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ラノベ: 『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5』 - 波乱の予感

 前巻の最後にいきなり秋人の婚約者が登場した割に、なんか思ったよりも騒ぎが大きくならなかった第5巻。
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5 (MF文庫J)お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5 (MF文庫J)
(2012/02/23)
鈴木大輔

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 勿論、それなりに騒ぎにはなります。なんせ、単なる婚約者じゃなく、既に学問で世界的に認められている才女であり、管理人などになるというくらいなので家事全般こなし、鷹ノ宮ありさという名の通り良家のお嬢様で、長らく鷹ノ宮で一緒に暮していたというアドバンテージもあるという、なんかこう書き連ねてみるととんでもないバケモノキャラです。まあ、まだ12歳ですけど。
 ……いや、それこそが最も強烈な力なのかも知れません。結局のところ、抵抗のあった寮の住人達もそれで懐柔されるわけですから。

 もうなんつーか、可愛いは兵器。みんなに紹介するときに秋人に頭を撫でられて「……えへ」とか、秋人にとってどんだけ大事な人かを色々語った挙げ句「妹、みたいな感じかな?」と落とされたときのショックを受けた様子とか、このキャラは反則です。
 あの秋子でさえ、「この子の可愛さを何とかしてください!」と訴える始末。
 一部では、『鷹ノ宮の最終兵器』と呼ばれているとか。

 さて、こんな作品なんで、どんなにカンペキに見えるヒロインでも油断はできません。きっとどっかにアラがある筈。
 例えば、秋子が秋人を愛していると知ったとき。

「血のつながっている人を好きになるのは、いけないこと、ですよ……?」

などとコメントし、秋子が白旗をあげたりしますが、これは実は、可愛さを装った上で正論をぶつける巧妙な戦略なのでは?
 違います。天然なのです。ほんとに真面目にそう思っただけなのです。

 で、結局広がった波紋はそれほどのものでもなく、話は次の段階へ移行します。
 『おにあい』の第5巻は、新しく管理人になったありさに寮生のことを教えるために、実は自身もあまり彼女達のことをよく知らない秋人が調査する、という構成になっています。

 まずは、秋子です。
 秋子が数人の生徒たちと一緒に歩いていくのを見た秋人は、それを追って様子を見ます。と、どうやら、文化祭で制作する映画に出ることになっているらしい。
 普段の秋人には見せることのない、『ザ・お嬢さま』な秋子に新鮮な驚きを感じていた秋人ですが、秋子に見つかってしまい、そのまま秋子は「いつもの」秋子になってしまいます。
 報告を受けたありさの反応。
 そのときのスタッフたちの反応を聞いたありさにこれといった反応はなかったと答えた秋人。ありさは、その辺りに秋人のシスコンぶりを感じ取ります。
 なんか、こう言ったところに、ありさの本心がちらちらと見えてくるわけです。つまり、本作のヒロインの一人でありながら、実に無謬ぶりが際立つ、秋人に対する素直な好意とか。

 と言った感じで、次は生徒会長の嵐。
 なんと、嵐と理事たちとの会食に同伴させられることになるのです。
 そこで学園理事に対する影響力を見せ付けられる秋人ですが、何だかんだ言って自身もそれなりのところを見せます。
 で、会食の後はというと、嵐は何やら理事長(女性)とどっかへ……(笑)。
 それを聞いたありさは、自分もそんな風になりたいとコメント。
 ……なるんでしょうか……?

 続いて銀兵衛。
 銀はと言えば、なんか敷地の片隅の茂みに赴いて、一体何をするかと思えば、そこで子猫といちゃついていました。なんか「んにゃにゃにゃん」とかコミュニケーションを(笑)。
 それを覗いていたことがばれたときの秋人の強引な誤魔化しようが実に笑えます。いきなり怒鳴りつけるとか、かと思えばうって変わって派手に賞賛し、「親友」と連呼して、覗いていたことに対する突っ込みを回避します。
 で、ありさはそれを聞いて、銀が以外に親しみやすい人に見えてきたのでした。

 最後はアナスタシア。
 クラスメイトからの昼食の誘いを断れなかった彼女を見に行ってみると、取り巻きたちの崇拝に困りつつも強く出られない様子。
 思い余ってつい助け船を出してしまった秋人ですが……。
 その様子と、アナスタシアの気持ちに全然気づかない秋人。それをちゃんと理解しているありさですが、ついわからない振りをしてしまいます。

 ここまで色々あったのに、結局ありさは、実に素直で、ちょっと秋人に対する想いが強すぎるようなところはあってもあくまでいい子です。
 本当に隙のない、とんでもないヒロインが登場したものです。

 この後、ありさが寮の周りで不審人物を見掛け、ちょっと秋人が、怪異の方面で悪のりしたら結局みんなが怖がってしまって、夜中に全員で街に出てパトロール。
 本来すべきことの遂行はともかく、結局楽しいひとときを過ごしたみんなが寮に戻ってみると、そこで怪しいものを見るんですが、実はそれは猫でした。ほっと一息。
 と思ったところで秋人が、どうしても幽霊にしか見えないものを見てしまい、一人で寝られなくなったみんなが秋人の部屋に転がり込んできます。

 で、朝。
 ついに、全き無謬のヒロインであるかのように見えたありさに、アラが見えました。
 彼女には、実は、実に困った癖があったのでした。
 ありさは、とても寝相が悪かったのです。だから、朝になってみたら、秋人は、人肌のぬくもりと共に目覚めることになります。

 人肌

 ありさの欠点というのは、その寝方にあったわけですが、問題なのは寝相よりもむしろ、寝ている間に服を脱ぎ散らかしてしまうという恐るべき癖です。
 勿論、こういう状況ですから、みんなもすぐに目覚めます。
 そこには、全裸のありさにしがみつかれた秋人がいるわけです。

 前巻の最後の衝撃は大した波乱を呼ばなかったわけですが、予測された波乱は、これから訪れるようです。

 ……ところで、ありさの癖は本当に欠点なんでしょうか(笑)?

tag : MF文庫J 鈴木大輔

独り言: 太った。そうしたら……

 まあ、太ったと言ってもここ一年くらい安定していて、ならなんで今こんな話をしているのかという問題はあるんですが、そもそも時期以前にこのエントリ自体がどうでもいい話なので。

 一昨年の秋頃から半年くらいで結構体重が増えました。厚生労働省に言わせればちょっと太り気味らしいです。
 でも、その同じ厚生労働省のデータによれば、統計上は今の私くらいの人が一番長生きしているようでもあります。なんかおかしいですね。
 ところで、日本年金機構ってどこから仕事をもらってるんでしたっけ?

 まあそれはおいといて、体重が増えたのも別に筋肉を鍛えたからじゃないんで、そうすると、当然FATになったわけです。File Allocation Tableじゃなく。
 それで、気づいたことがあるので、ここに書いてみます。

○ ズボンが落ちる
 あれをパンツと呼ぶのに抵抗があるお年頃です(笑)。
 要するに、下に落ちた方が緩くなるので安定する、ということですね。以前は逆の印象を持っていましたが。
 でも、風刺画みたいなのでよく太った男がサスペンダーつけてますが、あれには合理的な説明ができるだけの理由があったんですね。

○ 体の動きが変わる
 歩きながら進路変更をする(曲がる)ときなど、他にも色んなシーンで、体の動かし方が変わりますね。
 具体的に言うと、例えば手の振り方が猫科の動物が尻尾でバランスを取るのと似たような感じになる、等々。慣性モーメントが大きくなるからでしょうか?
 様々な動作が体の各所を総合的に効率よく使うようになるので、なんか以前よりも無駄なく流れるような動きになりました。
 細かった頃よりもむしろきびきびした感じというか、中国拳法やってるみたいな感じ?
 これも、以前の印象とは逆ですね。

 実は、私はダイエットとか一切気にせず、食いたいときに食いたいだけ食います。食いたくないときには食いませんが。なんか面白いことに、たまにコーヒーの飲み方がブラックに変わる時期があったりします。普段はミルクをたっぷりと砂糖をちょっと入れるんですが。
 なんだかんだ言ってそれで結構うまく行っているので、下手にダイエットなんかしない方が実は体重が安定するんでは?とか思ったりしました。
 でもまあ、それで長生きしちまってもちょっと、というもんですが。

アニメ: 2012冬アニメ感想 (6)

 今週見たアニメの感想です。

あの夏で待ってる
 水着回であった前回と今回。しかし、単なる視聴者サービスではなく、実に色々なことがありました。
 まず、ついにイチカ先輩が「気づいてしまった」。

(私、海人君が……)

と。
 勿論、その一番の功労者と言うか導き手は佳織さん。でも、その佳織さんも……。

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(まいっちゃうなぁ……この夏、二度目だよ)

 それから、なんか一人あぶれて可愛そう、いや可哀想な柑菜。檸檬先輩、以前のアレで彼女のこと気に入ったんでしょうか? またもやアレを飲ませた挙げ句これですから(笑)。
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 で、しっかり撮影して後で脅迫に使うのかな? なんか18禁の世界みたいな(笑)。

 そして、一番大きな進展があったのが、哲朗と美桜のカップル。前回、

「わ、私これじゃないとちゃんと寝れないの知ってるでしょぉ?」

なんて言ってた彼女のコレ↓ですが。
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 単なる趣味か変わった習慣と思っていたら、結構深刻な問題だったんですね。そのために過去に色々あったんだとか。
 何かというと、彼女、裸族だった。正確には、家族がそれで、家の中では基本服を着ない。
 自分が普通と違っていることに気づくのは、学校などに通えばすぐにわかることで、ずっと悩んでいたんですが、今回の件で、あろうことか哲朗にバレてしまいます。
 でも、そのお陰で美桜は気持ちを哲朗に伝えることができました。瓢箪から駒、というよりも塞翁が馬に近い感じで、もうほとんど自暴自棄になって全部ぶちまけ、当って砕けろとばかりに攻勢に出たのがうまくいったと言えます。

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「哲朗君が……好き」

 さて、哲朗は今後どうするか。なんせ哲朗、美桜が哲朗の気持ちを知っていることを知っているし。でも、二人とてもいい雰囲気なんで、あまり悪いことにはならないでしょう。というか、ならないといいなぁ。
 ちなみに、ここのブログではいつも18禁の話題で露出羞恥系の作品の紹介とかしてますが(アダルトですから(笑))、やっぱ自分のモードが違うのか、こういう設定に対しあまりそういう気持ちにならないのが面白い。

 最後にりのんですが、前回押し潰されてどっかおかしくなったのを私は、もしかしたら故障してたのが直ったのかな?とか思ったわけですが、とんでもない。
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 ……もしや、宇宙船どっか行っちゃった!?

パパのいうことを聞きなさい!
 佐古先輩がひなを見て、「将来有望なエンジェルの卵」と言ってたのが気になりました。
 先輩なら、将来でなく今のままのひなを崇拝しそうなものですが……? 原作ではどうだったかな。
 あと、エンドカードが凄くいい雰囲気でした。
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戦姫絶唱シンフォギア
 弦十郎が言っていた「俺は、またあの子を救えないのか」という台詞が気になります。
 それから、響と未来がちゃんと仲直りできたのが良かったですね。自分が囮になる、何とかなると言う未来に、響。

(何ともならない!)
(じゃあなんとかして)

 こう言えたということは、未来の響に対する気持ちはもう大丈夫ということですね。そして、ことが済んでから。

「ありがとう。響なら絶対に助けに来てくれると信じてた」
「ありがとう。未来なら絶対に最後まで諦めないって信じてた。だって、私の友達だもん」

 こうして、多分以前よりも強い結び付きが出来上がったのではないでしょうか。

ギルティクラウン
 BSなので、第16話です。
 ゲノムランク制で、恐怖による秩序維持と制御を遂行している集。しかし、勿論それは「振り」です。

guilty16_shu1.png
「みんなには僕が横暴で、自分勝手に見えるだろうね」
「……辛いの?」
「好かれるためにやってるわけじゃないから。みんなを無事に、東京から脱出させるためだから。だからやめるわけにはいかない。でないと祭が──祭が死んだ意味がなくなっちゃう。……いのりがいればいい。いのりさえいてくれれば」
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いいの? わたしで

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「!」
「集……?」

 この、「いいの? わたしで」の声のところ、ぞくっとしました。だって、別人なんですよ。声が違うのはほんのちょっとなのに、全く別人なんです。一瞬現れた「それ」は多分、あの真名なんでしょう。
 この一瞬の茅野さんの演技には、恐ろしいほどの底知れない何かを感じました。しかも、次の瞬間にはいのりに戻ってますから。

偽物語
 火憐ちゃんのことを、

(ひょっとしてだけど、僕の妹って世界一可愛いんじゃね?)

ですか(笑)。
 ところで、月火の髪って……。
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 ……まあ、偽物ですから。
 しかし、このOPテーマ曲、なんとも言えない味わいが……(笑)。

探偵オペラ ミルキィホームズ
 というわけで、アニメを見てみました。ニコ動で無料配信の第一話と第七話。
 そんだけしか見てないんで内容についてはほとんど語れませんが、いやなんというか、これ対象年齢幾つくらいなんだろう?
 だって、ネタが(笑)。
 今思い出せるのだけでも、「爆発だ」とか「はらたいら」とかドクロの形の煙とか「港が見えすぎちゃって困る丘公園」とか、30代半ば以下の人は直接知らないのばかりでは? ムスカそっくりのニュースキャスターなんかはそれでもまだ新しいかな?
 まあ、第七話の食卓が、見た瞬間最後の晩餐とわかるものだったりするみたいに年齢関係なしなのもあったりしましたが。
 それから、探偵らしく「奇厳城」とか。

 エンディングテーマが気になります。
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(2012/02/08)
麻生夏子

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 私は、聴き込まないと曲の良さがわからないことが多いタイプなんですが、それでも、好きになる曲に「予感」みたいなのを感じます。「あ、この和音」とか「このリズム」とか目立つところがあると、それが後でどんどん気になってくるのです。この曲にはそれを感じました。

 最後に、ストーリーに関してのコメントはできないので、キャラについて。

 アンリエット様萌え!

 Wikipediaによると、「アルセーヌ / アンリエット・ミステール」だそうなんですが、どうしても「アンリエッタ」と呼んでるように聞こえるんですよねぇ。でも、怪盗姿よりも会長姿の方がなんかいいんで、こっちの名前で。

tag : アニメ

アニメ: ミルキィホームズの出張

 GIGAZINEの情報によると、『探偵オペラ ミルキィホームズ』が凄いところに顔を出しているようですね。

ミルキィホームズがハヤカワミステリマガジンの表紙を飾る - GIGAZINE

 「ある意味で衝撃の表紙、ミステリマガジンではなくアニメ誌っぽい。」とのコメントが(笑)。
 また、「今回の特集はミステリファン、アニメファンもいずれも楽しめるように作られているとのこと。」とありますが、ゲームの扱いはどうなんでしょうか?

 実は、私はこのアニメ見てないしゲームもやってないんですが、この作品の絵、それもどでかいのを毎日見ています。通勤途中の乗換駅に、高さ2mくらいの広告があるからです。ちなみに、今はその広告の対面に『NEWラブプラス』の広告、それもこちらは横幅もでっかいのがあったりします(笑)。
 その『NEWラブプラス』ですが、よく見に行くブログの主さんが嘆いていました。期待していたのに、バグが多いと。絵はとてもいいらしいんですが。別の情報によると、かなり問題になっているようですね。

 まあ、閑話休題。
 ミルキィホームズに関するGIGAZINEの紹介記事によると、キャラの名前とかアニメのサブタイトルとかが、ミステリファンには「ニヤリとさせられるものになって」いるそうですが、ミステリ雑誌が取り上げるんだから単に洒落でやってるだけでないものがあるんでしょう。
 ちょっと思い出したのが、『けいおん!』のキャラの名前。ウェブのどっかでも見ましたが、こんな本↓を読むと、
けいおん!の真実 (サクラ新書)けいおん!の真実 (サクラ新書)
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桜高軽音部研究室

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そのキャラ達の名前の由来が、音楽関係者ならピンと来るようなモノらしいですね。P-MODELのギターとボーカルの「平沢」進、ベースの「秋山」勝彦、ドラムの「田井中」貞利、キーボードの「ことぶき」光。あと、ギターでなくベースですが「中野」テルヲ。アニメ版のキャラの名前もなんかネタがあるっぽいらしいです。
 ちなみに、アニメ『けいおん!』の歌を私は高く評価しているわけですが、この本を読むと、それらの楽曲がどんだけの力作なのかが専門的な視点からも語られていたりします。

 なんかまた脱線しましたが、やっぱアニメとかって、こういうのが隠されていて、でも別に気づかなくても楽しめるみたいなのが多いかも。子供向けでも、大きなお友達も楽しめるみたいなのと同じように。『プリティーリズム・オーロラドリーム』の第46話なんかは、クライマックスシーンがこれでもかこれでもかという多層の展開を示していましたっけ。
 商業的に、幅広い層に受けるようにという計算もあるんでしょうが、作り手の気持ちというか気分が伝わってくるような感じもして、そういうのっていいなと思いました。
 あまりやり過ぎると、それはそれで「これだからオタクは」とかいうことになりそうですが(笑)。

独り言: 痛いデザイン

 痛車という言葉もすっかり目や耳になじむようになりましたが、「痛い」デザインのモノを二つご紹介。

まどマギのラッピングカーや一挙上映も 文化庁メディア芸術祭作品展が2月22日から - ねとらぼ
 ここに紹介されているメルセデスのEVとか、痛いです。

 なんというか、キュゥべえと水玉とどっちかにしてくれ、と訴えたい。これじゃなんかキモい(笑)じゃん。
 大体、白くなかったらヤツじゃない(笑)!し。
 詰め込みすぎになってる辺り、なんかてきとーにやっつけた、そんな感じですね。

銀河鉄道999デザイン電車オリジナルホッチキス:西武鉄道Webサイト
 「銀河鉄道999デザイン」というから、あの作品に出てくる999のデザインのホッチキスかなと思ったら、999のラッピングがされた痛電車のデザインという(笑)。
 これは、メタなことをやってのけたと言って感心するところなのか、それと真面目にやってて痛いと見るべきなのか?

独り言: 心地好い気候について

 私が一番心地好いと感じる気候は、大体気温で言えば一日の最低が0度、最高が10度くらいの時期です。ただしこれは気候の話で、住空間とはまた別ですけど。私の住んでいる地域なら、大体12月後半くらいでしょうか。
 それで、空気が澄んでいて天気がいいという、要するにまさに、うちの辺りの暮から正月の気候そのものなわけです。

 ところが今年は、その感覚がちょっとずれています。快適に感じる気温が、例年よりも4~5度くらい低いのです。つまり、またこの辺りの地域の話をすると、1月の後半くらいでした。
 というか、ウチの辺りはそもそも冬でも-5度くらいまでしか下がらないので、要するに一番寒い時期でした。

 ずっと、どうしてなんだろうと思っていました。まあ、考えていたわけじゃないですけど。もしや、去年の夏の暑さのせいかな、とか。
 それが、今朝になってやっとわかりました。

 今年は、風が吹かなかったのです。

 いつもなら、その最も心地好いと感じる時期には北西の季節風が吹きまくっているのですが、今年はそれがほとんどありませんでした。
 大体、風が吹くと体感温度は下がるものなので、それがなかったからああいう風にずれたのかな、と。
 それで、今朝結構風が強かったので、やっと思い当たったのでした。

 思えば、いつもはこの時期もっと気持良く過ごしていたのに、どうもそれが感じられなかったのも、きっとそのせいでしょう。
 実は私は風が好きなのです。普通の人にはちょっと強すぎるくらいの風が。以前書いてここで公開した小説の主人公が風が好きという設定でありながら、それがストーリーに全然関係なかったのは、ただ単に私の好みを反映させただけだったからだったりします。

 そんなわけで、今朝は久しぶりに心地好い風に当たりました。すぐにやんじゃいましたけど。

 ところで、それで思い出したのが、またまた例によって、アニメです。

 アニメ『風の谷のナウシカ』の終盤、クライマックスシーンに向かおうという辺り。王蟲の大群が押し寄せる直前のことです。
 谷のじいさんが、ふと気づきます。

「風が、ない」

 まさに、嵐の前の静けさ。

 まさか現実にあんなモノがやってくる筈もありませんが、思い出してしまったものは仕方ない、んですよね。

ポルノ: 執拗に責めるタイプのポルノを2(+1)作品紹介

 所謂連続絶頂の描写に重点が置かれた作品を、三つ。どれもダークな作品です。

○ 『剥かれた女子高生姉妹』
剥かれた女子高生姉妹 卑劣な淫ら罠 (リアルドリーム文庫 81)剥かれた女子高生姉妹 卑劣な淫ら罠 (リアルドリーム文庫 81)
(2012/02/22)
草飼晃

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 リアルドリーム文庫から、最後までダークな凌辱系の一冊。
 タイトルに姉妹とあるように、ターゲットは姉の咲花と妹の愛良。
 きっかけは、愛良が暴行されたこと。で、両親と姉が警察に通報して犯人は捕まったのですが、報復されるのです。
 この犯人たちが、妹の明日香や刑務所の中で知り合ったやくざの青熊と一緒に、まずは愛良、そして姉の咲花に魔手を伸ばします。
 そのやり方が、とにかくイかせまくる。特に気の強い姉を屈服させるのを楽しみます。
 例えば、第三章の終盤では、三時間半の責めで、数えるための「正」の字が52個と「一」が一つ。これ、犯った回数ではなく、イかせた回数です。
 圧巻なのは、p92から足掛け3ページにわたって描写される、延々一分くらい続く愛良の絶頂シーンですね。

 あとは、学校の後輩である一年生の明日香によるねちっこい責めとか。

 そういったシーンは全部映像で記録され、脅迫のネタにされます。

 しかし、最後になってついに快楽に負けて、もう普通じゃダメと思うまでに「堕ちる」と、凌辱者たちは、記録したデータを全部返し、ポイしてしまいます。
 が、もう「目覚めた」彼女たちにとって彼らは別に悪者ではないのでした。

○ 『隷嬢【人質】』
 
隷嬢 人質 (フランス書院R文庫)隷嬢 人質 (フランス書院R文庫)
(2009/05/11)
甲斐 冬馬

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 居酒屋でバイトをしていた大学生の篤史は、客としてやってきた令嬢の女子大生の紗英に一目で夢中になり、策を弄して誘拐します。
 で、自分のアパートに監禁し、責め続けるのです。
 この篤史の目的は彼女と付き合うことなので、とにかく紗英の心を屈服させようとします。序盤にスカ描写がありますが、逆に言うと序盤でさっさとそれを済ませてしまうのは、それが心を折るための手段に過ぎないからでしょう。
 エスカレートする責めも、イかされて屈辱を感じているところに、まさかの追加の責めを延々続けるとか。

 最も印象的だったのは、放置プレイですね。
 全裸に近い状態で椅子にM字開脚でしばりつけ、右手だけを自由にして、右手首には紐でディルドウを結び付けておく。目には目隠し。それで篤史は外出してしまう。
 ちょっとした細工のせいで紗英は自慰を始めてしまうんですが……。
 篤史が帰ってきて(この間にちょっと別のイベントもあり)、オナニーしてただろいやしてないという言い合いの末、篤史が取り出したのが、ビデオカメラ。実は、それでずっと紗英を撮影していたのです。
 勿論篤史は、それを紗英の前で再生して一緒に楽しみます。

 最後に紗英は「おちる」んですが、この「おちる」は「堕」というよりも「落」という感じでしょうか。
 篤史のアパートから去るんですけど、結局戻ってきてしまうのです。

○ 『W R I T H I N G』
 このエントリのタイトルで素直に三作品と書かなかったのは、上の二つが小説であるのに対し、三つ目が同人3Dアニメだからです。
W R I T H I N G

サークル:Robi(Official)

 前々からおもちゃにしたかったの、と体育倉庫で拘束されてしまった沢村さん。
 でも、凌辱者も女の子で、実は声が二役(CV:如月さくら)だったりします。
 悶えまくる動きが中々にいい感じにできています。跳び箱の上に縛り付けて手と口でいじるとことか、かなり良かったです。

アニメ: 2012冬アニメ感想 (5.1)

 昨夜のアニメ感想エントリでは、準備してあったのにすっかり書くのを忘れてしまった作品がありました。

Another
 最近流血の続いた作品ですが、ちょっと収まった感じで、今後は減るかな?という話の流れ……のような気が。
 ですがこの作品、絵が妙にいい雰囲気なんですよね。味があると言うか何と言うか。先週の放送(#06)からいくつかピックアップしてみましょう。
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 いつも紹介している『ギルティクラウン』のように美麗!という感じじゃないですし、『あの夏で待ってる』みたいに懐かしいような心安らぐような感じでもないんですけど、作品にとても合った雰囲気が出ているように思います。
 昨夜は『輪廻のラグランジェ』の絵について(本編の絵にはあまり触れませんでしたが)書きましたが、『偽物語』のシャフト絵(笑)も、『パパのいうことを聞きなさい!』の都会/半都会の街並なんかも、最近のアニメの背景は実にいいです。

 思い起こしてみると、そう感じるようになったのは、私の視聴環境が地デジに移行した頃からですね。
 やはり、ハイビジョン映像というのは、作る側も気合いを入れざるを得ないでしょうし、環境が変わってそれが実感できるようになったということなんでしょうか。

 ここでいきなり、ほとんど関係ない話に移ります。一応、「絵」つながりというのがあるんですが。
 はっきり覚えてませんが昨年の暮近い後半だったと思いますけど、BSのどっかの局で、ドイツのロマン派の絵というのを紹介していました。それが、なんかすごく良かったんですよね。
 ハンブルク美術館所蔵のものが多かったんですが、そのオフィシャルサイトに行ってもあまりその番組で紹介されたようなのが見られません。検索してみたところでは、フリードリヒの作品の紹介ページが辛うじて見つかったくらいです。
 美術史の紹介とか、絵画を紹介する番組とかでは、比較的時代の近い印象派を扱ってるのは散々目に入ってきますが、ドイツロマン派なんてのは聞いたこともありませんでした。

 よくわかりませんが、日本人は印象派が好きだとよく聞きます。しかし、その番組を見た私個人の印象(要するに私の好み)では、ドイツロマン派の絵の方がずっといいと感じました。
 でも、マイナーなんですねー(笑)。Amazon.co.jpで調べたら、専門書とか絶版ぽい様子だし。

 もう時間が経っちゃったので無理かも知れないけど、あの番組、もう一回放送しないかな。そしたら録画したいな。

tag : アニメ

アニメ: 2012冬アニメ感想 (5)

 今週のアニメ感想です。

輪廻のラグランジェ
 ムギナミに無茶苦茶冷たいことを言ったあの「お兄ちゃん」ですが、なんとなく予想していた通り、あれには何か意図があったようですね。まだよくわかりませんが。
 ところで、ムギナミが妙に誰かに似ているような気がしていたんですが、やっと思い出せました。
 以前にも紹介したことがある、『魔法使いTai!』の茜、です。
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 見掛けだけでなく、キャラの雰囲気的にもなんか謎めいたところとかも。
 あと、この作品、なんとなく絵の塗りに特徴がありますね。それと色使いが緑っぽいのは、まどかがウォクスにつけた名前と関係あるのでしょうか。まず、地球がこんな感じだし。
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 それから、OP/EDからちょこっと。
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ハイスクールDxD
 なんか、アーシアの描き方がエロゲのイベント絵みたい……(笑)。
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 一誠が、学校にやってきたアーシアを見て、みんなと仲よくできそうだなと安心しているところとか、いいヤツですよね。
 それから、リアスが「結婚」というものを妙に気にしている感じがします。花嫁修業という言葉とか、形に拘るとか拘らないとか、一誠が自らの体験からこんなことを言ったらなんか吹っ切れたみたいでしたし。

「好きでもないのに付き合ったりするなんて、絶対にやっちゃいけないんですよ。そんなこと絶対」


偽物語
 かれんビーのエピソードが盛り上がりましたが、この作品では、言葉というものについて色々考えさせられます。例えば、暦と火憐のこんな会話。

「貝木のことを許せないというその感情の、一体どこにお前の意思があるというんだ。お前たちはいつだって、他人のために動いている。そこにお前たちの意思はない」
「違う! 私たちは私たちが正しいと思うことをしているんだ! みんなのことは、理由にすぎない」
「笑わすな! 理由を他人に求めるやつが、正義であってたまるものか! 他人に理由を押し付けて、それでどうやって責任をとると言うんだ」

 「人のため」とは、聞えはいいがそんなに正しいものなのか、という問いかけです。人の役に立つか立たないかというレイヤーと、その行動の拠って立つところのレイヤーを区別して考えないと、相反する考え方に戸惑うことになります。
 また、

「お前たちが敵視するのは、いつだって悪人ではなく悪役だ。違うか」

こういうのも。悪の役割をしてくれる人が欲しいだけなのか、ということでしょうね。
 さらに、

「自己犠牲じゃない、自己満足に甘んじる覚悟がないのなら、正義などと大仰な言葉を口にするな」

これも一般常識に照らすと引っ掛かりそうな台詞です。

「それで何か兄ちゃんに迷惑をかけたか!?」
「迷惑はずっとかけられてる。ただし、悪いなんて一言も言ってない」

 迷惑と悪いこととの区別。
 つい一緒に考えがちなことをきちんと切り分けなければいけない、本質を見よ、言葉に惑わされてはいけない、場合によっては言葉の再定義も考えるべき、そういうことがこれでもかと語られます。物語シリーズで随所に出てくる言葉遊びや、そもそも怪異というのが、実は同じことを表現している気がします。
 また、そう考えると、貝木という人物も、作中の怪異と同じ位置付けなのかも知れません。
 この会話の間にどんどん崩れていく背景の道路や何かは、火憐の中で崩れていく何かを象徴しているのでしょうか?

 貝木も面白いことを言っていました。

「怪異など存在しない。ならばその被害も存在してはならない。お前たちがあると思うから、そこにある気がしているだけだ」

 ただこれ、そもそも「存在しない」のに被害が発生するのが怪異というモノなんじゃないですかね?

 あとは、ガハラさんも。

「私は正義の味方じゃないわ。悪の敵よ」


 おまけを三つ。
 「人の為」と書いて「偽」ですね。
 それから、火憐のあの声で正義正義と言われると、どうも去年の今頃放送していたあのアニメを思い出します(笑)。
 最後に、これは……?
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 一体どういう意味があるんだろう? これがカットインされたシーンとの関係がさっぱりわからないんですけど。原作読み返すとわかるとか?

ゼロの使い魔F, パパのいうことを聞きなさい!
 あのー。

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「悔しかったら少しは成長することね。……ふ」

 キャラ変わりすぎじゃないですか(笑)!?
 それから、『ゼロの使い魔F』と『パパのいうことを聞きなさい!』でなんか似た構図が……(笑)。
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ギルティクラウン
 BSなので、15話。
 前回、騒ぎを収めるのに実に的確な対処をしてリーダーに選ばれてしまった集。どういう方針でいくんでしょうね?
 ランク制の導入に、「差別じゃない、区別だ」と理由付けするのも一つの考え方で、対する集の「されたみんなが差別と感じたら同じ」というのも正しい。これらは必ずしも対立する考え方ではなく、原理と方法論というのか、そんな感じの違うレイヤーの話なんですが、ではどうするのか?
 いのりは「みんながじゃなくて、集はどうしたいの?」と問いかけます。
 「優しい王様」を愛した祭(はれ)は失われてしまいました。

 ところで、これは見始めた頃から指摘していますが、どうにも色んな意味でちぐはぐですよね、この作品。
 今回も、この作品は絵がとても美しいんですけど、ぽろっとこんなカットがあったり。
guilty15_water1.png
 この角度で水に写った顔が見えるのっておかしいでしょうに。
 これは、コンテの責任かな?

あの夏で待ってる
 舞台は沖縄、水着回……かと思いきや、まさかの「次回に続く」!
 海人の昔のオンナが登場! あと、りのんですが、もしかしてあれ、故障してたのが直ってしまったとか?
 それから、事情と情事をひっかけ(笑)たりするような人ですが、ラストの檸檬先輩、かっこいい!
 ところで、

「またそのまま寝るの?」
「わ、私これじゃないとちゃんと寝れないの知ってるでしょぉ?」

柑菜に聞かれてこう答えた美桜ですが。
 「これ」って、何かな?
natsumachi6_mio1.png

tag : アニメ

ポルノ: 『とりぷるM クラスメイトは放課後ドレイ!?』 レビュー

 久々のエロ「小説」レビューだったりします。
 いや、この間に出てたのも、良さそうなのは買ってあったんですけどね。その内読もうという気になることもあろうかと。
 で、今月の美少女文庫は四冊とも買ってあったり(笑)するんですが、とりあえず手をつけたのはこれ。
とりぷるM クラスメイトは放課後ドレイ!? (美少女文庫)とりぷるM クラスメイトは放課後ドレイ!? (美少女文庫)
(2012/02/18)
河里 一伸

商品詳細を見る

 なんでこれかというと、リハビリに丁度良さそうだったから。どの辺がかというと、原点回帰という辺りで、やっぱり私はSM小説!が好きということで。
 それも、結果的にどっか方向が違っちゃうのよりも最後までそれを貫く感じがしたんです。

 まず話はというと、主人公の魁斗少年は、幼なじみの真央からは殆ど下僕扱いされ、こちらも小学校時代からの知り合いの金髪お嬢様からも蔑まれ、空手少女の夏樹からはしょっちゅう殴る蹴るの扱い。
 情けなく感じつつもホントはイヤだと思う日々でした。

 ある日魁斗は、行きつけの骨董品屋(笑)で、曰く付きのペンダントを購入します。本当ならとても手が出る値段じゃなさそうなのに妙に安かったのは、その「曰く」のせい。不運に見舞われて破滅した持ち主が多かったので、店主もさっさと手放したかった、とのこと。
 どんなもんか調べたくてそれを持って超常現象研究会の部室に向かう途中で、真央、涼花、夏樹の三人に見つかり、はずみでその「曰く」の元である呪いが発動してしまいます。
 なんか、フィリアと名乗る美少女のローマ貴族幽霊がじゃじゃじゃじゃーんと飛び出てきて、説明してくれました。
 呪いを解くにはフィリアの生前の望みを叶えなければいけなくて、それが何かというと、
『ペンダントの持ち主が、一ヶ月以内に自分好みの異性の奴隷を作ることじゃ』
……だって(笑)。
 いや、笑ってる場合じゃない。なんせ、それができなければ、今回の場合は真央、涼花、夏樹の三人が周囲に不運をばらまいた挙げ句、一ヶ月後には本人も死んでしまうんだから。
 勿論、そんなばからしいこと考慮にも値せずということで三人ともスルーするわけですが、翌日早速三人の周囲にトラブルが発生し、従わないわけには行かなくなるのです。
 というわけで話が始まります。勿論、奴隷というのはエロい方向で(笑)。

 魁斗が最初に手をつけたのが、涼花でした。彼女の場合、親が経営者である高藤グループ全体に影響が出始めていて、下手をすると日本経済全体にも打撃を与えるかも知れないという事情があります。プライドの高い彼女のこと、自分のせいでそんなことになるのは我慢できないでしょうね。
 というわけで、既に「フリをする」だけではダメだというのがわかっているので、呼び出した屋上で行為に及びます。
 胸を触ることから始め、キス(魁斗にはどうもキスに対する拘りが感じられるような?)、フェラ、パイズリ、そして一気呵成にセックスまで突っ走ります。
 この過程で、途中までは魁斗視点オンリーで進行します。涼花の気持ちを暗示する表現はありますが。

「僕が興奮してるから、こんなに勃起したんだよ」
 と、魁斗が応じると、金髪の少女は小さく息を呑んだ。
「興奮……? わたくしと淫らなことをして、魁斗さん……ご主人様は興奮していましたの?」

「わ、わたくしに、そんなことを……」
 涼花が顔を強張らせながら、そんなことを口走る。しかし、その顔はさらに赤みを増して、まるでなにかを期待しているかのようでもある。

 こんな感じで、あくまで客観的に。
 それが、フェラで顔射された辺りから、涼花主観にがらりと切り替わります。屈服の悦び、そして過去のいきさつなどが描写されるのです。
 こういう、心理を重視したい作品のそういうシーンでは、こういうタメが特に有効な感じがします。
 ちなみに、その気持ちがどういうものなのかが自分にもよくわからない、そういうのもいい感じですね。
 このとき、p83のイラストは、その愉悦と恍惚の表情がすごくいいです。

 次は夏樹。
 父親が怪我をしたときも強気だった夏樹を陥落させたのは、続いて愛犬のゴローが怪我をしたときでした。
 ところが、空手少女の夏樹は、反射的に手が出てしまうので、手を縛ってしまうことに。これが覿面、実はオナニーさえしたことのなかった夏樹は魁斗の指でイかされてしまいます。
 魁斗との出逢いのきっかけもゴローだったわけですが、そのゴローを助けてくれた魁斗に感じた「強さ」が再会してからは感じられずに苛立っていた夏樹。それが、今帰ってきたのです。夏樹はそれが嬉しかった。
 涼花が屈服の悦びなら、夏樹は牝犬願望だったというところでしょうか。

 最後が真央ですが、ここで重要なこと。
 つまり、取り付く島のない真央にアプローチするのに、奴隷の涼花を使えというフィリアのアドバイスです。
 実は、最初に涼花に手をつけたとき、自分が命令したのだから、と自らを鼓舞する描写があり、こういう「ご主人様」としての覚悟が必要なんだよなと思ったのですが、ここでそれが明確になり、さらに後でまた出てきます。
 まず真央の状況を調べろという命令のメールを涼花に送ったときがいいですね。

 それから間もなく、涼花から「わかりました」と短い返事が来た。
 魁斗が教室に戻ると、社長令嬢はなぜか顔を赤らめて、潤んだ瞳でこちらを見つめてくる。いったい、どうしたと言うのだろうか?

 さて、その真央ですが、こちらは明確に、魁斗に深い好意を抱いていました。というか、Mの素質たっぷり(笑)!

(わたし、本当にどうしちゃったの? こんなことされて、とっても感じて……呪いのせい? うう、違う。これは、きっと呪いとは関係ないわ)
 快感に苛まれながら、真央はそんなことを漠然と感じていた。
 真央は自慰のとき、自分が幼なじみの少年から反撃を受けて組みひしがれる姿をしばしば想像しては、激しい興奮を覚えていた。

 まさに、魁斗の奴隷になるべくしてなった、という感じです。
 ちなみに、このときがきっかけで、真央には絶頂とともに失禁してしまうクセが(笑)!
 真央は、「淫乱牝奴隷」と言われて悦ぶような性癖だったわけで、フェラを命じられればついペニスに見入ってしまったり、騎乗位を命じられて胸を高鳴らせたり、マゾでもなんでも幸せだと思ったり。

 しかし、そういう関係になっただけでは呪いは解けず、心から奴隷になり切らせるために「調教」は続きます。
 夏樹とは緊縛したままでデート、涼花にはノーパンで授業を受けさせ、真央とはプールで、その他色々。面白いのが、涼花と一緒に電車に乗り、涼花に魁斗に対して痴漢行為をさせるという(笑)。

 というわけで、クライマックスがp223辺りから。
 涼花は、結局の所、最初の出逢いの時に色々命令されたのが嬉しかった。命令通りにできず「奴隷失格」と言われたことに耐えられない。高藤グループの命運や自分の命ももう、失格の烙印を押されてご主人様のそばにいられなくなることと比べればどうでもいいこと。

「ふあっ……ご主人様、わたくし奴隷ですか? ご主人様の奴隷ですかぁ?」

 そして、そうやって全てを捨てたことこそが、全てを取り戻すことにつながったわけです。
 このことは真央も同様です。

 今の関係は、端からは少年が以前の恨みを晴らそうとして、真央に意地悪をしているようにも見えるかも知れない。だが、彼が自分の命を救うために、あえて「ご主人様」として振る舞い、意地悪な言動をしていることに、真央は気づいていた。
 そう悟ってからは、魁斗に逆らおうという気持ちも薄らいだ。むしろ、少年を心から主人と認めたい、という想いが湧きあがってきている。


 これまでの三人との行為の描写で印象深かったのは、ドキドキ感というか、下半身とアタマの中間くらいに直撃してくる感じです。
 そう、しばらくぶり、という気がするんですが、こういうのが好きなんですよね。
 まさに、最初に予想した通り、私にとっては原点回帰にもってこいの作品だったと言えます。

 で、ここまで行けば呪いも解けるかと思いきや、相変わらず三人の首には呪いの首輪が残ったまま。
 切羽詰まった魁斗は、呪いの期限の日、4Pに挑みます。そこでやっと問題は解決。どうやら、魁斗の「ご主人様」としての覚悟が足りなかったのが原因だったようです。最初のフィリアの想いがどういうものだったかを考えてみると、それが達成されたのは、このときだったのでしょうか。

(やった! ようやく、三人とも僕のモノになったんだ! もう絶対に彼女たちを手放さない! ずっとずっと大事にするんだ!)


 ともあれ、呪いは解けました。
 四人の間には良好な関係が構築され、何もかもめでたし、めでたし。
 終わり。
 p271のイラストの一番上、仰け反る真央が妙に気に入りました。表情もいいし体勢も鎖骨も、ついでにも(笑)。

 かと思ったら続きがありました。
 今度は魁斗が買ってきたブレスレットにまたもやあのフィリアの呪いが!
 なんでも、自分が死んだと思ったのは勘違いで、実際には奴隷の男性と恋仲になり幸せに人生を全うしたのですが、一つ心残りが。
 彼女には、子供ができなかったのです。
 というわけで、今度の呪いは、「一年以内に奴隷が主人の子を身ごもらないと……」という(笑)!

 その言葉に、真央と涼花と夏樹がパッと顔を輝かせた。
「ご主人様の子を……」
「一年以内に……」
「身ごもらないと、みんな死ぬ……?」
 口々に言って、三人が期待と歓喜に満ちた目を少年に向けてくる。


 お後がよろしい、ですね(笑)!

P.S.
 オチとしてはいいんですけど、ちょっと無粋なコメントをすると、身体のせいで身ごもれなかったりしたら、可哀想な結末になっちゃいますね。

P.S.2
 p165に「尿臭」という表現があります。
 実は、こういうときによく用いられる「アンモニア臭」という言葉が私は以前から気になっていたんですよね。だって、尿にはアンモニア入ってないし。体内で発生したアンモニアは有毒なので、哺乳類の場合は毒素を押さえた尿素に変えて排出されています。
 だから、ここで「アンモニア」と表現しなかったのはちょっと好感が持てたりしました。

tag : 美少女文庫 河里一伸

プロフィール

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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