが、ライエの言葉に似ている印象を与える理由かも知れません。

 そして、ライエ。
 彼女は登場したときから、地球に潜入してテロの実行犯となった火星人の娘で、しかもその父親を同じ火星人に殺されており、境遇の危うさはスレインとも伍するくらいです。
 しかし、大きく違うことがあります。スレインにはアセイラムがいる。でもライエは、一体何のために生き、何を拠り所にすればいいのか?

 アセイラムにはアルドノアがあった。だから今、この艦には必要だし、必要だと言うことは立つ瀬があるということでもあります。しかしライエの視点からは、アセイラムにはそれ以上のものがある。
 ライエは火星人であることを隠しています。もし知られたら、火星人を敵視する地球人からどのような仕打ちを受けることになるか。しかし、アセイラムはただ必要だから受け入れられているだけとは見えない。実際、そのような、つまり個人として受け入れられていることを表すエピソードがいくつもあります。言い換えると、彼女が「持っているもの」ではなく、彼女「自身」が受け入れられている。ライエにしてみれば、アセイラムの存在そのものがライエの人格の否定です。
 その根源を辿ってみると、スレインの考え方が与えた影響、彼による感化、そういったものがあるように思えます。これが、冒頭で述べた「スレインによるもの」です。

 今、ライエの頭の中では、いくつもの消化しきれない事柄が渦巻き鬩ぎ合っています。
 父親がアセイラムを殺そうとしたこと。それは罪悪感や気後れを呼び起こす。そのアセイラムが自分にないものを持ち、より恵まれた境遇にある。それは妬み嫉みを呼び起こす。
 もしかすると、以前ちょっと気になったことではありますが、伊奈帆の存在も関係しているかも知れません。まあ、ユキの想像しているようなことは「弟がモテるのは気分がいい」というバイアスがあるようなのでそのまま受け止められるかどうかはともかくとして。
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 ライエは、それらを受け止めきれていないのです。

 シナリオの構成上では上記のザーツバルムの言葉の直後、ライエがアセイラムに対し行動を起こします。何か意味がありそうな気もしないではないのですが……。
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 しかし、ライエの行動はザーツバルムとは大きく違い、何か思想に裏打ちされたものとも思えない、そもそも心神喪失状態ではないかと言えるくらい発作的なものです。
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 現に、ライエは自分のやってしまったことにむしろ驚愕し狼狽しているように見えるくらいです。
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 そして、アルドノアによって動いているこの艦は、あっさりと落っこちてしまいます。
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 脆弱ですね。

おまけ:
 深刻な事態が発生している本編ですが、それだけではありません。
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 癒されますね〜(笑)。

tag : アニメ

ラノベ: 『SAO 15』感想をちょびっと

 今期(2014年夏)、アニメも第二期放送中の『ソードアート・オンライン』シリーズ、原作小説15巻の感想です。

ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)
(2014/08/09)
川原礫

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 ただ、感想の内容がしょぼいので、タイトルも手抜きにしました。やはり、名は体を表しているべきですよね(笑)。

 さて、この作品では、伴侶としてのアスナ、家族としてのリーファ/直葉、同志としてのシノン、そしてやや変則的ではありますが、アスナの同志としてのユウキ、といったヒロインが登場してきました。
 9巻から始まった「アリシゼーション」編でのヒロインのアリスはと言えば、なんとキリトの幼馴染み。しかも、大きくなってからできた幼馴染み(笑)。

 勿論キリトのことなんで、昔の知り合い登場などという普通の展開ではなく、同じ作者による別シリーズ『アクセル・ワールド』との関連が色濃く見える設定により成り立つ世界でのことです。つまり、加速世界ですね。
 そういえば、そっちの作品の黒雪姫の本名って未だにわからないんですかね。以前、「桐ヶ谷サチ」なんではないかという説もありましたが。でもその方向でいけば、「結城サチ」でもいけるんでは。

 以下、本編の感想に入りますが、この章の出版が始まって結構経っているし、私は知らないんですけどそもそもWeb小説の時代から考えるとその筋では膨大な論考がある筈なので、これはもう逆に、手抜きでなんとなく思ったことをそのまんま書くことにします(笑)。

 章のタイトルになっているアリシゼーションとは要するに、alice → alicize → alicization なんでしょう。つまり、「アリス化」ですね。
 そして、前の14巻で主人公たるキリトが、仮想世界でも現実世界でもかなり危機的な状況に直面し、危機的な状態に陥っています。つまり、15巻では事実上、キリトが不在です。
 14巻でアリスはキリトにより、世界の真実を見せられることになりました。それまで当然と思い拠り所にしていたものは、全て儚いものになってしまった。その中でアリスは、一体何を信じて生きていけばいいのか。
 そんなアリスをキリトは、勿論本人の意図するところではありませんが、突き放してしまうことになりました。

 しかし、結果的にそのこと、つまりキリトの不在は、アリスを「A.L.I.C.E.」=「Artificial Labile Intelligent Cyberneted Existence」=「人工高適応型知的自立存在」に育て上げることになったと言えると思います。キリトとしての人格がいなくなり、アリスはキリトに頼ることはできなくなりましたが、キリトを支え守っていくことを拠り所にすることになったと見ることができますし、だから、いつでも「キリトだったら?」と考えることになります。
 そしてついにアリスは、自分の道を見つけました。

 ──これから私は、私自身が求めるもののために戦う。妹を守り、父母を守り、そしてキリトとユージオが守ろうとした人界の人々を守るために戦う。

(p.117)

 この時が、ラースが求めてきたA.L.I.C.E.の誕生、アリスにalicizationが起きた瞬間、alicizeが成った瞬間なのではないかと思いますが、さてどうでしょう。

 しかも、alicizationは続きます。つまり、アリスが他の人にも影響を与え始める。このalicizationのaliceは「A.L.I.C.E.」ではなく人物としての「アリス」と言ってもいいのではないでしょうか。

 ところで、前の巻の終りに起きた現実世界での大事件は継続しており、そちらでも今回、とても大きな判断が為されました。つまり、明日奈の参入です。
 そのアスナの登場は今回は見られませんでしたが、ここで「マザーズ・ロザリオ」編を思い出しました。あの話でアスナは、SAO時代でのKoB副団長としての戦術・作戦指揮の経験を生かし活躍しました。
 今、「アリシゼーション」編のアンダーワールドでは大規模な武力衝突が目前に迫っており、アスナのこの能力は非常に重要な助力になるのではないでしょうか。相手のトップには「人間」がいるのだし、アンダーワールド人だけで対抗するのは極めて分が悪い。しかし、そこにアスナがいれば……。

 アンダーワールド人のalicizeを促したキリト、そして彼らを導くアスナ。そんな構図が見えて来たこの話、次巻は一体どんな展開になるのでしょうか。
 楽しみです。

tag : 電撃文庫 川原礫

アニメ: 2014夏アニメ感想(8)

 今週というか……もう今週ってことでいいや、のアニメ感想です。

まじもじるるも その7「伝説の水着」
 まあ所謂水着回だったわけですけど、絵柄が絵柄だけにそう激しくエロいわけではない。
 しかし、何故かスタッフの力の入りようを妙に強く感じてしまうのは気のせいでしょうか。それは例えば、キャラの格好・姿勢(骨格の意味で)とか、この↓ときのるるも
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の下半身がちゃんと歩きに合わせて左右に動いていることとか。

ソードアート・オンラインII 第8話「バレット・オブ・バレッツ」
 ついに、BoBの本選、というか本戦が始まりました。
 しかしキリト君、あんた一体何してるん?

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「応援してね♡」
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おぉ〜!


 まあそれはともかく(笑)、キリトの対人スキルは高いんだか低いんだか、ちゃんとシノンから情報を引き出しています。本戦のルールもそうだし、
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≪死銃≫の正体を探るための、常連から見てのヒントについても。つまり、シノンが知らない者は誰か、と。そして浮かび上がったのは、三名。
 勿論、シノンとしてはキリトが抱えている何かに関心があるから切り捨てられずにいる、というところでしょう。そして今回、シノンはついに、キリトの過去について知りました。はっきりと言葉では伝えませんでしたが、それでも彼らVRMMOプレイヤーにはわかる。

「俺は負うべき責任から眼を逸らし続けてきた。無理矢理に忘れて、今日まで来てしまった。だけど、もう逃げることは許されない。今度こそ、正面から向き合わなきゃいけないんだ」

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「それでも君は引金を引けるか」
「!」

 シノンはそれで多分、よりキリトを意識するようになるわけです。彼女が求め続けてきたものへの手がかりとして。

 そのBoB本戦ですが、キリトはやはり、純粋なプレイヤーではない。その目的は、≪死銃≫について調査することであり、更には自分のそいつとの関わりを何とかすること、言い換えれば自分自身の在り方をなんとかすることです。何をどうすべきなのかまではわかっていませんが。
 そんなわけで、二人のプレイヤーの対戦を狙うシノンに接触し、シノンに待ったをかけます。
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 わけがわからないシノンですが、彼女ももう、キリトが純粋にGGOをプレイしている人物でないことに気づいているし、その目指すところにも個人的な関心を持ってしまっている。
 そして、そこに例の「ぼろマント」が現れるのです。
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 シノン自身もその異様さに気づくようなやり方で。しかしキリトは、それ以上の違和感を覚えていました。

「……シノン、撃て」
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「え? どっちを?」
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「あのボロマントだ。頼む、撃ってくれ、早く! あいつが撃つ前に!!」
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 ここでこの二人がこのようにして「ぼろマント」と対峙することになったこと、それがシノンを本当の意味でキリトの問題に巻き込んでしまったと言えるのですが、それは逆に、シノンの問題にキリトが関わったのであるとも言えます。
 つまり、ここで二人の運命がついに合流したということでもあり、キリトとシノンは同じものを目指す同じ道を歩み始めたのです。

ALDNOAH.ZERO 08「“鳥を見た日“ -Then and Now-」
 なんだか、物語がスレインの話になってきましたね。

 その前に、前回伊奈帆がスレインを「敵」と見做したことについて。
 伊奈帆はアセイラムに、遭遇した火星人は「あなたが利用されることを恐れていた」、だから「警戒するに越したことはない」と判断したことを伝えました。ここで伊奈帆がその火星人についてもう少し詳しく話していたら、アセイラムはそれがスレインであることに気づいたかも知れません。
 そうしたらもう少し展開は違ってきたかも知れませんが、それでも一つの齟齬、すれ違いは残りそうです。
 スレインがアセイラムが利用されることについてどう考えていたか。それは、火星のためでも地球のためでもなく、「姫」のため、そして「姫の夢」のためにどうなのかということであり、多分伊奈帆が推測していると思われるようなものとは違う。

 ことがここに至ると、最も純粋に「姫の夢」を追っているのはスレインなのかも知れません。何故なら、そのアセイラム本人が、自身の行動が何を招いたかを認識しているからです。
 スレインが純粋にそれを追えるのは、一つにはそれが他人の夢であるということもあるでしょうが、元々色々無理筋であることを知っていたからでもあるかも知れません。
 しかしそれは逆に言うと、アセイラムが現実を知った今、彼女もスレインのように、現実を踏まえた上で純粋になれる可能性があるとも考えることができます。果たしてどうなるのか。
 気になるのは、以前にもコメントしたOPムービーの最後のアセイラムです。
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 その「現実」の最も身近なものが、ライエの存在でしょう。
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 頑なに火星人を敵視するライエ。
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 同じく地球人を信じないエデルリッゾ。
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 対立の狭間に立つアセイラムは苦悩します。その上、ライエは言葉を選びません。

「アルドノアという古代文明の超科学を頼りに、古くさい封建制度にしがみついた民族。
位を得たいばかりに、武勲を挙げることに躍起になる平民。それを平気で裏切り、踏み躙る貴族。
そんな奴等を、どうやって信じるの!? 私は信じない」
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「火星人は、みんな敵」

 つい先日、目の前で父親が裏切りにより殺されたのですし。

 ところで考えてみると、そんなアセイラムに地球のことを教え、地球への憧れを懐かせ、そして共存の「概念」を伝えたのはスレインであると言えますね。

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「共に繁栄することはできるんです!」

 彼は人と動物のことについて言っただけなのですが、その「考え方」にアセイラムは感化されてしまった。
 今のこの状況は、直接にはアセイラムが火星と地球の和平のために動いたことから導かれたわけですが、その種を蒔いたのはスレインだったのかも知れません。

 そのスレインはと言えば、伊奈帆に撃ち落とされた後はクルーテオに捕まり拷問という踏んだり蹴ったり。
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 スレインは、これまでもそうでしたが本当に「姫」が全てであり、それが基準になっています。
 拷問を受けながらも、口を開くのはアセイラムのことだけ。

「あなたは、アセイラム姫に、忠誠を、誓っていますか」

「伯爵は、姫を、お慕いしてますか」
「なに」
「伯爵は……味方ですか」
「ああ。味方だとも。さあ吐け。貴様の罪の裁きとして、地球の仲間に更なる恐怖を味わわせてやろう」
「……やっぱり嘘だ」
「ん?」
「あなたは、地球と戦う理由が欲しいんだ。……姫は、地球との平和を望んでおられたのに、あなたは、姫の死を利用して、姫の夢を、壊している……!」


 アセイラムの生存を秘そうとしたスレインですが、情報は次々と届けられ、アルドノアドライブの起動から、ついにクルーテオが気づいてしまいます。
 物語冒頭から、火星騎士の中でも珍しくアセイラムに忠実であるような様子を見せていたクルーテオですが、その気持ちはどうやら本当だったようです。

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(貴様は真実を知り、独りで姫を探していたのか。逆賊に悟られぬよう、誰にも明かさず、たった一人で! 我らに捕まり、殺される危険も顧ず)
(許せスレイン)
「よくぞここまで忠義を尽くした」

 ところで、スレインの気持ちが本当に(命を救われたための)忠誠とか忠義とかと言えるのか、ちょっと微妙だと思いますけどね(笑)。

 ところがここで別の方向からの動き。ザーツバルムです。
 以前からスレイン、というよりも「トロイヤード」に関心がある様子を見せていた彼は、今回も拷問の最中に、どうにかクルーテオがスレインを殺してしまわないように割り込んできています。
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 そして、クルーテオを止められないかも知れない、と思った彼は、スレイン奪還のためにクルーテオの揚陸城に乗り込んできます。まあ実際には上記のようなことになっていたわけですが。
 さて。
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 ここでクルーテオが逃げ延びたかどうか。
 いずれにしろ、今度はスレインは、ザーツバルムのところへ。もう何が何やらですね。

 ところで。
 最近、何だかニーナ萌え。
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 あの詰城君の登場とコメントは、ニーナの露払いだったのでしょうか(笑)?

tag : アニメ

独り言: 花火競技大会の中継を見ていて思ったこと - くたばれNHK

 さっき、NHK BSプレミアムで「全国花火競技大会2014」(秋田 大曲)というのが中継されているのに気づき、途中からですが見ていました。
 本当に素晴らしいですね。花火の色とかも綺麗だし、形状や光る順序とかの制御も見事だし、演出面での構成にも様々な工夫がこらされている。番組の説明に「国内最高峰の花火競技大会「大曲の花火」」とありますが、国内最高峰ということは世界で最高峰ということじゃないでしょうか。花火にこれだけこだわるのは多分日本人くらいでしょうから。

 ところが。
 ある作品の、曲調が変り打ち上がる花火もどーんと変って、いかにもクライマックスでどうなるんだろう、という感じのところで、いきなりカメラが観客(らしき人物)の顔をアップで捉え、しばらく固定していました。

 をいコラ

 ふざけんな。一体何を映す番組なんだよこれ。
 ちなみに一回だけではありませんでした。

 スポーツとかでCMの途中で点が入り逆転、なんてのも問題かもしれませんが、これは、生だったらどこでそうなるか正確にはわからないので仕方ない面もあります。しかしこの場合、明らかにわかってやっていますよね。
 スポーツに喩えて言えば、タイミングがわかっているものというと……国際競技の表彰台の一番上で日本選手がメダルをかけてもらい君が代、という時にCMを入れるようなものでしょうか。
 ……ありますね、そんな局が。

 ノイズに対する感度というのがあると思います。例えば。
 最近ではあまり見なくなりましたが、電車の中でケータイで電話しているのがいると妙にうるさく感じるのは、個人的にはそのせいだと思っています。つまり、あれは会話の片方だけが聞こえるわけで、途切れて耳が声のない状態に慣れたところでまた耳に入ってくることになります。しかもタイミングが不明。なので、いつも身構える状態になる。
 今回の花火の中継でも、ノイズ(音じゃないですけど)に対する感度の高いときに入れられたわけで、また来るんじゃないかとびくびくしながら見ることになるわけです。
 なんかイヤになっちゃいました。

 まったくもう、私などはともかく、作った人に失礼だと思わないんでしょうかね。それともいつものことなので諦めてるんでしょうか。
 と考えたところで、そういえば前にも同じことがあって同じことを思ったような気がするようなしないような……。ちゃんと思い出せませんけど。

 どうにかならんのですかねこれ。

PCで: FFmpeg2.3のお陰でDSDが聴けるようになった(一応)

 少し前にFFmpegの2.3というのが公開されて、そのバージョンではDSDのデコードがサポートされました。
 DSDはSACDのような腐った媒体で使われていますが、DSDの楽曲データがDSFの形式で配信されている場合もあり、パソコンで聴ければな〜、と思うこともないでもなかったんですが。……でも私のマシンはあまり普通じゃないし、まああまり必要性もないしで気にしていなかったのですけど、FFmpegの2.3の発表から少し経って2.3.3くらいまでバージョンが上がったので、ちょっと試してみました。

 勿論、そのままで聴けるわけではなく、ここではFLACに変換してみます。となると当然、ロスレスというわけには行きませんが。
 試しに、以前にも紹介したe-onkyoからサンプルのデータをダウンロードして、こんな感じで変換。
ffmpeg -i xxx.dsf -map 0:a:0 -acodec flac -ar 48000 xxx.flac
 省略できるオプションもありますが、-ar オプションは必要です。
 あと、こんな風にするとPulseAudioに直接送り込めます。
ffmpeg -i xxx.dsf -ar 48000 -f pulse default
 何回も聴くような場合は無駄に何回も変換することになりますが、試すだけなら手軽にできますね。ffplayの方がいいかも知れませんが、使い方わからないので試していません。多分できると思うんですけど。

 まあ、だから何だという感じですが、この形式しかなくてどうしても今の環境で聴きたい、という場合には使えますね。
 とはいえ、そんなことあるのかな?

艶漫画: 「とらのあな x DLsite.com共同企画」に期待すること

 少し前からDLsite.comで株式会社虎の穴というサークル名でのアンソロジーをよく見るようになって、何だろうと思っていたんですが、こういうのがあったのですね。その関係でしょうか?
 で、その企画第1弾としてとらのあなID決済追加というニュースがありました。というかそれで今回の企画に気づきました。
 その決済方法についてはまあ、ふーん?くらいだったんですけど、上記リンク先の企画発表のブログを見て、ふと思い出したことがありました。
 そこにはこうあったのです。

今後は、とらのあな専売同人誌がDLsite.comで展開される事も!?


 私が一体何を思い出したか? それは、ACTIVAさんの、
です! これ、とらの通販ページによると、

見どころ満載なこちらの『露出オトメLO「ひとりでハダカ…できるもんっ!~藤田明日香』は、とらのあな専売でのお届けとなっておりますので、 是非お見逃しの無いようにお求めください!

だとか。もうなくなった頃に知って大変悲しい思いをしたものです。

 ここはもう、是非!今回の企画での再版展開を期待したいですね!!
 期待というか希望します!!!

 というわけで、よろしく。

おまけ:
 ACTIVAさんと言えば、日比野さんの話は完結ですね〜。

ついで:
 こういう話をしたのでついでに、これは企画とは関係なくていつも思っていることなんですけど、DLsiteで販売しているもの、データが差し換えになったりすることありますよね。特に、アプリになってるやつはデバッグとかでバージョンが上がったり、あとたまに、一定数の販売があったらおまけを付けるサークルさんとかあったり。
 あれ、通知メールくれませんかね。販売終了の案内みたいなのを。

tag : 同人

PCで: OP53BかIP53Bかはたまた

 先日、DNSを使ったDDoSに関連する新聞記事について、二つのエントリを書きました。
 いずれも報道についての話ですが、今回はやや技術よりのことについて書いてみます。
 あと補足ですが、そもそもあの報道の元になったのは、タイミング的にはこれかも知れません。
 警察庁が7月23日に発表したものです。

 さて、二つ目に題材にした読売新聞の記事(2014-08-05)には、このようにありました。

 昨年から猛威をふるっている新手の攻撃「DNSアンプ攻撃」も対処可能になった。攻撃に使われる通信には、特定のポート番号に接続しようとするなどの特徴があり、これらの通信を遮断すれば簡単に予防することができる。

 ちなみにこの記事は8月13日にウェブ版にも載りました。
 今回は、この部分について簡単に考えてみます。つまり、どんなフィルタリングが現実的かということです。
 って、タイトルに全部書いてあるんですけど(笑)。

 さて、前に書いたエントリでは何となくSMTPのフィルタリングをイメージしてOP25Bと絡めた話にしましたが、考えてみると状況はちょっと違いますね。
 SMTPの件、つまりどちらかというと迷惑メール対策の趣旨が強かったあのフィルタリングは、つまり、踏み台を「使う側」への対策でした。言い換えると、オープンリレーになっているものを悪用「させない」仕組みですね。
 これは、SMTPサーバなんてのはそう誰もが立てるものじゃないから、というのがあるでしょう。
 対して今回の件では、一般家庭にも数多く存在するDNSサーバをどうするか、つまり「使われる側」「(踏み台に)される側」をどうするかを考えるのが合理的に思えます。

 ということになると、それをすれば「簡単に予防することができる」、と言えるような「遮断」の仕方というのは多分、OP25Bの場合とは異ってくるんでは。つまり、オープンリゾルバになっているDNSサーバの方を何とかするのであれば、そこに外からリクエストが届かないようにするのがより適切そうです。
 例えばリフレクションだと、応答を返す先を偽装されることになるでしょうけど、上記の警察庁発表の資料にあるやり方だと、これは通常の問い合わせを、通常のやり方で、通常使用するキャッシュサーバに投げるだけです。リクエストのパターンを見ると何かわかるかも知れませんが、それだと記事にあるような簡単な予防法にはなりません。

 記事にあるような予防法ということになるとやはり、IP53B、つまり、外から入ってくる、宛先のポート番号が53になっているパケットをブロック(遮断)するということになるのでは。

 勿論、攻撃、つまりそれは認めることとしていないDNSサーバへリクエストを投げることになるわけですが、それ自体を遮断することも、予防として実行される可能性はあります。それが以前のエントリで書いたことです。
 しかし、現実問題としてそれは困難なのではないか。例えば、これも以前のエントリで書きましたがGoogleのパブリックDNSのサービスを利用している人は結構な数にのぼると思われるし、それを塞いでしまうのは影響が大きすぎるでしょう。勿論、プロバイダのキャッシュサーバとともにそういった一部のサーバも許可すればいいわけですが、ではどれを許可するのかという問題が別に発生します。
 ということは、技術面よりも手続き的に簡単ではないですね。

 というわけで、「特定のポート番号に接続しようとするなどの特徴」を利用し、「これらの通信を遮断」することで「簡単に予防することができる」ような方法はと言えば、以前心配したような外向けのパケットの遮断ではなく、入ってくる方であると考えられるわけですが、さてどうでしょう。
 それとも……?

艶漫画: 『モノアイ』感想

 まず、絵、というか線が目を引いたこの作品。

モノアイモノアイ

サークル:春待氷柱(Official)


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tag : 同人 春待氷柱

アニメ: 2014夏アニメ感想(7)

 今週のアニメ感想です。

グラスリップ 第7話「自転車」
 先週のコメントに、まあ形式上は陽菜の台詞って感じにしましたが個人的な要望として

陽菜「MORE DEBAN」

とか書いたら……。
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 大活躍ですね(笑)。ただ、活躍の方向性が期待してたのとはちょっと違う気もしますが。
 サブタイトルの「自転車」って、もしやこれ?

ソードアート・オンラインII 第7話「紅の記憶」
 今回は、キリトやシノンのGGOでの活躍はややお休みって感じです。リアル等の描写が主体。
 まずは、直葉、と和人。

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「おにーいちゃんっ」

 ある日の桐ヶ谷家の平和……かどうかよくわからない情景(笑)。
 勿論、直葉は状況についてかなりのことを知っているわけですが。でも、和人自身のこともよく知っているので、厳しい追求をしつつも別に責めたりはしません。ただ、それで不安までなくなるわけではないし、心配せずにいられるわけでもない。
 最後の強請(笑)は、おねだりは半分だけってとこでしょう。……まあ、そのおねだりの部分は本気ってことでもあるでしょうけど(笑)。

 一方の詩乃はと言えば、友人の新川が意外に感じるほど、キリトのことでアツくなっています。新川曰く、詩乃は「普段は、あんまり他人に興味ないって感じ」だそうなので。それこそ、

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「覚えてなさいよ、この借りはぜーったい二倍返しにしてやるから」

リアルの世界で銃をイメージさせることをしても発作が起きないくらいに。
 だから、新川としては、詩乃をそれだけ本気にさせるキリトが気になっている筈。そもそも、以前にもキリト本人がGGOの中でシュピーゲル(新川)に軽口を叩いていましたし。
 ただ、詩乃を「強い」としきりに褒めそやす新川に詩乃は何か違和感を覚えているわけですけど。

 そして、もう一度和人。
 これは、原作の感想でも重要なシーンと台詞として強調した個所ですが、GGOに潜入する際に身体の方をモニタリングしてくれているナースの安岐さんとの対話です。
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 ≪死銃≫とのやり取りでSAOのことを思い出し、そこで犯した殺人について葛藤する和人。カウンセリングすると言いつつ、すぐにそれを翻して自分が力になれないことを宣言する安岐さん。

 思うんですけど、ここでわかったようなことを言っても、多分聞く側からその言葉にはあまり重みが感じられないでしょう。本人が言うように、彼女はSAOにいなかったのだから。SAOの中でのことについて語る限りは、彼女は部外者なのです。
 しかし、彼女はそこで話を続けます。つまり、医療の場、特に外科の現場にいた経験、もっと言えば人の死を見届けてきた経験から、トリアージのことにも触れたりして。

「君がそうした、そうしなきゃならなかったのは、誰かを助けるためなんでしょう?」

 この言葉は、和人がキリトとして経験したこととは別物ではあっても、彼女の本当の経験から出てきたものです。そういう意味では、これこそが安岐さんができる最上の助言だろうし、多分、この場で最も的確な助言だったのではないでしょうか。
 これは、最初から全部意図しての話の流れだったのかも知れませんね。

「その結果助かった命のことを考える権利は、関わった人みんなにある。君にもある。君は、自分が助けた人たちを思い浮かべることで、自分も助ける権利があるんだよ」

 そして、全面的な赦しではない、物事の和人が見ていなかった側面について指摘するだけの言葉。
 結局、そういった不完全さこそが本当に心に届くものなのかも知れません。

 ところで。
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 たまにはクラインにもこういうことがあってもいいですよね(笑)。

ALDNOAH.ZERO 07「“邂逅の二人” -The Boys of Earth-」
 今回の伊奈帆の行動はよくわかりませんでした。ただ、以前ブラドのカタフラクトの攻撃の分析をしていたときは、それが効いてきたのは次の回だったので、そういうこともあるかも。
 一番わからなかったのは、ラストの台詞です。前回遂にスレインがアセイラムを追って伊奈帆達のところにまで行き着き、もしや合流か?と思われたのに。

 さて今回は、前回のスレインの行動について、彼の視点からモノローグを含めた回想的なおさらいから始まりました。
 これまでの言動にも表れていましたが、スレインってアセイラムが絡むと何でもしますよね。
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 というか、アセイラム以外は本当にどうでもいいという感じ。クルーテオに殴られたりしても表面上平然としているのは、所詮殴られているのはスレインであり、つまりアセイラムでないから、とでも思っていそうなくらい。

 さて、フェミーアンの縄張りに踏み込んでしまい攻撃を受けている伊奈帆達。その攻撃を逸してくれたスレインについて、伊奈帆が一言。

「仲間割れ?」
「さあ。獲物を取り合いしているだけかも」
「どっちでもいいよ。敵の敵なら、味方でなくても役に立つ」

 実に功利的かつ現実的な考え方です。まあ実際、考えても仕方ないことを考えているほどの余裕があるわけでもなし。
 そんなわけで、スレインの援護もします。
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 ところでそのスレインですが。

(何をするつもりだ……あのオレンジ色)

 伊奈帆が何か始めるらしいと気づいたとき、こういう認識をしています。つまり、もう戦術面でこいつが司令塔という認識、ですね。的確な判断と言えるかも知れませんが、前述の通り、結構謎な伊奈帆の行動に翻弄されることになります。

 例えば、この後途中までは、
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コネクティブ・スレイン!」「アクセプション!」とか聞こえてきそうな意気投合ぶりなんですけど。

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「アセイラム姫……やっと見つけた!」
「姫は死んだ。……なのに、何故探している」
「え?」
「君は姫が生きているのを知っていた。何故だ」
「どういう意味ですか」
「答えろ」
「姫に会わせてください」
「僕の質問が先だ」
「……もしかして、姫を利用するつもりですか」
「利用されると……困るのか?」
「あなたは──!」

 ここ、味方ではないと釘をさすだけなのかと思いきや、いきなり撃ち落としてしまうとか。

「あなたは、僕の敵ですか!」
「君は…………僕の敵だ」

 これが冒頭で指摘した謎で、一体何を以てそう結論づけたのか。いくら「僕」の敵と言っているからといってアセイラムの取り合い(笑)ってことはないでしょうし、はてさて。

 ところで、火星の軌道騎士(以前機動か軌道かどっちかなと悩んだのですがこっちのようです)って、これまでいいところ全然見せられてませんね。「終りだ」と宣言した相手が「終った」ことないし(笑)。フェミーアンなんて三回くらい言ったんじゃないですか?
 今回見せた「奥の手」だって、

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「はぁ?」

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「飛んでったー」

そのシーンに添えられた台詞を見るとむしろ笑いの要素が多めだし。最後というか最期だって、

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衝撃に備えてください!
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こんな風に踏み潰され(笑)たり、
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やり過ごして反撃するのかと思ったら、
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ライエの一発で吹っ飛ばされるとか。
 ちなみに、このところニーナが大活躍です。上のシーン、かこええ! ヘラスを踏み潰したのは艦長の指示でしょうが、まさか独自の判断ではとかつい妄想したくなります。
 眼鏡の某氏の目は確かだったようですね。

 ところで鞠戸。そろそろ活躍させてあげたいなと思ったのですが、前回〜今回もカタフラクトに搭乗はしたものの結局……。でも、彼の出番は戦闘の現場ではありませんでした。
 結局彼の役割は、種子島での経験を伝えるところにあるのかも知れません。種子島でフェミーアンの攻撃から逃げているうちに見つけた「何か」。
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 これでついに、地球側に火星に対抗するための戦力が備わりました。
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 単純に考えれば、一話で鞠戸が言っていたように火星側には統率も連携もないし必要とも考えられていないので、ここで拮抗した戦力で各個に撃破すれば、ということになるでしょう。
 しかし、今回パーツが全部揃ったかと思いきや、前述のように重要なピースであるスレインを伊奈帆が拒絶してしまいました。
 ユキは伊奈帆の行動について、

「あの子の無茶って、大体正解だから」

と言っていましたが、さて、そのことはどうなのか。

おまけ:
 今回も『アルドノア・ゼロ』のEDが『aLIEz』だったわけですが、今回は台詞とかもさほど被っていないので、切り出して今ループ再生しながら書いています。
 こういう指摘はこれまでに何度もしていますが、いい加減、CD等のリリースのタイミング考えてくれませんかね。

tag : アニメ

独り言: 日本礼賛記事氾濫の違和感

 前から感じていて、まあその内書こうかなと思っていたテーマなんですが、同様の事象について逆の見方をした記事がサヨク系のメディアから発信されちゃいました。
 だから書くのやめようかなとも思ったんですが、ふと、逆に書いてみたくなりました。
 とは言うものの、その「サヨク系のメディア」の書いた記事をちゃんと読んだわけではないんですけどね。

 じゃあどんな話かというと。
 このところ、震災の後辺りからかなと思うんですが、やたら日本を持ち上げる報道が目立つな、というところからスタートするのは同じです。で、私が思い出したのは、4年ほど前、小惑星探査に行った「はやぶさ」が帰ってきたときのことです。
 あの時、前日までは新聞は軽い扱いでしたし、テレビに至っては完全にスルー状態でした。

 まあ、別にそれはそれでいい。元々昔から、日本を誇らしく感じるようなことはやんわりと禁止されている空気がありましたし、それが認められるとすればせいぜいスポーツくらいだったでしょうか。まあ、あれはカネになるからだと私は思ってるんですが。
 しかし、帰還後のメディアの掌返しは嫌悪感を覚えるくらいの見事さでした。

 今のやたら日本あげの風潮だって、昔を思うと、何を白々しい、としか感じられません。

 特に、こんなブログを書いてるようなものだからアニメやなんかの話題にはつい反応してしまうんですが、海外で人気!とか報道しながら、でも書いている本人は全然関心がないのは丸分かりです。何がいいんだかわからないけど海外にも騒いでいる人がいるんだから人気ってことにしとくか、くらいで。
 そんなメディアも、昨年辺りから「クールジャパン」が日本食とか伝統芸能を主体とするようになってほっとしているんじゃないですかね。

 でも、考えてみましょう。
 浮世絵とかがジャポニスムを引き起こして印象派の誕生にも影響を与えたらしい、などと誇らしげに言いますが、現実問題として、部屋に浮世絵を飾っている人と印象派の絵を飾っている人、どっちが多いでしょうね?
 もっと言えば、そういう関係がなさそうなもの、例えばハリウッド映画と歌舞伎のどっちが客を集めているでしょうね?

 科学技術立国だの電子立国だの言ったって、そんなのは嘘っぱちです。
 そりゃ、技術は持っているかも知れない。しかし、じゃあそういう技術を持った人たちの社会的地位は? すごいねーとは言っても、でも偉いと思うのは手を動かす人のことじゃないでしょ?
 最近の雇用制度とかの動きを見ても、アメリカみたいに製造業を捨てちゃった国を参考にしてどうしようっての。まあ、あの国も国内回帰を目論んでいるようだけど、実現はできていないし。いや、最近ソフト屋さんがハードに食指を伸ばしているので、そっちで復活するかも?

 とまあ、色々言葉で礼賛はするけど現実問題として本当の意味では誉め称えていないし、そもそも理解していないし、第一、以前の在り方を思い出すと白けちゃいます。昔はあんなだったのに、何で今はそんなに持ち上げてるの?ってな感じです。いきなりキャバ嬢が擦り寄って来ている、みたいな?
 仮に理由があったとしても、じゃあ逆に何で今まで無視してたの?ということに。

 こういう感じで、同じテーマでもメディアによる突っ込みとは多分明確に違うと思います。なんせ、根本的に「メディア批判」ですから(笑)。
 というわけで、どうしてなんでしょうねぇ?
プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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