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エロゲ: 『コトバの消えた日 〜心まで裸にする純愛調教〜』 期待を込めてご紹介

 タイトルに「期待を込めて」と書いた通り、まだやってないというか作品の情報すらまだまだ少ないという状況のエロゲをご紹介。
 ケロQの新ブランド、というか旧プチケロQの「ぷちけろ」から、『コトバの消えた日』です。

 煽り文句に「『テレビの消えた日』に続く「消えた日」シリーズ第二弾」とあるように、以前私が絶賛した、プチケロQの『テレビの消えた日』のような路線のゲームらしいので、これは期待せずにはいられません。
 紹介には、

羞恥特化、露出特化、ただし純愛という矛盾した異色エロを見よ!

彼の愛ある生き過ぎた性癖を見よ!

などととありますし、しかも今度のはどうやら、心の中にまで踏み込むようです。

 まだあまりよくわかりませんが、キャラ的には葵の方が好みかな? でもやってみないことにはね。

 実際にプレイできるのがいつになるかはわかりませんが、楽しみ楽しみ。

tag : ぷちけろ

歌とか: アニソンのハイレゾ配信

 この間「ソニーのハイレゾオーディオ戦略」という話をしましたが、今度はこんな動きが。

 ちょっと前から、e-onkyo musicで、アニメ『フォトカノ』『ステラ女学院高等科C3部』の楽曲が配信されていましたが、今度はランティスですか。ちなみに『フォトカノ』等の音楽制作はポニーキャニオン。
 フォトカノのは特に気にしていなかったのですが、C3部の方はBGMがちょっと気になってはいたんですよね。買ってませんけど。
 でも、『ラブライブ!』は好きな曲も結構あるので、興味あるかも。DRMなしだし、iTSみたいに面倒くさくないし。面倒というのは使い方という意味でなくね。
 まあ、冒頭に紹介したエントリに書いたように、私の耳ではハイレゾで聴いても大して違いがわからないという大きな問題があるのですが(笑)。

 しかし、記事中には何やら謎の情報もあったりしますけど。

 配信音源のフォーマットにWAVを採用したのも、音に影響を与える可能性があるものをすべて排除した結果だ。e-onkyo musicでは、可逆圧縮でアルバムアートなどの情報を付加できるFLACを多く採用しているが、ランティス側の要望でWAV配信に決まったという。

 音に影響を与える可能性があるものを排除したいというのはわかりますが、その文脈でFLACでなくWAVというのが出てくるのが超絶に謎。
 たまたま並んで記述されているだけというのならいいんですけど、この二つで音に影響がある違いがあるとは思えない。フォーマットに対応しているシステムがどうこうという話ならともかく。
 これはこの間のエントリでも書いた話ですが、FLACによる圧縮を行わないことで何が違うのだろうか。強いて言えばCPUの処理速度がどうこうということはあるかも知れませんが、今時そんなことが問題になるとも思えないし、ならむしろ(無理あるけど)、圧縮しないことによるI/Oの負荷の方が問題としてはあり得るんではなかろうか???

 まあ、WAVなんぞという扱いづらい(メタデータどうすんのよとか)フォーマットでの配信というのはちょっとどうなの?という印象はありますが、気分的には進めて欲しい感じです。

 あ、もう一つ大きな問題があった。
 『ラブライブ!』はもうCDを何枚も買ってしまったんだけど……。

アニメ: 2013秋アニメ感想 (4)

 今週のアニメ感想(あっさり風味)です。

東京レイヴンズ #03「SHAMAN*CLAN -魂呼[たまよばい]-」
 随分主要っぽいキャラ(北斗)がいきなり死んだ、と思ったら、実は彼女は式神でそれを使役していた人物は生きているらしいぞ一体誰だ、と思ったら、

ravens3_natsume3.png
「初めまして夏目。そのリボン似合ってるぜ」

っておいこら(笑)。
 もしかして、今後も登場したりすることあるんでしょうか? いや作中でその必要があるかどうかはともかく、視聴者的に気になったりならなかったり。……視聴者的にというか、個人的に(笑)。

 本作を含め、今期のアニメは、絵柄がちょっとこれまでの流れ、方向性とちょっと違う感じがします。そういう風に感じたのが、他に『アウトブレイク・カンパニー』とか『勇しぶ(略称)』とか。
 あ、まあ『蒼き鋼のアルペジオ』とかみたいなあからさまに路線違うのは別として。

ゴールデンタイム 第4話「ブラックアウト」
 何だか展開が急過ぎてよくわかりませんが、遂にリンダ先輩の謎の一端が。
goldentime4_linda1.png
 原作何冊か買ってあるんですが、中々手をつけられません。

Super Seisyun Brothers -超青春姉弟s-, ミス・モノクローム -The Animation-, てさぐれ!部活もの
 小品のアニメがなんだか面白い。

WHITE ALBUM2 #4「SOUND OF DESTINY」
 事情はわかりますが、春希がかずさの家に泊まり込んで練習していることを同好会のメンバーにも隠していることが問題のタネなんですよねぇ……(笑)。しかも、肝心の雪菜は気づいてしまうっぽいし。どんどんホワイトアルバムになっていきます。

 それにしても、かずさも雪菜も、
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wa24_setsuna1.png
春希を見る目がこうですから……。
 思ったんですけど、こういう絵はちょっと気合い入れて描いている感じがします。他のシーンとは整い方が違う。

 あと、こういう演出も面白い。
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 昔のテレビ番組をVHSか何かに録画したのをデジタル化して動画サイトにアップした風な。映像の下の方が乱れているのがいかにもという感じ。
 ちなみに作中では2007年頃らしいですが。

おまけ:
宇宙戦艦ヤマト2199 最終話「青い星の記憶」
 とあるシーンの、テレビとBDの比較。
<テレビ版>
yamato26_makoto1.png
<BD版>
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 円盤よりもテレビの方が肌色が多い稀有な例かと(笑)。
 いや、ここおかしいと思ってたんですよね、テレビ見たとき。だって直後に出てきた真琴はちゃんと(ではないですけど)ドレスを着ていたので。あれ短時間で簡単に着けられるんだろうか?と。ただまあ、着てたなら何であんなにこそっと顔出してたのかということにもなりますが。

tag : アニメ

ポルノ: 『お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩』感想

 書名長いですね。タイトルに全部書こうかどうしようか迷いましたよ(笑)。
お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩 (美少女文庫えすかれ)お嬢様は押しかけドレイ!? 暴走マゾ&ミニミニ先輩 (美少女文庫えすかれ)
(2013/10/21)
葉原 鉄

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 というわけで実に久し振りの美少女文庫作品の感想です。
 何だか、青橋さんとこの紹介見てよさげに思えたので買ってみました。とは言ってもこのエントリ、オフィシャルな紹介文がコピペしてあるだけのようですけど。

 でもこの話、作品のタイトルには「ドレイ」とありますが、どちらかというとそれよりも「ご奉仕」「お・も・(略)」という印象でした。なんでかと思ったら、帯を見て気づきました。咲さんの方に「ご奉仕の天才」、ノエルの方に「暴走ドレイ志願」とあるんですが、個人的には咲さんのファンになったからです(笑)。
 いや別にロリ(見た目が)だからというわけではなく、結局のところ、その本性からして「それ」そのものであるのって咲さんの方だからでしょう。

 主人公の浄志郎は、まあ色々事情は抱えているし目付きも悪いし、おまけに凌辱モノの同人誌なんか書いてたりするのですが、実際には比較的穏当な思考と言動の少年です。温厚と言ってもいいかも。
 そんなところに突然、「聖蓮女学院の双輪の花」の一人、ノエルがやってきます。彼女は街で浄志郎に見られたときに、運命を感じたのです。どういう感じだったかというと……。

 ──一瞬で丸裸にされて、毛穴まで舐めあげられているような……

というもの。
 ……どうしてこれで運命を感じたりするのかよくわかりませんが(笑)、カネもあるし無駄に有能なノエルは興信所等も駆使して浄志郎を特定。でもまあこれは確かに運命かも知れません。何故なら、ノエルが偶然見掛けて衝撃を受けてファンになった同人誌の作者が、誰あろう彼だったからです。
 というわけで浄志郎の家に押し掛けてたものの、彼は常識的と言うか良識的に対応。しかし、不法侵入で警察に通報しても既にノエルの手が回っているし(笑)。
 こういう権力を笠に着るやり方が嫌いな浄志郎はちょっとイラっときて、ノエルに色々ちょっかい出しますが、彼女も引くわけには行かず、結局最後まで致してしまいます。

 まあちょっとやりすぎたかなと思った浄志郎ですが、はっきり言って気にする必要は全然ないですね。ノエルは調子に乗って、彼の住むアパートを勝手に豪邸に建て替えたり自分の家の資産を勝手に浄志郎のものにしたりやりたい放題ですから。

 そこに、(わたし的)本命の咲さんが本格登場!
 ノエルの一つ上の先輩で付き合いも長い咲さんは、世間ではノエルの家のごたごたと彼女の失踪で大騒ぎなのですが、調べさせた結果わかった事実に納得。
 というわけで、自ら浄志郎の家に乗り込んできます。
 それを受けてのノエルの反応がまたぶっとんでいて、咲さんを勝手にご奉仕のライバルと見做して勝負に持ち込むとか(笑)。

 ここで、ついに驚愕の事実が発覚するのです!
 つまり、帯にもあった「ご奉仕の天才」咲さん。初めてのフェラチオが驚異的に上手で、ノエルは敗けを認め、今回は、と浄志郎を譲ります。
 譲るというのはつまり、セックスしてもらうということで(笑)。

 さて、浄志郎はと言えば前述の通り実は結構温厚で穏当で、放っておいたらここで引き下がってしまいそうです。
 一方の咲さんはと言えば、その本性は「ご奉仕」。上流階級の箱入りお嬢様の筈なのに。でもそれはまだ隠されたままです。
 しかし、ノエルによりこんな状況が作られたことで、くっつきそうもないものがくっついてしまいました。
 咲さんは、恐くなって浄志郎を遠ざけようとします。彼はそんな気はないと言うのに。そして取り乱した末、彼の逆鱗に触れる一言を口走ってしまいます。つまり、権力を振り翳そうとしたのです。
 これで、浄志郎が行動に出ます。

 また、ここで咲さんが恐れているものが興味深い。
 それは、浄志郎ではなかったと言えるでしょう。彼女が恐れていたのは、多分自分自身。彼の逸物に貫かれでもしたら、自分はもう戻ってこられないだろう、というものです。

(狂わされてしまいますもの……! あんなすさまじいモノを入れられたら、わたくしの人生すべてこの方に貪りつくされてしまう……!)
 剛直に貫かれてよがり狂うことを思えば、鼓動が高鳴って仕方ない。それほどまでに彼の逸物は麻薬的な魅力を持っている。
 あるいは──雌の宿命だろうか。

 これは実際には、「すべてこの方に貪りつくされてしまう」というよりも「すべてこの方に捧げつくしてしまう」という方がより正しいんじゃないでしょうかね。
 咲さんという人は、そんなものを抱えている人だった、と。

 その後も、例えばノエルと二人で浄志郎の学校に転校、しかも咲さんは学園を無理やり変えてまで彼のクラスにやってきて、策を弄して男子トイレで浄志郎にいたずらさせたりもしますが、彼をコントロールすることが目的なのではなくそれは単なる手段で、やはり彼に尽くすため。
 しかも、浄志郎が指で肛門を責めればそれで初めてなのにイってしまうし。
 彼の所有物であることを宣言するのが清々しいと感じたり、身体が小さいために道具のようにされ支配されるのも、彼にのしかかられるのも、恐ろしいのではなく幸せに感じたり。

 まさに、咲さんは本性からして「ご奉仕」の人だったわけです。

 まあでも、浄志郎を陥れたことについては後でフォローが欲しかったですけどね。皆の前で誤解だったことを詫びてみせるとか。

 ともあれそう考えると、ノエルの方はどうなんでしょうね。普通の人が雌豚モードも持っているのか、その逆なのか。いずれにしろノエルの場合は両方持っているので。
 ここら辺りまでの話でノエルが殆んど咲さんの引き立て役になってしまっていたわけですが、それでノエルが逃げ出して浄志郎が追い掛けて雨降って地固まる的に落ち着いたら実はそんな感じだったのでした。

 今回の作品は、私にとってなんかジャンル的にちょうどいいと感じました。ファンタジー過ぎもせず、現実過ぎもせず。いやファンタジーが嫌いなわけではないのですが、それなら二次元ドリームノベルズくらいやってほしいので。
 また、終盤のビデオレターの話も、プレイとしては良かったものの、それを、つまり娘の凌辱シーンを親に送りつけるのはちょっとな(後にどんなことになるかも含めて)と思ったのですが、結局それは浄志郎の判断で送らないことにしたし。
 そういう意味では、とても微妙なバランスを保っているという感じがして、そんなところもちょうどいいと思いました。

 最後になりましたが、イラストいいですね。可愛くて。
 ……いいんですけど、表紙にも登場しているし本文中でも全然違う描写があるのに、咲さんの髪が初めの頃黒髪ストレートの長めのボブにイメージされてしまって……。どうしてなんだろう?

P.S.
 作者の葉原さんは、義務教育は一体何歳までと思っているのだろうか……(笑)。

tag : 美少女文庫 葉原鉄

アニメ: 2013秋アニメ感想 (3)

 今週のアニメ感想で、先週の(2)は欠番です。

ゴールデンタイム 第3話「ナイトエスケープ」
 予想通り結構面白そうなんですけど、これまた予想通り重たそうな話ですね。今回も何やらいきなり怪しげな宗教団体に取り込まれそうになるし。また、万里の記憶喪失のことが明かされましたし。
 それにしても、あの状況でおまけんの登場とはまた、何と気の抜ける。万里の間違いも、「バーバラ」って誰(笑)。

 でもあの、リンダ先輩こと林田さんも、万里と意外なつながりがあるらしいですね。原作をちょろっと先読みしたところによると。

てさぐれ!部活もの 第3話「移り気」
 こうして見てみると、やっぱり似ていますね、アレに。構成まで。
 でまたこのgdgd感が結構好きです。
 そしてそれもいいんですが、また主題歌がいい(笑)。歌詞とぴったり合った、というかペアで作られたと思われるあのムービーも。

WHITE ALBUM2 #3「軽音楽同好会、再結成」
 遂に出くわしたこの二人。
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 結局この物語は、雪菜が進めていくことになってるんですよね〜。まあ、ちゃっかりとこんなカットも挿入されていますが。
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 つまり、この話はまずもって『WHITE ALBUM』である、ということですね。要するに略奪愛というか何と言うか。前の話では開始時点で付き合っていた二人から話が始まったのですが、『2』では、生れつつある脆い関係に割り込んでくるわけで、さて、どっちがより凶悪か(笑)。

 ともあれ、雪菜は早速動き始めました。

「ここまであのバカを贔屓する人間も珍しい。趣味、悪いね」
「人のこと言えないんじゃないのかなぁ」
「挑発するのもいい加減に──」
「だって、冬馬さん、」

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wa23_setsuna1.pngwa23_kazusa2.png
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「うん、やっぱりそうだ」

 やはり雪菜は雪菜です。
 しかし、それ以上のことも早々に認識することになります。
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 まあ、再認識かも知れませんが。

 ちなみに、小説版↓
WHITE ALBUM2 雪が紡ぐ旋律 3 (GA文庫)WHITE ALBUM2 雪が紡ぐ旋律 3 (GA文庫)
(2013/10/16)
月島 雅也

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の巻末特別企画「原作シナリオライター質問コーナー」に、こんなQ&Aがありました。

Q:雪菜が余計な介入しなけりゃ、かずさと春希はやがて結ばれたんですよね?(千晶派)
A:ないない、あのチキン春希にそんな甲斐性なんかあるもんか。それでこそ僕の見込んだ男なのです。

 ……いや、だからなんだって話ですが、私が以前書いた感想は正しかったな、と(笑)。

のんのんびより 二話「駄菓子屋に行った」
 何と言うか、蛍がこんな萌えキャラだとは思いませんでした。
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 本人が萌えてる、という意味ですけどね、小鞠先輩に。もう目がイっちゃってます↑よ(笑)。
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 思いがけないデートで思い切り幸せそうだし。
nonnon2_hotaru3.png
 本当に幸せそうだし。

 それにしても、普通なら「どうして敬語なんですか?」くらい訊きますよね(笑)。

 なんだか、本作は今期の一服の清涼剤というか、いい感じです。とても。こういうのがないと、ゴールデンタイムやWA2などを見るには精神力がもたないかも。

tag : アニメ

書いた: 『ふしぎな道具でえっちなことを』#1 - つながっちゃうドア

 ちょっと前、メモによると9月6日、唐突に思い付いた話、というかいくつかの情景です。どんなものかというと……。

 時は未来、ところは日本。進歩した科学は、まるで魔法のようなことを可能にしていた。
 開発された様々な機器には、20世紀頃の漫画に登場したようなものも多数あった。それは、作者が予言者だったことを意味するのか、彼が描いた夢を実現したいと人々が考えたのか、はたまた人が夢見るものはいつの世も変わらないということなのか。

 ──しかし。
 それらの道具を、製作者の想定を越えたことに使う少女たちがいた。


 というわけで、某国民的人気漫画作品をネタにエロいことを考えてしまったのですが、なるべく「そのもの」との直接のつながりが生じないようにするつもりです。
 三つほど考えてありますが、その気になるといくらでも出てくるのでは(笑)?
 ただ、イラスト一枚にその説明という形式で行くわけですが、絵の技術に関してはねぇ……(笑)。
 でもまあ、そこはもう割り切ってというか開き直って、イメージを伝えるだけでいいやと考えることにしました。なので、肝心のイラストが鉛筆でちょこちょこっと描いただけの雑なものだったりします。

 最初に登場するのは、離れた空間をつないでしまうドアを悪用して、ひとりHを楽しむ少女。考えた順番では最後ですけど、描くのが楽そうだったので(笑)。

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PCで: PCの環境あれこれ

 ここのところウチのPCの環境の整備がちょこちょこと進みました。
 何だかしょっちゅう色々いじっていますが、実を言うと半分くらいはそれ自体が目的だったりするんですよね。マトモな人から見れば、なんでそんなに安定しないものを使ってるのかってところでしょうけど。
 少しここを改善したいなーみたいなところを見つけては手を加え、たまにそれでなんかおかしくなって原因を探って、みたいな感じですけど、そういうことをするのが実はストレス解消だったり。

 このところの進展は、結局のところ自分のミスが原因だったわけですが、それでも、色々調べてわかったことがあったり、何かができるようになったりすると面白いと感じたりします。

 そのミスのせいというのがまずは二つありました。

 一つは、USB3.0が不安定だったことです。
 以前eSATAで使っていた外付けHDDですが(というか私はPCにHDDを内蔵していなかったりしますが)、ディスクを複数入れられるケースなのでPMP(ポートマルチプライヤ)が必須です。しかしチップセットが対応していないのでPCI Expressのカードを使っていました。
 ですが、使いたいカードができてしまってスロットが不足し、仕方がないのでその外付けケースが対応している別のI/F、USB3.0にすることにしました。
 ちなみにPMPですが、Intelのチップセットは歴史的に大概ダメみたいですね。最新のはどうか知りませんが。SATAのコントローラだとMarvellのは使える傾向にあるようです。

 そのUSB3.0が不安定で、私はネットで見つけてきたパッチ(OSはLinuxなので)を代々のカーネルに当てて来ました。内容は、LPM機能対応の処理を無理やりカットするものです。
 いい加減対応してくれないかなーと先日ちょっとぐぐってみたら、どうやらそのトラブルはデバイスの方に問題があるケースが殆んどだとのこと。メーカーが対応したファームを出してくれるのを待つか別の製品に交換しなさいみたいな話がありました。
 私が持っているのは、買った時点で既にファームのアップデートが公開されていたのですが、念のため自分のを確認してみたら、なんとファームが古く、しかもそのアップデートで何が改善されるかというとUSB3.0。
 なのでそれを適用して無事使えるようになりました。

 しかしおかしいですね。私はずっとアップデートしたつもりになっていました。確認してみたところ、以前そのパッチはダウンロードしていましたし、今回ダウンロードしてみたものと内容を比べてみたら同一でした。
 してみると、私は持って来はしたもののそれを当てていなかったのか(笑)。

 ともあれ、これでカーネルをアップデートするときに自前で当てるパッチがまた減りました。
 ちょっと前に、某MLで流れていたパッチが本家に取り込まれたので、もう実質、マイナーなパッチは、とあるデバイスのために自分で作ったもののみってことになりました。だいぶやりやすくなりましたね。

 しかし、ここまでの話では、他の人にも意味がありそうなのってPMP対応はIntelがダメでMarvellがOkっぽいということくらいですね(笑)。

 さて、もう一つのミスは何かというと、カーネルのコンフィグでした。
 いつの頃からか、滅多に使わないのでよくわかりませんが、WiFiがうまく使えなくなりました。たまーにWiMAXのモバイルルータを使うことがあるんですが、この間使おうとしたらルータに接続できません。ちょっとつながったと思うとすぐに切れます。ルータ自身はWindowsから普通に使えるので、Linuxの問題です。
 まああまり困らないので放っておいたのですが、この間ちょっと気になって調べてみました。
 カーネルが何かログを出力するのは気づいていたのでそれでぐぐってみたら、どうやらCONFIG_CFG80211_INTERNAL_REGDBがYesになっていたせいらしいです。

 警告のメッセージは、こんな感じです。
WARNING: at net/wireless/reg.c:434 regulatory_init+0x85/0xf5 [cfg80211]()
db.txt is empty, you should update it...
 これは本来、今のシステムではドライバの持つ情報の一部をユーザランドに持つようになっているのですが、それをカーネルに組み込みたい人は上記のパラメータを設定するべし、というものでした。で、それが足りないのできちんと動かなかったわけです。
 どうしてこんなものを設定してしまったんだろう(笑)?
 参考URL: http://wireless.kernel.org/en/developers/Regulatory

 さて、たまにしか使わないので、WiFiのデバイスは普段は寝かせておいて、たまに使うときに自作のシェルスクリプトでつないでいるわけですけど、この問題を探っている間に色々波及的に変更したりしました。
 たとえば、もうiwconfigは古くて時代はiwらしい、とか。

iw is a new nl80211 based CLI configuration utility for wireless devices. It supports all new drivers that have been added to the kernel recently. The old tool iwconfing, which uses Wireless Extensions interface, is deprecated and it's strongly recommended to switch to iw and nl80211.

 どうでもいいですけど、大事なところに誤字がありますね。"iwconfing"だって。

 また、以前見せたパケットフィルタリングの設定も、実はその後、FORWARDに大きな抜けがあることに気づいてその設定を加えていたのですが、どうもこれがやってあるとWiFiの問題が出やすいように思えてちょっと止めていました。結局関係なかった、もしくは主因ではなかったのですけど。
 というわけで、またそれを設定するにあたりスクリプトを見直し、例えば、ログを取ってドロップする処理(iptablesのほぼ同じ行が二つ設定される)は何だか無駄なので、ログを取ってドロップするチェインを用意しそこにジャンプするようにしたとか。
 上記サイトにはその内、改良版を載せようかな。

 またその関連で、(スタティック)ルーティングの方も色々見直しました。ドロップする範囲とか、設定の順序を意識しないといけないぞとか。
 後者はつまり、ホストの設定にFQDNを使用できるようにしているわけですが、ではその名前解決をどうするのかという話。オプションでそのときに使うリゾルバのIPアドレスを指定できるんですが、そこには届くようにしないといけない。だからまずはdefault_providersはLANの設定から、とか。

 あとこれはついでですが。
 上記の二種類の設定スクリプトでも使用していますが、私はたまにこういうシェル関数を使用していました。
echo_and_do () {
if [ "$verbose" ]; then echo "$@"; fi
if [ "$execute" ]; then "$@"; fi
}
 要するに、この関数の引数としてコマンドラインを記述すると、$verboseが設定してあればそれを表示してから実行するし、$executeがなければ実行はしない。
 ちなみに後者、実際に実行する行ですが、evalを使わないのは、コマンド引数が空白文字を含むとうまく動かなくなるからです。
 ところがこれ、呼び出す行でリダイレクションを使用するとコマンドライン表示がそっちにまざってしまうんですよね。
 というわけでこんな風にしました。
exec 128>&1
echo_and_do () {
if [ "$verbose" ]; then echo "$@" >&128; fi
if [ "$execute" ]; then "$@"; fi
}
 関数定義のとき(通常は本来の処理開始前)に標準出力の口を複製しておいて、コマンドラインの表示にはそちらを使います。ちなみに128なのは16進数で切りがいいから、ではありません(笑)。しかし、深い意味があるわけでもありません。
 これを実行すると、こういう風になります。まずは呼び出し側。
echo_and_do echo 'x   y' z
echo_and_do echo xyz > /dev/null
echo_and_do echo *
echo_and_do echo '*'
 次に出力結果。
echo x   y z
x y z ← xとyの間の空白がちゃんと渡っている
echo xyz ← 実行結果は/dev/nullに捨てられているがコマンドラインは表示されている
echo a b c ← ちなみにカレントディレクトリにはa, b, cの三つのファイルがある
a b c
echo * ← このワイルドカードは展開されない
*
 こういう風にしても、例えば引数に変数を使ったことはわからないし、スクリプト実行時の標準出力以外にコマンドライン表示をリダイレクトするのはそれなりに面倒ですが。

 まあ、こういうのもbashに拘らないで例えばzshとか使うともっと便利に書けそうですけど。

 これ以外にもいくつか、使う上ではあまり変わらなくとも、ややこしい環境が少しすっきり綺麗になったので、何となく気持ちがいいです。

独り言: 『天使の3P!×2』の感想が見当たらない

 先日、『天使の3P!×2』(二巻)の感想を書いたのですが……。
天使の3P!×2 (電撃文庫)天使の3P!×2 (電撃文庫)
(2013/10/10)
蒼山サグ

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 書いた後に、では他の人の感想はどんなもんかな、とぐぐってみました。ところが、何だか妙に少ないんですよね。うーん、こんなもんかなぁ。

 と。あることに気づきました。
 上記の私のブログエントリも出てこない……?

 まあウチの場合、アダルトと銘打っているしでグーグルの場合はセーフサーチを勿論オフにしているんですけど、それでも出てきませんねぇ。この間のアニメ感想でコメント欄に登場したのはヒットしたんですけど。

 これはアレですね。政府の陰謀に違いありません!
 ……いや、さっきまで『相棒』見ていたもので(笑)。

 色々やった結果、gooでブログ検索したらとりあえず出てきました。
 そういえば最近アクセスの傾向がなんか違ってきたなと思っていたのですが、もしやグーグルのアルゴリズム変更のせいもあるんでしょうか。実はあまりSEOとか気にしていないので変更の内容も特に気にしていなかったのですが、さすがにちょっと考えた方がいいかなぁ、とか思ったり思わなかったり。

 まあ、ウチ固有の問題ではなく、作者さんがやりすぎたのだよ、ということもあるかも知れませんけど。
 だって、冒頭でいきなり小学生の妹と一緒に入浴とか(笑)。

tag : 電撃文庫 蒼山サグ

独り言: もうそう☆えくすぷれっしょん

 毎度毎度バカらしいタイトルを付けてますが、勿論これはアニメ『<物語>シリーズ セカンドシーズン』のなでこメドゥーサ編の主題歌『もうそう♥えくすぷれす』をこねくったものです。特に深い意味はありませんが、では何のことかというと、普段考えていることをざっと表現してみました、くらいの感じで。
 真面目に追求すると真面目な話になる可能性のある話もありますが、面倒なので生のまま陳列します。

○ 欠番
 でも最初は、普段からどうこうというのじゃなく、今の話。
 いつも日曜に書いている「今週のアニメ感想」ですが、今週の「2013秋アニメ感想 (2)」は欠番。
 というか、今期はあまり書く気にならないんですよね。何か一つでも「これは!」と感じるものがあるとそれを軸に書いて他のもとなるんですけど、今期は突出したのがない感じ。『WHITE ALBUM2』なんかは面白いですけど原作の方で感想を書き尽くしてしまった感がある上に、アニメシリーズはどうやらその取っ掛かりくらいしか描かないという話もあるし(一期は)。
 今期の新作で原作を読み始めたのは『機巧少女は傷つかない』『ゴールデンタイム』と二つあるので多い方ですが……。
 アニメが低調なのか、私と相性が良くないのか、はたまた私個人の問題か。

○ 今は本当にデフレか
 ずっと以前はそもそもデフレであるということすら認めてくれなかった感がありますが、今やデフレであることが共通認識となっている日本経済。
 しかし、私はずっと、本当にそうなのか、と感じていました。
 まあ確かにものの値段は下がっているようですが、同じものが安くなっているわけじゃないですよね。安物が増えている。だから、特定の品質当りのものの値段はむしろ上がっているのではないかと思うのです。
 シャツとか、昔買っていたようなものは今は高くて中々買えないし。この間買ったサンダルは半年でだめになったし。数千円のサンダルを10年履くのと数百円のサンダルを半年毎に買い換えるのと、どちらが安上がりか? まあ専門店まで行けばいいんでしょうが、どんどんなくなってきていて買いに行くのも大変だし。
 新聞などで、日常品でもちょっと高級ぽいものが売れるようになってきたという報道がありますが、欲しいと思えるようなものを今まで売っていなかっただけじゃないのかな?と思ったりします。安物じゃないと売れないと思って安物しか売らないから買うものがなくて売れない、という状況だったのでは?

○ スーツの上着
 やっと涼しくなってきましたが、この夏の暑さは異常でした。
 私のところは一応クールビズとかやってたわけですが、暑い時期も上着を着るような人はそれなりにいるだろうし、クールビズ終わっても暑い日もあるし、やはり上着を脱いで持ち歩くことって多いかと思います。
 そんなときのために、スーツの上着を持ち運ぶための鞄というか袋みたいなの、ないですかね。
 上下入れられるようなあの丸ごとカバーして二つ折りにするあれじゃなくて、上着だけをコンパクトに収納できるやつ。背骨に相当する辺りを谷にして後ろに折って、更に二つ折りにする感じ、かな。もっといい方法があればいいけど。
 そういうものがあったら売れるんじゃないかなぁ。
 つかまあ、そもそもスーツなんかやめればいいと思うんですけどね。日本人は、ネクタイをするようになったことでバカになったというのが持論なので。

○ イザ〜さら〜ば〜
 産経新聞社による『イザ!』というニュースサイトがあったのですが、いや今もあるのですが、先日、随分長いこと続いたβテストが終わって正式版となりました。
 というか、β版の頃と今のは全くの別物ですね。
 このニュースサイト、というか本当はもっと複雑なサービスだったのですが、私はニュースを見るために見ていました。何がいいかというと、同一のニュースが複数のカテゴリに含まれていたことです。政治に深く関わる社説ならコラムと政治、とか。これが、普通のニュースサイトのようにあるニュースが属するカテゴリは一つだけってことになると、後で探すのが大変ということがよくあるんですよね。
 Webなので、つまり紙の新聞とは違うので、そういうところは一つの長所だったと思うんです。Webというものの本質が取り込まれている。まあ、正確にはURLまで全く同一というわけじゃないですが。
 他にも、ブログシステムが組み込まれていて、読者によるコメント(のようなブログ記事)が読めたりさらにそこにコメントが付いていたり。コメントが全部並んでいるとそれはそれでじゃまくさいのですが、ブログ記事が付いてそこにコメントだと、ツリー表示とはまた違ったわかりやすさがありました。
 また、ITのための独立したカテゴリもあったし。
 ところが、正式版になって、ニュースの部分はその長所の全てが捨て去られたごく普通のニュースサイトになってしまった上に、既読のリンクで色が変わらないために、ここまで読んだというマークができない。まあそれはそれでおかしな使い方ですが。
 まあ、そもそもあそこは単なるニュースサイトではないのですが、その本来の機能ははっきり言って面白くもなんともないので。
 もう、新聞社とかのサイトは見限ろうかなぁ。
 昔は、新聞社が著作権がどうこうと言って便利なサービスは許可してないだろうと思っていたのですが、実はすでに結構あるんじゃないかという気がするし。

○ ソシャゲの落日
 正確にはソーシャルゲームというよりも、そう銘打っていたゲームの典型的なやり方が破綻しかけている、という話。
 以前、この問題についてはいくつかのエントリを起こしています。

 個人的に、他の人と一緒にやらないといけないようなゲームがあまり好きでないというのもありますがそれはおいておいて、金をかければかけるほど強くなる、というか金をかけないと強くなれないゲームって面白いの?と何度か疑問を投げ掛けました。ビジネスとしても、「収穫し尽くしてしまうことへの危機感」として触れました。
 そんな中、『艦これ』がヒットしているとのこと。その分析記事にこんなのがありました。

 特に私が注目したのが、こういうところです。

いわゆる「ソーシャルなつながり」は、ゲーム要素としては存在しないと言っていい。

 最後に、よく語られる『艦これ』の良さとして、「お金を使わなくても十分に楽しく遊べる」という点について補足しておこう。

 また「イベント限定」という、いわゆる“限定商法”をしていないというのも、ユーザーにとっては安心感がある。イベントでは、そのイベントでしか手に入らない特別な「艦娘」が配布されるが、これはいわば「先行配布」で、ある程度時間が経てば普通に入手可能になると明言されている。


 私がやるとしたらこういうのはイヤだな、というのが見事に除去されています。逆に言うと、こういう風に作ればいいのに、と思っていた作り方がされていて、それがヒットの理由(の一部)と分析されています。
 まあ、その辺りは後出しじゃんけんですけど、嘘を言ったところで得になるわけでもないので(笑)。

 結局のところ、頭を使わない力押しのやりすぎはサステイナブルでないということでしょうね。

ラノベ: 『天使の3P!×2』感想

 くるみかっこいい……惚れそう。
 ただし、何だか男同士みたいな感覚で(笑)。
天使の3P!×2 (電撃文庫)天使の3P!×2 (電撃文庫)
(2013/10/10)
蒼山サグ

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 二巻のメインヒロインはと言えば、多分希美ということでいいんでしょうが、主人公は響と、あとくるみのサポートがとてつもなく大きい。
 なんというか、響が自動車で、くるみがドライバーで希美が助手席にいる、みたいな感じでしょうか。

 今回の話では、ライブの宣伝をしよう、という展開になりました。
 招待とかではなく販売できたチケットがたったの二枚。売り上げは千円。
 自分のプロモーション不足に忸怩たる思いの響ですが、正義さんは、最初はこんなもんだ的なノリで受け止めてくれました。しかし現実問題として、イベントスペースとしての維持費には全く足りないという指摘も当然ありました。
 というわけで響は、色々考えることになります。

 このときの正義さん、いいこと言ってますね。「響が友達からせびった金積み上げて『売り上げです』って持ってきたときはお説教タイムだなって思ってたんだけど」と。
 そう言う正義さんも、そうしなかった響も、長期的にそれでやっていけるのかということを意識しているわけで、賢明と言えましょう。

 勿論、響には非常に効果的なプロモーションの手段があることが最初からわかっていました。
 つまり、ネットで動画を公開して展開すればいいのです。
 しかし、その危険を、響みたいな経歴の人物は知り尽くしていると言っていいわけで。何と言っても、宣伝しようというバンドが小学生の女の子ですから。

 そこで背中を押してくれたのが、響のネット上での知り合い、ハンドルネーム「霧夢」(きりゆめ)さん。響の曲のイメージイラストを描いてくれたことがきっかけで親しくなった、所謂ネット絵師で、どうやら女性らしい。
 本人達に相談もせず悩んでいる響に、チャットで霧夢さん曰く。

【霧夢】あのさー。それって、失礼だよ。その子たちに。小五だよ? 赤ん坊じゃないよ? もう自分で考えて行動できる歳だよ。横暴かどうかを決めるのはひびきじゃない。その子たちでしょ。

 彼女は、「ネットだって悪いところばかりじゃないでしょ? この頼もしい霧夢さんにひびきが巡り逢えた場所だよ?」とも言いました。
 この後、正義さんの了解というかあっさりした承諾があって、プロモーションはその方向で進むことになりました。
 で、響はスタジオライブ以外にもPV的なミュージックビデオも作りたいと進言すると、正義さん達が近く行くことになっていたキャンプに響も同行することになりました。

 何だか、響曰く「単純所持しているだけで末期的によろしくないことになってしまう」ような画が撮れてしまったり、そらが危うく「すくーぷしょっと」を撮ってしまいそうになったりしましたけど(笑)、最終的にはちゃんと公開にまで辿り着けました。

 その動画が驚異的なアクセス数を記録し、順風満帆に思えたのですが……。

 さて、主人公たる響がここで、

 全てが、順風満帆。そう思えて仕方がなかった。

 ──この日。リトルウイングに到着する、ほんの一瞬前までは。

などと宣ってくれると、凄く嫌な予感がしてくるわけです。
 しかし、やはりこの作品では、というか多分この作者さんの話ではそんなことはなく、実際に発生したことは、まあ当人達にとっては深刻な事態ですが、それは決して「悪い」ことではありませんでした。

 公開された動画により、希美の祖父だという人が現れたのです。

 彼、ライアン=ブルネル氏は英国で企業を経営している人ですが、希美の母親は彼の娘で、結婚を認められなかったために夫の故郷である日本に来て、結局亡くなっていた、という経緯でした。

 その後の展開は、概ねこういう話ではよくあるパターンなのですが、その印象は大きく違います。
 それは多分、ライアン氏(みんなこっちの方で呼ぶので)が、英国紳士「らしい」人だからです。それも、作品のテーマに従い、「ロック」に対する何か熱い想いみたいなものも持っています。終盤、通訳を通じて氏がこんなことを言っていました。

「忘れましたか? 私と、ここにいる多くのパートナーたちが、いったいどこの国からやって来たのかを。ロックに対する寛容で、我々英国人が、日本人に負けるわけには参りません。今日、唯一ファッ……気に入らない点があったとするならば。それはPeppersがアメリカのバンドであること。ただ、それだけです」
 今、通訳さんが危険な単語を漏らしそうになったような。伝言の途中で混入させそうになったのか、源泉掛け流しなのかはわからないけど。
 でも、そうか。イギリスの人であればこそ。こんなぶっ飛んだ趣向も、日本人より受け入れやすいのかもしれない。


 思うのですが、こういうところで(実際はどうか知りませんが私のイメージの中では)日本人というのは英国紳士と比べてガキですよね。以前も言いましたが、「大人の対応」というのが日本ではどうにも単に逃げることを意味するみたいだし、「紳士的」という言葉も、一般的な意味と私が持っているイメージは実は随分違います。

 ともあれ、誰も彼もが一旦は相手のことを考えて引いたために、希美もイギリスに渡るという決断を下しました。
 しかし、ぎりぎりのところでで響がちゃぶ台返しをします。

「希美だけじゃ、足りないんだ。僕は希美も、潤も、そらも、桜花も、正義さんも。リトルウイングの人たち全員が幸せじゃないと気が済まない。だから、お願いだから聞かせて欲しい。潤の、希美に対する想いじゃなくて。潤自身が、どう思っているのかを。潤が、希美にどうして欲しいのかを!」


 みんなが他の人のことを慮って膠着状態になってしまっているところで、人のことだけじゃなく自分の気持ちも押し通し、それで解決に導いてしまう。そんな別の作品の登場人物を思い出しました。
 それは、今期アニメになっているエロゲ『WHITE ALBUM2』の朋です。

 とまあそれはおいといて、ここで最初の話題に戻ります。つまり、くるみ最高!という話です。

 実際にはライアン氏の登場からずっとうじうじしていた響がこう思い切った行動に出られたのは、つまり、希美のことを思っている気持ちはどうあれそうしている本人はどうなのという視点に気づいたのは、くるみの助言によるものだからです。
 希美も本当は止めて欲しいと思っているのじゃないかとくるみは言います。そして。

 強い口調と切迫した表情で、くるみは僕の至近まで歩み寄って、シャツの袖を両手で掴む。
「……あは。もうバレバレだと思うから言っちゃうけど。……これ、責めてるんじゃないよ。すがってるの。お兄ちゃんくらいにしか、私は思ったままの言葉なんて伝えられないから、甘えて頼りきってるの。そもそも実は超的外れかもしれないし、ね。希美は本当にイギリスに行きたくて、自分勝手なこと一方的に伝えたらやっぱり迷惑かけちゃうかも。でもね、いいじゃない。わがままでも、自分勝手でも。そのわがままが、身勝手さが。……人を幸せにすることだって、きっとあるよ」

 ここでまた、くるみ自身も完璧じゃない、いっぱいいっぱいででも一所懸命なんだ、というところがいいですね。人間らしいし、まあ何よりまだ小五だし(笑)。

 いや小五ですけど、この台詞は一体何!?

「……しかた、ないな。じゃあひとつだけ、お兄ちゃんに勇気をあげる。……私が自信を持ってわかるのはね、私自身のことだけ。お兄ちゃんが何かして、希美がどう思うかは保証はできないけど。私は、どんな結果になっても、私ができなかったことをしてくれたお兄ちゃんのこと……かっこいいって、思うよ。それだけは、約束する」

 前の台詞もそうですが、彼女の台詞に説得力があるのは、ちゃんと事実をありのままに伝えているからではないでしょうか。ごり押しで誤魔化したりしない。こうすれば全てうまく行くなどとは言わない。
 その代わり、確実なことだけはしっかりと伝える。
 言葉の内容は明らかに女の子っぽいんですが、すごく男らしいというか、ヤマトの真田さんみたいなところを感じたりします。そんなところがあるから、冒頭に書いたように、男同士みたいな感覚で、ということになってしまうのでしょう(笑)。

 しかも、ライアン氏が希美発見ということで親しい人を集めて歓迎パーティーをするということになっていたのですが、その場に乗り込むとき、二人のSPをだまくらかして響を会場のホテルに潜入させたのもくるみでした。
 なんという女の子でしょう!

 こうして、希美は日本に残ることになったのですが。
 響と希美、そしてリトルウイングの人たちの間に起きたことについて、要所要所で響と物語を引っ張ったのがくるみなら、その相手方はやはりライアン氏ですね。彼もまたかっこいい人物でした。
 この「×2」は、こういう構図の物語だった、という印象です。

 ところで、作中に登場するいくつかの実在の曲、例えば『Around The World』(Red Hot Chilli Peppers)、『Don't Look Back In Anger』(Oasis)などですが、私はロック方面はさっぱりなので名前も知りませんでした。というわけで検索すると、YouTube辺りにさらっと置いてありますね。
 こういう風に、「聴く機会がある」というのは、曲そのものにとってはいいことなんだろうな、と思います。

 …………。
 さて。

 上記の話は、つまり、くるみが響と物語を引っ張っていたという話は、一つの前提の上に立ててあります。
 勿論、「霧夢=くるみ」、ですよね? そうですよね?

 だって、「ひびき」が悩んでいたバンドのメンバーが小学生だと知ったときの反応とか、小学生に妙に拘ることとか、ネット絵師であることと冒頭のポスターやカード制作スキルとか、諸々……。ハンドルネームだって、
くるみ

KURUMI

KIRIMU

霧夢(きりむ)

霧夢(きりゆめ)
ですよね?

 でもそうだとすると、なんだかSAOの和人と直葉みたいな(笑)。

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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