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エロゲ: 『WHITE ALBUM2』ちょっと一服 - ラスボス雪菜と続く超展開を控えて

 Leafの『WHITE ALBUM2 -closing chapter-』の感想を綴っていますが、ここらでちょっと一休みです。
WHITE ALBUM2

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 なにしろ突然思い立って始めたもので、年末の予定が引っくり返ってしまい、今日、大晦日になって色々やってます(笑)。というわけで、"-closing chapter-"の雪菜攻略とその後は、年越しででもやろうかな、と。

 ここでは、これまで書いたエントリについて些細な点の補足をしてみたいと思います。

 まず、小春、麻理、千晶ルートを通った現時点で最も気に入っているのはというと、小春ルートですね。キャラ的にも、ストーリー的にも。
 感想にも指摘しましたが、小春ルートでは、小春が一所懸命考えて学んで成長して、そして春希も一緒になって二人で協力して事態を打開していく、そういう過程が描かれています。やはり、そういうのっていいですよね。

 視点をやや客観寄りに持っていくと、「よくできた」ストーリーという意味では、千晶ルートの完成度が印象的です。
 千晶ルートの感想エントリでは、瀬之内晶/瀬能千晶/和泉千晶という役者の持つ凄まじさ、激しさ、真に迫る何かがうまく表現できませんでした。まあ、そもそも書いているのが感想なので、それらはゲーム本編をやればわかることなんですが。
 加えて、天才千晶の劇を理解し切ったと言える気がしません。
 それについては、そもそも私が雪菜を理解し切っていないというのが原因の一つに挙げられると思います。だから、千晶が雪菜を追い求めて求め続けて辿り着いた「雪音」が、モデルである雪菜と対比してどうなのか、伝えたいこととは何なのか、それが掴み切れないのでしょう。
 もしかすると、最後までプレイしたとき、そのことも理解できる、かも知れません。

 あとは、雪菜ルート以降にチャレンジする前に、ゲームに収録されている二つの外伝?と、LeafのオフィシャルサイトでPDFで公開されているを読んでおこうかな、と思っています。

 それから、関連して沢山作られている「歌」ですが、『届かない恋』『優しい嘘』辺りが好み、という感じです。
 いつものことですけど、私は聴き込まないと評価が下せないタイプなんですが、「ここのところちょっと気になる」みたいな個所があると大概は後で好きになりますね。今回ので言えば『優しい嘘』のサビの部分、同じフレーズをコードを変えながら繰り返す辺りとか。
 歌詞については、多分『届かない恋』の意味がこれから重要になってくるものと思われます。要注目、かも知れません。

 最後に、私は雪菜を「ラスボス」と表現していますが、さて、これはどうなのか。
 実際のところ、ボスキャラを倒すのが目的なのか、ということを考えてみると、なんか違うかも。雪菜攻略が最終目的であり、その障害がかずさであるという推測をしてみると、これは別の表現をすべきでしょうか?
 そこら辺はその場のノリで書いてるので、まあいいや(笑)。

エロゲ: 『WHITE ALBUM2』感想 - 麻理編+α

 Leafの『WHITE ALBUM2 -closing chapter-』の感想、今度は麻理編です。
WHITE ALBUM2

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 とか言いましたが、麻理さんルートに関する感想はそう多くありません。

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エロゲ: 『WHITE ALBUM2』感想 - 小春編

 前のエントリに続き、Leafの『WHITE ALBUM2 -closing chapter-』のレビューです。
WHITE ALBUM2

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 まず小春エンドまでプレイしたので、本エントリはその感想です。

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エロゲ: 『WHITE ALBUM2』感想 - 概要紹介編

 ここ数日、買ってあった本(読みかけ含む)を全部うっちゃらかして、エロゲ(笑)をやっていました。
 Leafの『WHITE ALBUM2 -closing chapter-』です。というか、DMM.comで『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』とセットになっているのをダウンロード購入しました。
WHITE ALBUM2

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 タイトルからわかる通り、これはあの、業界を震撼させた(笑)『WHITE ALBUM』の系譜と言える作品です。あれは、ゲームスタート時点で主人公に恋人がいるエロゲという、ある意味画期的でストレスフルなモノでした。「浮気ゲー」なんていう呼び方もありますね。
 今回のは、"-introductory chapter-"(以下面倒なので序章と表記)と"-closing chapter-"(同じく終章)にわけて作られました。まあ私は今回一度にやったわけですけど。
 で、前作との関係はと言えば、あまりないですね。序章の時点より十年くらい前にヒットした『WHITE ALBUM』『SOUND OF DESTINY』という前作に登場した曲が登場するくらいです。
 と言いましたが、実はまだ一人しかクリアしてないので、他にもなんかあるかも知れませんが。
 そして前作とちょっと違うのは、終章開始時点で主人公に「恋人」がいるという認識はないということです。

 序章は、終章の三年前。主人公の北原春希が峰城大学の付属の三年だった頃の話。
 春希は世話焼き委員長タイプで、間近に控えた学園祭で、事実上の実行委員長みたいになっています。ずっと真面目一辺倒だった彼が、どういうわけか、軽音楽同好会なんぞに入り、学園祭でライブをやろうと計画していました。
 ところが、部長で親友の飯塚武也がチャラい(笑)奴で、女の子問題で同好会が空中分解。残ったのが春希と武也の二人(二人ともギター担当)。
 というのがスタート時点での状況です。

 そこから登場するのが、二人のヒロイン、小木曽雪菜(せつな)と、冬馬かずさ。
 雪菜は、過去二年連続でミス峰城大付属に選ばれたお嬢様タイプ……なんですが、実際にはお嬢様でもなんでもなくて、元々はとても活発で快活なタイプだったのに、ちょっとしたことからそんな風に見られるようになって、そのイメージから抜け出せなくなっていたという状況です。好きなのはカラオケ。コスパ(笑)を考えればヒトカラでしょう!というくらい好き。
 一方のかずさは、春希のクラスの問題児(本人の言では「不良」)。遅刻やサボりも多いし教師への態度も問題多し。ところが実は二年まで音楽科にいて天才と称された人物。
 春希はなんとこの二人を同好会に誘い込むことに成功し、ライブは大成功するわけです。
 三人の深い絆が結ばれた瞬間でした。

 ところが、こっからが『WHITE ALBUM』。
 雪菜が春希に告ってカップルが成立するのですが、実は、春希とかずさの間には以前から、静かで深い心のつながりがあったのです。
 そもそも雪菜が行動に出たのも、早くからそれに気付いていたからで、春希とかずさが表面的にも結び付いてしまったら自分だけが距離を感じてしまうからです。自分が春希と恋人になる、そのくらいでやっと等間隔になれる、と。

 春希やかずさが母子家庭であったりで問題を抱えていること、特にかずさは母親に見捨てられたと思っていることなどもあるのですが、雪菜は雪菜で、そういう考え方をした理由として中学生の頃にハブられたことがあったりして、三人の背景にあるものが複雑に絡み合います。
 で、最終的には、かずさはウィーンに旅立ってしまいます。なんと、学園祭のライブを母親が見ていたのです。
 母親は有名なピアニストで、主にヨーロッパで活動しています。ウィーンに行くときにかずさを置いていってしまったのがかずさの心に陰を落としていたのですが、そのライブを見て母親が手元に置こうと考えるようになったのです。
 この二人の間の問題は、ちょっとしたすれ違い、という側面もあったということです。

 で、残された春希と雪菜は、互いに相手に対し罪悪感を抱いたまま、取り残されることに。

 そこから三年が経って、舞台を峰城大に移し、終章が始まります。春希と雪菜の関係は、取り戻すか清算するかの微妙な状態です。
 ここまでは選択肢とかなしの一本道。終章は色々選択しながらの共通ルートと個別ルートという、標準的な構成になっています。
 登場するヒロインは、峰城大付属三年(つまり後輩)の杉浦小春、ゼミで同学年の和泉千晶、春希のバイト先である開桜社という出版社の編集者である風岡麻理の三人と、雪菜です。

 ゲームシステムは、まあ特に問題があるとも言えませんが、ちょっと古い感じですね。
 細かいところのチューニングはいいんですけど、プレイヤーのための補助機能として画期的なものがあるかというと、特に挙げられません。
 こういう「読ませる」作品なのに、まあHシーン回想はありますけど、チャプターインデックスみたいなのはない。セーブも相変わらず一次元配列だし。最近やったとあるゲームにあったみたいな、セーブデータを何番から何番にコピーとかの管理機能もないし。セーブポイントをツリー状に管理できるのとか、どっかやってくれませんかね。あまり沢山やってないから既にあるのに知らないだけかも知れませんけど。
 あと、前の選択肢に戻るとかもないし。
 まあ、回想とかは全部クリアしたら出てくるかも知れませんね。タイトル画面のメニューに、まだ一行分くらい隙間が空いてるので。

 立ち絵とイベント絵がちょっと違う感じがします。で、どっちかというと立ち絵の方が私は好きだったり(笑)。こういうパターンって、『"Hello, world."』がそうでしたね。
 あと、音楽(BGM)がちょっとくどいかな。もうちょっと押さえてくれてもいい感じが。
 以前、同じLeafの『痕』での音の使い方に感心したものですが。使い方というか、使わな方というか。
 音楽と言えば、今回のは前作ほど「歌」が目立ってないですね。前述のように前作では『WHITE ALBUM』『SOUND OF DESTINY』というテーマ曲的なのがありましたが、今回はそれほど明確には出てきません。学園祭で歌った軽音楽同好会のオリジナル曲『届かない恋』もあれ程の位置づけではないです。
 まあ、前のはヒロインの二人がアイドル歌手だったので、当然とも言えますが。

 今回は、小春ルートまでやった時点でのレビュー、ということになります。
 本エントリの「概要紹介編」に「小春編」が続きます。

関連項目:
[追記]
 とか書いた後でぐぐってみたら、結構ややこしい構成のようですね。まだ見えてない部分が大量にある模様。
 こりゃー、この先まだまだ大変だ。

アニメ: 2011秋、今週見たアニメより(5)

 秋のアニメもそろそろ、終わるとか折り返しとかで区切りの時期です。中には、『Fate/Zero』みたいに、一旦中断して続きは4月から、みたいなのもあったり。

Fate/Zero 「第十三話 禁断の狂宴」
 その『Fate/Zero』ですが、このところライダーがいいとこ見せ通し、という感じですね。
 今回も、自分が「小さい」人間であることに卑屈になっているウェイバーに言ってくれます。

「そんなに焦らんでもよかろうて。何も、この聖杯戦争が貴様にとって人生最大の見せ場ってわけじゃなかろう」
「何を!」
「いずれ貴様が、真に尊いと誇れる生き様を見出したら、そのときには、否が応にも自分のための戦いを挑まなければならなくなる。己れの戦場を求めるのは、そうなってからでも遅くはない」


 ところで、どっかで聞いたような内容ですね、つい最近。
 そう。これです。
『魔法少女まどか☆マギカ』 第9話 そんなの、あたしが許さない(レビュー#1)
 まどかと杏子の会話より。

「毎日美味いもん食って、幸せ家族に囲まれて、そんな何不自由ない暮らしをしているヤツがさぁ、ただの気紛れで魔法少女になろうとするんなら、そんなのあたしが許さない。いの一番にブッ潰してやるさ」
「……」
「命を危険に晒すってのはな、そうするしか他に仕方ないヤツだけがやることさ。そうじゃないヤツが首を突込むのはただのお遊びだ。──お巫山戯だ」
「そうなのかな」
「あんただっていつかは、否が応でも命懸けで戦わなきゃならないときが来るかも知れない。そのときになって考えればいいんだよ」

 やはり、同じ作者による作品、ですね。
 ところで、ライダーはこうも続けています。

「貴様のそういう卑屈さこそが、即ち、覇道の兆しなのだぞ。貴様は四の五の言いつつも、結局は己れの小ささをわかっとる。それを知った上でなお、分をわきまえぬ高みを目指そうとあがいておるのだからな」

 以前にも思いましたが、この小者へたれウェイバーは、結構大成するかも知れませんね。

 さて、今週の「お前が言うな」。

「ぁぁ……ひでぇ……あんまりだ! 精魂込めて俺達が仕上げてきたアートが、酷すぎる! こんな、これが人間のやることかよぉお!!」

 繰り返しましょう。
「お前が言うな」(笑)
 しかし、この作品のキャラは、どんな凶悪な、もしくは卑劣な者も、どっか魅力があるのはどうしたことでしょう? この龍之介にしても、そのものの考え方は興味深い。今回語ってくれた「神」観とか。

WORKING´!!

「相馬さん連れてきます!」
(え゛!)

 なるほど、そうやって情報収集してるんですか(笑)。

僕は友達が少ない
 前回ラストの「十年振りの久し振り」のまさにその瞬間、そこから今回は夜空の視点で「十年振りの出逢い」と回想を描く。
 中々に粋な構成ですね。
 でも、「洗い落とせないへんな臭いの白い液体を」とか言ってた女子は誰だ!?
 一体どっからテキーラ白い液体なんてのが出てきた(笑)?

ましろ色シンフォニー-The color of lovers-
 ぱんにゃの話で終わるというのも、ちょっといいですね。なんか、「絆」って感じがして。

輪るピングドラム
 ちょっと共感しづらいのは、以前「彼等は何に抗うのか」と題して書いたことと通ずるかも知れません。
 彼らが罪を背負ったのはある意味特殊事情であり、一般的に「わかる」ものではない気がするのです。
 それが共通認識であることができるとすると、それは「原罪」を共有する社会、即ち(旧約)聖書を基本とするあの三つの宗教の圏内ではないでしょうか?
 そう考えると、林檎がよく登場するのもわからないでもない気が。知恵の実が林檎の姿を借りて描写されることってよくありますから。

たまゆら~hitotose~
 まず、麻音の語るお話って……(笑)。「ノコちゃん、オホーツクを行く」「妄想するもうそう竹」とか、一体どういう展開をするんだろう? しかも、最後は食べられちゃって子供にトラウマを残すとか(笑)。
「やっぱり、そこは悩んだんだけど、でもなんていうか、そこありがちな展開にすべきか……」
とかこそこそ言ってましたが。

 初詣中、ぽってのケータイにちひろからかかってきた電話にみんなが出ることになるんですが、「早く替われかおたん」とかいう台詞がさらっと入ったのが、またいいですね。みんなが話したがっているということが、多分ちひろにも伝わったでしょうし。

 そして、またさよみさんが(笑)。
 車でみんなを連れ出し、山に行こうとするんですが(山頂からの初日の出を見せようとした)、道に迷い、おまけにスリップして道からはみ出そうに。
 レスキューを呼ぶのに「いつもお世話になります」とか(笑)。
 結局、山に登る前に日の出の時間。でもそれが却ってよかった。街の日の出なんで、山からは見えない街の姿が見えることに。
 そして更に、日の光が山のてっぺんを照らし始めるところを見ることができて、これも山からは見えないと結果オーライ。

「きっと、あの山は自分があんなに綺麗だって知らないわね」
「?」
「みんなと同じ」
「みんなって、私たち?」
「うん。夢の途中にいると、迷ったり悩んだりして気が付かないかも知れないけど、でも本当はね、誰の目にも眩しいくらいに、みんなとっても輝いてる。あの山のようにね」

 さよみさん、いい締めでしたね。
 ところで、主題歌『おかえりなさい』のCDに入っていた『A HAPPY NEW YEAR』が、最終回のエンディングとして流れました。
おかえりなさい(初回限定盤)おかえりなさい(初回限定盤)
(2011/10/26)
坂本真綾

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 なるほど、ここで使うのかぁ。
 この曲、懐かしいですねぇ。私が松任谷由実のレコード(CDに非ず)で初めて買った『昨晩お会いしましょう』↓
昨晩お会いしましょう昨晩お会いしましょう
(1999/02/24)
松任谷由実

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の最後の曲がこれだったんですよ。名曲です。

 さて、おまけ。
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 一体、何が始まるんだ!?

tag : アニメ

独り言: 自炊代行への反発への一読者からの感想

 所謂「自炊」(所有している本を裁断してスキャンして電子化する作業)を代行する業者を、作家7名が提訴しました。
 なんか、考えているうちに話題に乗り遅れた感がありますが。

 ここには三つの問題が絡んでいるように見えます。
  • 自炊代行自体が著作権法違反ではないか
  • 代行業者には裁断した本の扱いで違法行為が発生する可能性がある
  • そもそも本を裁断すること自体に我慢ならない

 さて、これに対し、私は「自炊」をしたことありませんが、ちょっと言ってみたいことがあります。それは、「読者の側は「べき論」をしたいのではないか」ということです。私がそうだから。そして似た意見をよく見るから。

 つまり、著作権法は知ってるけど、「法が悪法だ」と言いたいのでは、ということですね。
 これは、上記の問題のうち一つ目に対応するでしょう。

 例えば、この件で、連想してしまうことがあります。
 私は、アニメ『ルパン三世 カリオストロの城』を、VHS, LD, DVD, BDと四つも買いました。こんなアホらしいことを、本でもまたさせられるのか?と。
 また、携帯端末を買い換えたら購入したコンテンツを買い直さなければいけない例とか。

 上記のメディアの変遷の例は、画質の向上などもあるので一概に今回の問題と同一とも言えませんが、例えば自炊の対象が漫画とかだった場合、今回提訴に参加した漫画家が指摘しているような画質の低下を受け入れてでもやりたい、ということになるわけです。

 上記の三つの問題うち二つ目は、需給ギャップがあるから発生する違法業者なんだし、三つ目なんかは、置場所の問題とかが理由でなければ、「著作者を守るためにレイスバーンをしている」わけです。実際には、複製した時点で法に触れるんですけど。法と技術(もうある)と場所が許せば紙の本も残す、という人もそれなりにいるでしょう。

 これまでにも指摘したことがありますが、現行の著作権法は、著作者と読者(や視聴者)がlose-loseの関係にあるような気がします。で、隣接権ばかりが活用されてるとかね。
 いやむしろ、本の場合はそれすら関係なくて、儲ってるのは製紙業界だけなんじゃないか?とか。

 私の見解を言わせてもらえば、本もCDもBDも、購入するのに出したカネが著者や制作者の元に届いているのか?という不信と不審がいつもあるんです。
 と同時に、技術が進歩するに従ってどんどん不便になるというのにも疑問符を付けたい。

 こういうところが、「べき論」を展開したくなる理由です。

独り言: 日本の理系(?)教育の荒廃

 こんなのが話題になっているようです。
6×8は正解でも8×6はバッテン?あるいは算数のガラパゴス性
注) コメントは大量にあるので読んでません。

 ちょっと引用。

8人にペンをあげます。1人に6本ずつあげるには、ぜんぶで何本いるでしょうか。

ご覧のように、「8×6」だとバッテンで、「6×8」だと正解らしい。何じゃこりゃ。

 どう考えてみてもおかしいです。
 じゃあ、ペンが配られた後の状態を想像してみましょう。
  • 6本持っている人が8人いる
  • 8人がそれぞれ6本持っている
 ほーら一緒。

 この教え方の根拠の一つとされる思想として、もちょっと後の部分より引用してみます。

赤ペン先生で有名なベネッセが「かけ算の順番が逆だったらバツにすべきだよ派」らしいので紹介したい。

かけ算の式は「一つ分の数」×「いくつ分」の順に書く約束になっているので、問題文から正しく読み取って、その通りに式をかけるようにしましょう。小学校では、式の意味を理解することが大切なので、このような約束があります。

どうやら、
「6×8」と書くと「6本×8人」を意味するのだが、
「8×6」と書くと「8本×6人」を意味することになってしまうのでNG
ということらしい。

 この人も言っているように、「そもそもこんな約束あったっけ?」です。
 まあ、じゃあそれが正しいとして、それを憶えた生徒が後に掛け算の交換法則を学ぶときが来たとしましょう。……どう理解することになるんでしょうかね?
 更に、変数が5個も10個も出てくる数式が出てきたら?

 以前学んだことが、新しく学んだことで発展的に吸収されていくのならいいんですけど、やっぱアレ(掛け算の順番の約束)は忘れてネw、とか言われたら、私だったらやる気なくしますよ。
 こういう、後のことを考えない教育って、そもそも教える側が理解していないということなんでは?
 以前にも「ゆとり教育」について書いたときに喩えを出しましたが、ところどころを省いて教科書を薄くするのって、「一段20cmの階段は普通にのぼれますが、一段1mになったら無理」というのと同じで逆効果。
 そういう、全体を考えない視野狭窄が、今回の話にも感じられるんですけど。

 「何に何を掛ける」という概念を学ばせたいのなら、そんなルールの存在しない数式に無理矢理ルールを作って教え、あとで「あれはウソw」とか言うのではなく、別途教えればいいんです。上記の「後の状態を想像してみる」みたいに。

 余談ですが、私は九九を半分くらい(正確に半数ではない)しか憶えませんでした。勿論、2×3は憶えても3×2は憶えない、というやり方です。これ↓ですね。
○○
○○
○○

○○○
○○○
は同じ、という。
 私の暗記嫌いは、ガキの頃からだったんですね(笑)。

 まあそれはどうでもいいとして、今回のみたいなその場しのぎで後のことを考えない手抜き教育が行われているというのは、ある意味、国の崩壊を予感させるくらい恐ろしいことです。
 私は以前にも書いたように、最近、日本という国の終焉に立ち会っているように感じているわけですが、これもその一つ、という印象です。
 ……。
 どう見てもこれは、被害妄想ですね(笑)。

マンガ: 『GUNSLINGER GIRL』14巻への感想は一言だけ。

 そうか……エッタちんは「救われた」のか。

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 あの事件の真相を彼女が見抜いたときに、この結末は予想できてしかるべきだったのかも知れません。

tag : 電撃コミックス 相田裕

独り言: Winny開発者無罪確定に関する妄想と邪推

 Winnyの開発者が取っ捕まった件で、結局最高裁は二審判決を支持して検察による上告を棄却、無罪が確定することになりました(Winny開発者の無罪確定へ 検察側の上告棄却 - ITmedia ニュース)。
 このことに関する詳細な分析は他所に譲ります。私は別に追跡していたわけでもないし、そもそもWinnyのことについてあまり知らないからです。それに、「著作権法違反幇助」なんていう迂遠な問題を追求しても本質からそれるばかりでしょうし。
 で、ならばここではどうするかというと、タイトルの通りの邪推です。このニュースを聞いて、まずふと妄想したこと、それを書いてみます。

 以前、こんなエントリを書きました。
 これは、その前に法務省が公開した文書について書いた「「いわゆるコンピュータ・ウイルスに関する罪について」について」で刑法改正でそんなにヒドいことにはならないように思えたということを、やっぱり引っくり返したというエントリです。
 流れとしては、条文は「作者の意図」がどうあろうと使った人がこれは悪いプログラムと思ったら処罰の対象となるとしか読めない、しかし法務省の立法趣旨ではやはり故意がポイントとなりそう、でも司法関係者はそんなの気にしないで条文だけ読んで判断するからやっぱりヤバい、という感じです。

 Winnyに関する今回の最高裁の判断は、これと関係があるのではないかな、とかいうことを、ふと思ったのです。

 元々、悪いプログラムを作ったからという建て前でしょっぴいたというわけでもなく、七年も経って今更どうこうしても仕方ない気もします。なんせ、ITの世界も変わってしまったし。
 結局逮捕でどうなったかと言えば、何のいいこともなかったというのが私の印象です。悪いことはありました。ソフトの開発/使用において、「P2P」というのが避けられるようになったこことです。
 何かを作るにしても導入するにしても、そのメカニズムがP2Pであるとは大っぴらに言えないですよね。

 Winnyの件が、所謂別件逮捕の印象が拭えないのは、結構多くの人に共通することだと思います。そんな中で、最終的に有罪になったとすると、改正刑法の所謂ウイルス罪の司法による解釈がどうなると予想されることになるか。
 P2Pというだけで邪悪なプログラムと思われるような風潮ができてしまった現在、それは、使用者の判断がプログラムの善悪を決めるという認識を形成させるのではないか、と思うのです。
 これ即ち、刑法改正後のウイルス罪の基準となる認識であり、法が施行されて状況が変わってしまっている現在では、使った人がいちゃもんを付けたら捕まる、そういう認識でありましょう。
 しかしそれは、法務省がわざわざ異例とも言える文書を公開したその理由であろう懸念を現実のものとしてしまうことです。これは、社会に対する悪影響が極度に大きいと思います。

 逆に言えば、ここでWinnyの開発を無罪としておけば、結果も反対になるわけです。

 司法は暗に、改正刑法のいわゆるウイルス罪に於ては法務省寄りの判断をするよ、という意思を示したのではないでしょうか?
 これが、報道を目にしてまず思ったことです。

 まあ、勿論ですが、これには何の根拠もありません。
 ありませんが、これが私の妄想に過ぎないとしても、社会に対しては全く同じ効果があるのではないかな、とも思います。
 さて、その辺りどうなるか。それは、実際にそのような(開発者の意図が問われるような)事例が発生したときにわかることになるでしょう。
プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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