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独り言: 行く年2010&来る年2011

 というわけで、大晦日に今年の締めくくりをすることにしましょう。
 このブログ的に今年一番の出来事は、そもそもこのブログが始まったことですね(笑)。宇宙で言えばビッグバンです。

 なんというか、なんで始めたのかもよくわからないこのブログ。月毎にバックアップ取ってるのでちょっとサイズを見てみたら、140KB……じゃなく1.4MBくらいありました。結構驚き。
 管理情報とかコメントとか過去に書いたのの再録とかあるので、まあちょっと差し引いて1MBくらい。文字コードはEUCになってたんで、50万文字くらい? 原稿用紙で、1600枚くらい?
 まあ、よく書いたものですね。
 あ、それに加えて、『碧の森の住人たち』『ニュー・ムーン』があるんで、更に原稿用紙400枚分くらい追加。
 あれですね。私って、結構やかましい人間だったんですね(笑)。よくこんだけ言うことがあったもんです。

 でもまあ、ずっと思ってて言う機会がなかったことというのも結構書いてるんで、今年だけで2000枚というわけでもありませんけど。
 来年は、その分少しペース落ちるかな。
 まあ、元々、あまり頑張らないという方針で始めましたから。

 書いた分量については、今年は色々と意見したくなることが沢山あった、というのもありますね。非実在青少年問題とかネットのブロッキングの話とか。去年までとは随分違うことで頭を使いました。

 さて、こういうときには、アクセスランキングとかやることが多いでしょうけど。
 大したアクセスないんでそれやるのも手間じゃないですが、かなり偏りがあるんで。というか、圧倒的に多い割合でアクセスされてるエントリがあるんで、わざわざ調べるのも無意味かな、と。
 それは、サークル『valssu』さんの同人誌の『露出少女遊戯』シリーズのレビューをした、以下のエントリです。 ……なんというか、世の中そんなに露出少女に飢えてるんですかね?と言いたくなるくらい(笑)。
 そう言えば、今日、コミケで新刊の『漆』が発表されている筈ですね。楽しみ。
 ま、こんなにアツく語ってる人が他にいない、ということなんでしょうけど。実際、「艶漫画」カテゴリにはまだこの4エントリしかありませんし。うーん、エロい漫画も結構読んでるんですけどね。木谷椎さんとか結構好きです。なんで書いてないんだろう。

 『けいおん!』関連のエントリとかも結構書いたんですけど、大体殆んどアクセスないですね。
 それはまず、あまりに著名な作品なんで誰もわざわざこんなところまで来ない、というのがあるでしょうけど、それと、そもそもここがアダルトなんで検索でヒットしにくい、というのもあると思います。
 ま、以前にもどっかで書きましたが、ここは意図的に何でも詰め込んでるので、宿命とも言えましょう。

 さて、そんな感じのこのブログも、誕生して最初の年末を迎えようとしています。
 でも、そもそもあまり気張らずにてきとーにやる方針なんで、〆の言葉も新しい年への抱負もなしで、有耶無耶のうちに終わろうと思います。
 来年も、またなんとなく始めることでしょう。

 本日中にお読みになる方がどれだけいらっしゃるかわかりませんが、そういう方には「良いお年を」。
 年が明けていたら、「今年もよろしくお願いします」。
 それでは。

エロゲ: わたし的泣きゲーの系譜と『sola』

 この間のエントリで『東鳩』『キャノン』と言っエロゲが出てきました。勿論、『To Heart』『Kanon』のことでしょうし、ついそれで思い出して、アニメの『Kanon』(京アニ版)について書いたりしました。
 で、ついでにもう一歩話を進めてみようかと思います。

 今読んでる本で、こんなのがあります。
キャラクター文化入門キャラクター文化入門
(2010/11/25)
暮沢 剛巳

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 そこに、「麻枝准──泣きゲーから殺伐へ」という節があって、所謂「泣きゲー」の誕生と展開、それに麻枝准氏(面倒なので、以下敬称略)がいかに関わってきたかに触れています。
 また、「もっとも、当の麻枝はある時期より泣きゲーからの脱却を志向していたようである。」として、『リトルバスターズ』『Angel Beats!』にも言及しています。それが、「殺伐へ」ということでしょう。

 ここでは、泣きゲーの発展に寄与した個人として特定できるのは麻枝だけで、「泣きゲーの元祖」(本田透)である『ONE ~輝く季節へ~』からKeyの諸作品を挙げています。
 しかし、実は麻枝は、別に感動するゲームを作りたいわけじゃなくエンターテインメント性の高いのを作りたかった、いやそもそも本来やりたかったのは音楽だ、と言っています(DVD『Kanon』(京アニ版)3巻コメンタリより)。
 まあそれはさておき、泣きゲーを語るのなら、他に欠かせない人物がもう一人いますよね。
 言わずと知れた、久弥直樹氏(こちらも以下敬称略)です。
 『ONE』でも彼のシナリオは評価が高かったですし、『Kanon』でもそうです。

 ここで、ちょっと私の話を。というか、そもそもこのエントリのテーマが、わたし的系譜ですし。
 ゲーム、というかエロゲやってて初めてほろっと来たのは、Leafの『痕』の千鶴さんバッドエンドでした。あの、セーラー服姿の千鶴さんが、今でも忘れられません。
 続いて、『To Heart』にはマジでやられました。その中でも、この間のエントリにも書いたHMX-12、通称マルチです。あの明るくて素直で真面目で健気な、愛さずにはいられないメイドロボ。その宿命とそれに対する想い。そして……。
 いずれも、シナリオは多分、高橋龍也氏(以下敬称略)だと思います。つまり、わたし的には、泣きゲーの元祖は『To Heart』で高橋なんですね。『ONE』が1998年、『To Heart』が1997年。こっちの方が先です。更に『痕』まで入れると1996年。それ以前だと、あまりエロゲとかやってなかったかな。アリスソフトのランスシリーズとかやってましたけど、4がバグで先に進めなくてやめちゃった頃から、離れてた感じで。

 それで、それに続くのが、『Kanon』になるわけです。実を言うと、『ONE』はやってないんです。機会があったら、とは思ってるんですけど。
 ですが、Keyブランドの作品だと、個人的な評価は、『Kanon』 > 『AIR』 > 『CLANNAD』になります。
 『Kanon』の真琴シナリオと、『AIR』って似てますよね。怒涛のように押し寄せてくる状況とか。真琴辺りはまだ良かったんですが、『AIR』は全体がそんな感じでしたから。特に、AIR編。
 『To Heart』のマルチ(高橋)、『Kanon』のあゆ(久弥)。この二つのシナリオは、またなんか似ています。
 この二つの流派?を比べてみると、麻枝流は、あるところからどんどん「そういう」状況になってきて押しまくる、高橋/久弥流は、クライマックスで急転直下という感じでしょうか。
 高橋/久弥は起承転結的なんですけど、麻枝は起承承結、みたいな?

 『AIR』は、なんというか、「泣けッ泣くんだ!」と言われているみたいで、逆になんか、途中で刺激に慣れちゃったというか。そういう風だったんで、まあいい作品だったなー、という感じで終わったんですよね。
 前述の『キャラクター文化入門』でも、「殺伐へ」と書いてある通り、これが『Angel Beats!』までくると、方向性は変わってて、その演出手法のみが受け継がれてるという感じが。

 マルチは、クライマックスで、いきなり過酷とも言える宿命がマルチ本人の口から語られます。しかし、マルチはあくまでそれを前向きに捉えていて、プレイヤーの心を動かすのです。それなのに、製品化されたHM-12はマルチの願い、希望を打ち砕くようなものだった。
 あゆは、ずっと謎なわけです。不思議なことが沢山。でも、あのキャラクターですから……今考えると、マルチと似ているかも。三つの願いのうち二つは、ありがちにも見えた普通のものだったのに、三つ目は、ささやかな幸せを象徴する一つ目の願いを否定するものだったという。これも今考えると、あゆがいなくなってからニュースまでの雰囲気は、マルチが去ってからHM-12が発売され、浩之がそれを購入しての失意の日々辺りに似ているかも。

 と言った感じで、麻枝のパワフルな怒涛の演出はちょっと途中でこっちが疲れてしまうので、高橋/久弥流の方がなんか私の好みには合うんですよね。スマートというか。
 そんなわけなんで、私としては、泣きゲーの流れを追うと、『キャラクター文化入門』の記述とは違い、麻枝というよりも久弥なんです。こういうことを言うと、麻枝のトラウマを誘ってしまうかもしれませんが。

 さて、その久弥が原案、脚本の一部を担当した、『sola』というアニメがありました。これがやっぱり、久弥的なところが結構あるんです。私は結構好きでしたね。
 ただ、あまりハッピーとは言えないエンディングだったのがやはり効いてしまったのか、大ヒットしたとは言えないと思いますけど。
 あと、キャラデザがねー……。キャラ原案の七尾奈留さんの画風と比べると、やっぱり……。『ef』くらい七尾さんの絵に近付けられたらもっと良かったと思うんですけど。
 まあ、ストーリーも「泣き」というほどじゃなかったですけど、ああいう雰囲気の作品、好きだなあ。
 私としては、こっちを系譜の裔に推したいですね。
 ちなみにこのアニメ、OP/EDのテーマソングも良かったです。
 最後に、おまけ。
 『To Heart』の大人気は、とんでもない数の二次創作作品を発生させましたが、その中で、今でも印象に残っている、ここで言えば高橋/久弥的な短編があります。
 その人のサイトは現存しているので、紹介しましょう。

梵の書棚」より『浩之さんに花束を』です。

tag : 泣きゲー

ラノベ: 『まおゆう魔法勇者』#1

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」
勇者「断る!」

 このように始まる、あまりにも有名なWeb小説が、書籍の形になって出版されました。
 ……カテゴリ、一応「ラノベ」にしたけど、いいのかな……?

 私が知ってるのは、ここのまとめサイトです。
 帯に書いてある解説によると、「ネット上で読んだ人、すでに100万人以上!!」だそうで。

 どういう話かというと、魔王を倒すべく魔王城にやってきた勇者が出会った魔王(何故か美女)は、唐突に勇者に世界のことを問い始めます。
 森の国が滅びたのは、森林伐採の末の公害による自滅ではないか?
 錫の国の事件は、大臣の欲望が原因だっただろう?
 人間と魔族は戦争をしているが、どうして魔族が悪だと言えるのだ?
 そして魔王は、なんか世界の設定は中世っぽいのに、やたら現代的な知識と思想と手法でもって構築した世界観を、統計やらなんやら「プリンタ用紙」に印刷した資料まで持ち出して勇者に解説します。
 そんなこんなで、彼等は決戦をやめ、魔王と勇者が手を携えて、世界の変革に挑むのです。

 この魔王が蓄えている膨大な知識と、それによる博学さや客観性合理性に支えられた思想。それに勇者の圧倒的な強さと人気が一緒になって、世界はあっと言う間に様変わりしていきます。

 そんな話の書籍版、第一巻は、序盤の一つのクライマックスとも言える、メイド姉(このお話、登場人物に固有の名前がついていません)の感動的とも言える名演説まで。自らの「農奴」という「賎しい」出自を明した上で。

「だとしてもわたしは“人間”だといいきらねばなりません。なぜなら自らをそう呼ぶことが“人間”である最初の条件だと、わたしは思うからです」
「精霊様は、まったき善として人間を作らずに、毎日、ちょっとずつがんばるという自由を与えてくださった。それが──喜びだから」
「もしあなた方の中に石を投げて救われる人がいるのなら、救われるべきなのですっ。その判断の自由もまた人間のもの。その人の心が流す血と同じだけの血を、わたしはこの身を以て流しましょうっ」

 うーん、なんとも予想通りというか、この辺りまで収録すれば、盛り上がりは充分、引きもばっちり、とか思っていたので。

 この話の特徴的なことは、まあ出だしからしてあれなんですが、物事を型にはまった見方に捕われずに把握して、安易な判断に流されずにしっかり考えて世を変えていこうとすること。もう、身も蓋も無いとも言えるようなくらいの発想で。
 そして、登場人物もどんどん成長していくこと。
 一巻で言えば、自分は何もできないと嘆いていたメイド姉のように。

 実はこの本、まだ手にしたばかりでちゃんと読んでません。なんで、書籍化に当りどのように手が入ったかわかりませんが、ぱっと見たところ、いい感じで出来上がっていると思います。

 続きを、本の形で読むのが、今から楽しみですね。


まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
(2010/12/29)
橙乃 ままれ

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tag : 橙乃ままれ まおゆう魔法勇者

エロゲ: 『天使の日曜日』 幸せなはずなのに物悲しい話

天使の日曜日天使の日曜日』(minori)をプレイしました。レビューです。

 さて、これは何かというと、『ef - a fairy tale of the two.』のファンディスクで、『ef』のアフターストーリーとかアナザーストーリー(つまりIf)とか、ミニゲームとか入ってます。また、以前レビューしたムービー集のBDも同梱の、大変楽しい作品です。
 といっても、ミニゲームはまだやってないですけど。

 アフターの方は、各登場人物のその後なんですけど、地理的にも人間関係的にもややこしかったキャラのつながりが解決して、関係者が顔合わせすることになります。それと、充分行き渡ってなかった情報も、大体周知のこととなります。
 『ef』で付き合い始めたカップル達も、らぶらぶな生活が描写されたり。
 でまあ、一番の見所は、久瀬修一と羽山ミズキのこのシーンですね。

「それじゃあ、こんな話を知ってますか?」
お姫様が耳を貸せと言う。
俺は彼女の口元に耳を近付けてあげた。
「雨宮優子さんが助けてくれた子供って、わたしのことです」

 物語の最も根幹の部分に関わる事件、その当事者だったミズキ。それを、相方の修一が知る瞬間です。いやー、びっくりしてましたねぇ(笑)。一体どんな巡り合わせなんだ、とか思ったことでしょう。

 さて、アナザーの方ですが。
 ミズキがあるとき、魔女に出会います。
 魔女のアリスは、何をしにこの街、音羽にやってきたか。
 それは。

「この街に天使がいるって風の噂で聞いて、ちょっと遊びに来たんだけど、一足違いだったみたい」
「天使って、あの神様の天使ですか?」
「そう。天使が長期的に地上にいるのはレアだから、会いたかったのよね」

 といった話をしていて、成り行きで魔女がミズキに“夢”を見せてくれることになります。ミズキの願いが叶った夢。
 そして始まるのが、アナザーの話です。

 そこでは、優子が巻き込まれたあの日の事件が起きてなかったり、火村茜や雨宮明里が生きてたり、水姫が生きてたり。
 優子の事件がなかった話では、夕と優子の娘の聖(せい)が登場します。
tenshi_sei2s.png
 いやー、可愛いですね(笑)。

 明里が生きていた話では、凪の想いが成就したりします。そう、美術の天才で、美術室で裸になって自分の裸婦デッサンをするようなエキセントリックな、あの凪です。

 水姫が生きていた話では、水姫が蓮治を果敢に攻略します。
tenshi_mizuki1s.png
 これが水姫。私の好みにあまりにもクリティカルヒットしているので、ついキャプチャしてしまいました。
 話によると、随分大人しい子で、友人の未来に言わせればMというくらいなんですけど。でもどういうわけか、恋する相手にだけは積極的になるという、なんか漫画とかによくでてくるヒロインとは反対みたいな女の子です。
 だから、こんな光景もあったり。
tenshi_mizuki2s.png

 大体、この『ef』という話、女の子がみんなパワフルですよね。あの千尋でさえ。

 さて、この一連のアナザーストーリーは、あのクリスマスの日から始まるんですけど、夕と凪が見たはずのあの「天使の階段」が現れません。
 まあ、最初からあからさまだったとも言えますが、そういうところにも表現されいてるように、アリスが言った「天使」というのは当然のことながら、あの人のことですね。

 大変ハッピーな話が続くこの『天使の日曜日』ですが、やはり七尾奈留さんの絵がいいですよね。この人の描く女の子は、なんとも言えないくらい、表情がいい。
 また、背景の絵も美麗です。特に、空がいい。光の描き方が、爽やかだったり幻想的だったり不安を掻き立てたり。まあ、今回の作品ではあまり重たいシーンがなかったので、明るい雰囲気のが多かったわけですけど。

 ……でもそれなのに、私はこのレビューのエントリのタイトルに、「物悲しい話」と書きました。
 アフターストーリーはいいんです。
 でも、そう、アナザーストーリーは、幸せそうな彼ら彼女らを見ていても、どうもなんか切なくて。
 私は、言わばパラレルワールドみたいな、マルチシナリオのゲームとか散々やっているわけで、なんで今更こんなことを感じるのか?
 それはつまり、これらの話が、魔女が見せてくれた“夢”でしかないからです。
 そもそも架空の物語なんで、別バージョンを作ればそれはオリジナルと同じような実在性があるわけですけど、このアナザーストーリーは、あくまでも、この架空の世界の中でさえ、夢に過ぎない。だから、なんです。
 聖は、本当は生まれてくることがなかった。明里や水姫は、本当はずっと以前にこの世を去っていた。
 そんな彼女達の姿は、それが元気で幸せそうであるのに、いやそうであるが故に、失ってしまった、という想いを強めるばかり。
 だから私は、物悲しい話、と感じたのです。

 私は、作品に触れるとき、こんな風に展開させてみたら、とか、キャラにこんなことをさせてみたら、とか考えながら、ということがよくあります。
 ミズキは、夢から醒めたとき、泣き崩れてしまうのではないか。
 アナザーストーリーは、そんなことを思いながらプレイしました。
 しかし、そんなことはなかった。
 そう、考えてみれば、ミズキがそんなことで打ちひしがれるわけがない。
 そうですよね、あのミズキですから。

 みんな、力強く生きてますから。

天使の日曜日天使の日曜日
(2010/09/17)
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関連項目

tag : minori 天使の日曜日

せいじ: ちょっと一言:ホントにやってくれた。

角川書店や講談社、集英社などのコミック10社会が東京国際アニメフェアへの参加拒否を発表
 ……の続き。

角川書店らが「東京国際アニメフェア」と同日に「アニメ コンテンツ エキスポ」を開催
 なんか、「こうなったら幕張メッセで同じ日にイベントぶつけようぜ」なんていうネットの声そのままのことをやってくれましたね!

 ちなみに、こんなイベントもあります。
アニソン フェスティバル A FES(エー・フェス)

アニソンづくしの2日間!
夢のFESが出現!
A FES
エー・フェス -アニソン フェスティバル-

開催日時:2011年3月26日(土)・27日(日)
会場:幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール

tag : 東京国際アニメフェア アニメコンテンツエキスポ

独り言: ちょっと一言:常識

 例のlibrahack事件について。
 「高木浩光@自宅の日記」より、ちょっと引用。
りぶらサポータークラブで岡崎図書館事件を考えるフォーラム

この記事の趣旨は、冒頭や末尾部分、見出しにある通り、この事件を「常識の違いによる衝突」とした見方の提供であろう。

では、ここでいう「常識」とは誰にとっての常識のことなのか。

 そこで、高木氏は名古屋地方検察庁に聞いてみたそうです。その結果が、これ。

それによると、「現実世界の常識」とは「一般常識」の意味であるという。そこで再度、「ならばなぜ、単に一般常識とせずにあえて『現実世界』という語を用いたのか?」と尋ねたところ、「ネット世界の常識は一般常識とは異なるという意味だろう」と広報担当者が答えた。


 ならば、私は言いたい。
 ネット世界のことにネット世界の常識を当てはめて、一体何が問題で、何が悪いのか?
 ネットと現実は違うというのなら、ネットに現実の常識を持ち込むのは問題ではないのか?

 「郷に入っては郷に従え」と言うし。
 彼等は、あんなにスピードを出すなんてF1は非常識だ、とか言うんですかね。

tag : 岡崎市立中央図書館事件 librahack

エロゲ: 『処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー』

 エロゲ『処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー』(おとめはボクにこいしてる)をやったので、感想です。と言っても、まだ二人しか攻略してませんが。

 この作品は、『処女はお姉さまに恋してる』の続編です。そう、男の娘ブームに強力に影響したあの(笑)「おとボク」です。
 舞台は、聖應女学院。いずれも、主人公は、なんでかそこに通うはめになった少年。
 この学校、当初は、恵泉という名前だったんですが、実在してたんで変えたんですね、確か。でも、聖應もなんか実在の学校に良く似てますけど(笑)。

 で、この学校ではエルダー・シスターと呼ばれる制度があって、皆の手本となる最上級生を毎年投票で選ぶわけです。略してエルダー。選ばれた人もエルダーと称されます。で、同級生も含めて、皆が「お姉さま」とか呼ぶことになります。
 これのシナリオとか色々担当している嵩夜あやという人、かなり博学な人みたいで、色々な蘊蓄が作中に出てきます。そういう人であるせいか、この「エルダー」という呼び方にしても、「日本人らしく文意を無視して」そう呼ばれるという表現をしてます。まあそうですね。これでは、キャッシュカードをキャッシュと略すようなものです。
 そういう設定は、あの時期ですから、『マリア様がみてる』の影響が多分にあったのではないかとよく指摘されていました。

 この一作目のをプレイしたときの印象を一言で表すと、「叙情的な作品だな」という感じでしょうか。
 なんとも細やかな心の動きを、繊細な筆致で表現していて、また豊かで美しい絵や音楽もそれによく合っていて、非常に完成度の高い物語だったな、と思いました。
 青少年よ、このゲームをプレイして、人の心というものを学ぼう!みたいな。
 あ、18禁だ。まあでも、全年齢対象のもあるし。

 その辺りは、今回の『2人のエルダー』でも共通していて、落ち着いた雰囲気のいい物語です。
 二つの作品の大きな違いは、主人公である瑞穂と千早の人物、といったところでしょうか。
 前作の宮小路瑞穂は、伝説に残るくらいのカリスマ的なエルダーで、周囲の人達の様々な応援があったとは言え、絶大な影響力を誇る強力なキャラクターでした。
 対して、本作の妃宮千早はそこまでパワフルな人ではなく、深い哀しみを背負った悩める存在で、同じく色々と抱えているメインヒロインの七々原薫子と二人三脚でエルダーをこなします。そう、エルダー選挙での得票数が同一であった二人は、過去に例を見ない「ダブル・エルダー」になったのでした。

 ここで、薫子をメインヒロインとしました。前作では、まあ十条紫苑みたいなちょっと目立った役所の人はいましたが、特に誰がメインヒロインっていうものでもなかったのですけど、今回のは薫子がちょっと特別、という感じでした。
 というか、千早と薫子の二人が主人公、と言った方がいいかも知れませんね。

 この薫子ですが、本作でいきなり出てきたキャラではありません。ゲームのスタッフである嵩夜あやさんによる前作のアフターストーリーみたいなラノベがあって、その主人公の一人でした。
 これです。

乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール (ファミ通文庫)乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール (ファミ通文庫)
(2007/12/25)
嵩夜 あや

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 ちなみにイラストはのり太さんで、なんとも豪華な一冊でした。
 タイトルが、『処女は…』ではなく『乙女は…』になっています。コンシューマ版やアニメなど、全年齢対象に展開したものは、タイトルがこうなっていたんですね。
 このゲーム、前作も本作も寮の住人が主な登場人物になっていて、そこでは、「姉妹」関係が設定されることになっているんですね。で、瑞穂の「妹」だった周防院奏が、薫子の「姉」になるんですけど。
 あのちっちゃくて可愛らしい奏が、ワイルドで威勢のいい薫子の姉!
 まあ、奏という人も、演劇部で結構しっかりやってる人で、対して薫子はちょっと子供っぽいところもあるので、それぞれが姉と妹、というのも結構合っていました。

 その奏も、やはり伝説を残して卒業していった後、薫子が最上級生になったとき、千早がやってくるわけです。

 千早という人は、それまでにいた学校では浮いた存在で、物語開始時点では、一言で言って不登校になってました。家庭にも色々問題を抱えていて、悩める少年だったわけです。
 そして薫子ですが。
 発売前にいくつか公開された予告用のムービーに、何のトラブルか殴られたらしくて口から血を流しているというショッキングなシーンが含まれていて、こ、これは一体……?という感じでした。

 で、前述のように、『2人のエルダー』の薫子シナリオは、この二人が互いに支え合って過去を乗り越えて行く、そういう話なのです。
 なんとも心暖まるストーリーではないですか。
 薫子も、普段はさっぱりと明るい性格なので、こういうテーマ性の割に重たくならず、とてもバランスのいい作品になっています。
 ……最後はエロいシーンがありますけどね(笑)!
 通して見てみると、薫子は、随分可愛いですよね。「姉」の奏みたいな人は、こういう子の面倒を見るのが楽しくてしょうがないかも知れません。上記の『櫻の園のエトワール』では、冒頭でいきなり、「薫子ちゃんを妹にしたい」と発言しています。慧眼と言えましょう。

 シリーズ通してメインでシナリオを担当している、そして一部のノベライズもやっている嵩夜あやという人、ほんと色んなことを知っていますね。また、物事を良く見て、考え、自分の考えを持っている。と思われる。
 でも、じゃあ哲学書を読んでるみたいかというとそうでもなくわかりやすい。
 その辺りのバランス感覚というのが、この作品の魅力の一つと言えましょう。そういう点では、最近話題の池上彰さんによる色んな解説と似ているかも知れない。

 で、この『2人のエルダー』も、既にいくつかノベライズされていますが、今回も嵩夜あやさんによる『乙女…』版のがあります。これはシリーズで何冊か出るようなので、中々楽しみです。
 イラストものり太さんですしね。

乙女はお姉さまに恋してる 2 ~二人のエルダー~ (GA文庫)乙女はお姉さまに恋してる 2 ~二人のエルダー~ (GA文庫)
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tag : 処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー

PCで: screenでdeleteが^Hになる件

 私は、90年代初頭からUNIXでscreenというツールを愛用しています。
 これは何かというと?
 UNIXなんで、端末の中で動かすプログラムが多いわけですよね。で、そういうプログラムは、キーボードからの入力が端末からプログラムへ、プログラムの出力が端末へ、という感じで、端末と結びついているわけです。
 screenは、これを仲介してくれるプログラムなんです。

 何が便利かというと、普通なら端末に結びついているプログラムを、端末から切り離してつなぎなおすことが出来るんですね。
 例えば、ある部屋に置いてある端末でやっていた作業を、ネットでつながった別の部屋で継続するとか。screenの中でエディタとか動かしていて、その続きを別のマシンでやりたいときとか、切り離して(detach)別のマシンにつなぎなおす(attach)という感じでできるわけです。
 もしくは、仕事終わって帰るときにdetachして翌日attachして続きを、とか、時間のかかるプログラムをscreenの中で動かす、とか。
 あとは、ネットの先のマシンを使ってる場合、普通なら、ネットが切れたらプログラムは強制終了しちゃったりするわけです。でもscreenを使ってれば、attachしなおすことで解決。
 こんな風に、とても便利なんですよね。実際には、ここに書いたことの他にも便利な機能が沢山あります。

 そのscreenですが、最近、使ってるマシンの環境を変えたら困ったことが起き始めました。
 deleteキーを押すと、どういうわけか^?(DEL, \177)でなく^H(BS, \010)が入るようになってしまったのです。
 Emacs使いの人ならわかるでしょうが、DELコードを入力できないと非常に不便なのです。

 ところで、ちょっと話がそれますが。
 以前Debian GNU/Linuxが、まことにBRAIN DAMAGEDなことに、BSキーを押すとDELを生成するようにデフォルト設定を変えたことがありました。Emacsとか、どうすればいいんですか!
 私は、カーソルの左の文字を消すとき、BSキーまで手をやるのが面倒なので、Control-Hを押します。しかし、それさえもがDELになってしまうんですね。もう、アホかと。
 screenも例外ではなく、仕方がないので、~/.screenrcにこんな記述を加えました。
bindkey -k kb stuff "\010"

 閑話休題。
 今回のはこれとはちょっと違いました。screenの設定を色々いじったのですが、どうもうまく行かない。
 そこで、ちょっと動きを整理してみました。キーボードで何かを打ったとき、screenの中で動いているプログラムにどのように文字が送られるか。
 こんな風になっています。
キーボード
 ↓文字列
screen(外)が、文字列からどのキーが押されたか識別
screen(中)が、押されたキーから文字列を生成
 ↓文字列
プログラム
 なんでこんなややこしいことをしているかというと、detachしてattachしたとき、同じ種類の端末につながれる保証がないからですね。
 私は、Emacsを使うときに便利なように、deleteキーで^?(DEL, \177)を送るようにしているのですが、それがどういうわけか、^Hになってしまうわけです。上の流れに当てはめるとこんな感じ。
キーボード
 ↓^?
screen(外)が、^?からBSキーが押されたと判断(*)
screen(中)が、押されたBSから^Hを生成
 ↓^H
プログラム
 要するに、(*)が問題なわけです。
 で、ソースとか見たけどどうもそこの問題ではない。うーん。
 と、はたと思いつきました。
$ infocmp xterm
# Reconstructed via infocmp from file: /usr/share/terminfo/x/xterm
...
kPRV=\E[5;2~, kRIT=\E[1;2C, kb2=\EOE, kbs=\177, kcbt=\E[Z,
...
kdch1=\E[3~, kend=\EOF, kent=\EOM, kf1=\EOP, kf10=\E[21~,
...
 ……kbs(BSキー)に、\177を対応させている!
 つまり、最近の環境の変更で、TERM=xtermになったわけですが、terminfoのxtermがこういう風に設定されているために、上の(*)のところでscreenは、「\177が来たな。これはBSキーが押されたらしい」と判断してしまったわけです。
 で、上記のように私が~/.screenrcにkb(BSキー)で^Hを生成するよう設定してあったため、deleteで^Hが送られる、ということになったわけでした。

 というわけで、こういう風に対処しました。
$ infocmp xterm > /tmp/x
(/tmp/xを編集。kbs=^H, ついでにkdch1=\177)
$ mkdir ~/.terminfo
$ tic -o ~/.terminfo /tmp/x
 これで、見事解決しました!
 ちなみに、~/.screenrcにこう書いてもできます。というか、この方がエレガントかな。
termcapinfo xterm bs=^H:kD=\177

tag : GNU screen

ラノベ: 懐かしのラノベたち

 先日、劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』のレビューをしたんですが、原作をもうすっかり忘れていたので、ちょっと古い本を漁ってみました。
 一応、『ハルヒ』シリーズは『消失』含めて無事全部出てきました。正確に言うと、『憂鬱』は初版本が見つからず、以前探したときに行方不明と判断して買い直した第四版でしたが。
 その過程で、なんか結構印象に残ってる作品が沢山出てきて、懐かしくなってしまいました。
 今回は、それらのうち、ラノベ(でないものもいくつか入れましたが)を紹介してみましょう。考えるのが面倒なので、順不同です。

○栗本薫『セイレーン』『猫目石(上)(下)』
 まあ多分、この人のは『グイン・サーガ』シリーズが一番有名だと思いますが、私はこの辺りが一番好きだったりします。
 『セイレーン』は、桜井弘(ヒロム)/高(コウ)と「彼女」の時空を超えたつながりを描いた話です。「二人」の存在の仕方のあまりの違い、「彼女」の想いが非常に印象的な作品でした。
 『猫目石』はアイドルの朝吹麻衣子を中心とする事件を描いた、栗本薫シリーズ、伊集院大介シリーズのコラボ作品で、これまたヒロイン麻衣子の想いが非常に印象的でしたね。
 まあ、似ているといえば似ている。でも、この人の作品には、そういう傾向があるとも言えます。

○西谷史『ブレイン・介』
 主人公の蒲生介は、16歳にして莫大な資産を運用している証券ディーラー達の間の有名人で、秘書みたいな存在のこれまた16歳の少女、野亜光とともに、コンピュータで脳をコントロールしようとしている組織とやりあう話です。
 続編も持ってた筈なんですけど、出てきませんでした。つか、続編でも完結してなかったような記憶が。
 この作者は、『デジタル・デビル・ストーリー』シリーズで有名だと思いますが、あれ、パソコン雑誌(多分『Oh!PC』)にほんの数ページで掲載された短編から始まったんじゃないかな。Wikipediaには書いてないですけど。

○山本弘『時の果てのフェブラリー』(角川スニーカー文庫版, 徳間デュアル文庫版)
 地球のあちこちに、いきなり通称「スポット」と呼ばれる異常現象が発生して、大変なことになります。そこに、特殊な能力を持つ(というか普通の能力が欠けている?)ヒロインのフェブラリーが乗り込んで、その正体を探り、それを相手取ってなんとか危機を乗り越える話。
 フェブラリーの持つ「能力」ってのが中々興味深いなー、と感心したものです。
 スニーカー文庫版のあとがきには続編のアイデアが書いてあって、デュアル文庫版では、そのタイトルまで書いてあるのに、出たという話は聞きませんね。

○出海まこと『メガブレイド』
 これは……伝奇物? 少女流花の身体の中に眠る魔剣ルシファー、および似たようなのの「使い手」たちが戦う話なんですけど。
 最初からそのケはありましたが、どんどん18禁(エロい意味で(笑))っぽい方向に突き進んで行って、IV巻で止まってます。つか、もう続きが出ることはないんじゃないでしょうかね。残念。

○秋山瑞人『E.G.コンバット』(3rdまで)『鉄コミュニケイション』(ハルカとイーヴァ, チェスゲーム)『猫の地球儀』(焔の章, 幽の章)
 『イリヤの空、UFOの夏』とかも持ってるんですけど、この辺りの方が好きだったり。
 なんか勢いがあって凄い文章を書く人ですよね。
 『鉄…』は、漫画の原作があるんですけど、サイドストーリー的な話で、よくまあ上手に絡めたもんだ、と感心しました。
 『猫…』は、なんか奇妙な設定の世界で、猫とロボットがどうやらスペースコロニーに住んでる話。人間は?地球は?その他色々は、どうなってるのか? そして、彼らの戦いと冒険が、感動の結末へと向かいます。
 『E.G.…』の、最後の筈の4巻目は、どうなってしまったんでしょう……?

○水杜明珠『ヴィシュバ・ノール変異譚』シリーズ
 わかつきめぐみさんのイラストがぴったり合っている不可思議で優しい世界観と、なんかウラで動いている話が印象的な作品だったのですが……最後を憶えてない。というか、隠されてたところまでちゃんと語られたのかな?
 持ってる中で一番新しい『ヴィシュバ・ノールの風によせて』は、なんか、取り留めのないことを書き綴ったような構成で、なんとなーく去って行ったような雰囲気なんですけど。

○山本弘『ギャラクシー・トリッパー美葉』(1~3)
 14歳の美少女美葉が、学校の屋上でいきなり巡航ミサイルに道を訊ねられるところから始まる、なんかナンセンスな……なんだろう? 一応「スペースオペラ」とか書いてありますけど。
 色んな宇宙人が出てきて、色んな超光速航法が出てきたのが印象に残ってます。
 「ステルス航法」は、人間原理を応用して、みんなが目隠しをして「見なかった」ことにすれば、超光速で飛んでも相対性理論に違反したことにならない、というの。他にも、「信念航法」は、「相対性理論は誤りなり!」とかみんなで唱和して、その信念で限界を打ち破る。「アリバイ隠滅航法」は、移動元にある恒星に超新星爆発を起こさせ、宇宙船がそこにいたという証拠を隠滅してしまう。たかが宇宙船が一隻飛ぶだけのために恒星系を破壊してしまうという迷惑千万な航法。その他色々。
 そういうのだけじゃなく、色んな宇宙人の、地球の常識を超えた考え方が無茶苦茶で、大変笑える話でした。

○涼風涼『ハローワールド』(青い記憶, BLAZE UP)
 この間書いたエントリに出てきたゲームのノベライズ版です。サブタイトルは、ゲームで使われている歌の名前ですね。
 ニトロプラスの作品のノベライズ版は結構持ってますけど、これを特に挙げたのは、たまたまこの間触れたから、です。
 この作品、ラストでは、事件の6年後にすっ飛ぶわけですが、まあ、ヒロインたちが成長していること。特に、最初から色んな才能を見せていた他のヒロインと違ってなんか冴えなかった奈都美が、「遅咲きの天才少女」として凄いことに。
 萌え系の絵柄に反してとんでもなくハードな話が展開した、ニトロプラスらしい話でした。

○野尻抱介『クレギオン』シリーズ
 これもスペースオペラと分類されているようですが、なんとも優しい雰囲気の話が並ぶシリーズです。
 主人公の少女、メイが、大人しいながらも色んな活躍を見せてくれて、なんともあったかい感じでした。

○谷川流『学校を出よう!』シリーズ
 インターセプタ萌え!

○都築真紀『魔法少女リリカルなのは」
 これも、この間レビューしたので挙げてみました。原作者によるノベライズ版ですね。
 主になのはとフェイトの話なんですが、特にTVシリーズ第一期のノベライズ、とかいうわけでもないです。その周辺の色んな情景、という感じですかね。

 さて、取り敢えず、本来の目的だった『涼宮ハルヒの消失』はちゃんと見つけたので、これから読み返してみようかな。
 というか、前述のようにもう忘れてるので、劇場版を見たんでその原作を当たってみる、そんな感じで楽しめそうですね。
 「としをとるのはステキなことです そうじゃないですか?」

アニメ: 『アマガミSS』 上崎裡沙編「シンジツ」

 『アマガミSS』最後の話では、シリーズの根幹に関わる隠された真実が明されました!

 それにしても、前回までの詞編と同様、ちょっとどーかと思うようなヒロインの、実は切なる想い、みたいな良く似た構図です。
 また、純一からは見えない動きが多かったためか、裡沙視点の話といった感じもしますね。そこは、色々と謎を残した詞編とは違うかな。

 冒頭はいきなり、告白シーン。純一にラブレターを出した裡沙、そして受け入れる純一。カップル成立です。
 なんですが、裡沙は、人に見られたくないらしい。純一が友達に紹介したいと言ってもだめ。なので、使ってない準備室とかで逢い引き?です。
 ところで、胸が小さいことを気にする裡沙。なんでそんなことを気にするのか、という話から、裡沙が純一の日常をストーカーの如く覗いていたことが判明します。
 ……お前は館林か!
 そう言えば、下の名前も、あっちは「みはる」が「晴」だったし、「りさ」は「沙」ですね。「裡」は、「物のうら側」「「裏」の俗字」だそうです。私も、かな漢字変換でこの字を出すのに「うら」と打ちました。どっちも、音だと普通なのに字を見るとちょっと変わってる、という名前ですね。

 さて、デートも、夜だったり。しかも、初デートはあの場所。

「これって、デート、だよね。嬉しい……」
「そ、そうだね、デートだね」
「あの、でも……橘君はここで良かったの?」
「え?」
「その、あんまり好きな場所じゃなかったと思ったけど……」
「ああ。もしかして、二年前のこと知ってるの?」
「あ、はい……」
「そう。ここで僕、二年前のクリスマスに振られちゃったんだ。確かに、あんまりいい思い出の場所じゃなかったかもね」
「……」
「でもね」
「?」
「これからは、裡沙ちゃんと初めてのデートをした、思い出の場所になるよ」

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 大体、純一って、シリーズの最初では押し入れに籠ったり明らかにヘンな奴だったのに、途中からそういうのは全然出てこなくなりましたよね。詞編ではどっちかというとヒロインよりも真人間だったし、ここでも結構いいこと言ってるじゃないですか。

 ただ、やっぱり人に知られたくないというのは続いてて、創設祭を一緒にまわりたいと言っても、「明日の創設祭の前に返事をしますから」と。

 それは一体、なんでなのか?
 これまで裡沙は、純一に近付く女の子を排除してきてたのでした!
 最初は、はるか。はるかは一度純一を振っている。それなのにこんなに接近して、このまま付き合い始めたら、二年前みたいに傷付くことになるかも知れない。「あたしが橘君を守らなくちゃ」となるわけですね。
 で、純一が女の子といちゃついている写真(と思われる)を偽造して、はるかに見せ、諦めさせるわけです。
 ま、これは一応根拠がないわけでもない。確かにはるかは一度純一を振っている。
 でも、その後の薫、紗江、逢、梨穂子、詞については、なんだかもう焼きもちでしかないような?
 ま、詞だとこんな感じになりましたが(笑)。

「ふんっ」
(絢辻さん、あんな子だったんだ……。普段のキャラと全然違うじゃない! あれじゃあ、橘君、簡単に騙されちゃうよ。ちゃんとあたしが守ってあげられてよかった……)


 で、話は核心に迫る展開に。嘆く裡沙。

(二年前のことさえなければ、あたしだって、みんなの邪魔なんかしないで、普通に告白できたのに……)

 一方純一は、例の場所で、二年前のクリスマスに振られた相手、薪原美佳に偶然再会します。

「あのさー、ずっと、橘君に聞きたかったことがあったんだけど、聞いてもいいかな?」
「え……あ、なに?」
「あの日、二年前のクリスマスの日、なんで待ち合わせの場所に来なかったの?」
「えっ、そんな」

 こ、これは一体、どういうことなのか???
 創設祭の日、どうして一緒にまわれないのか問い詰める(というか、裡沙が秘密を抱え込んで苦しんでいるのが辛い、と言う)純一に対して告解します。

「いいよ。じゃあ、教えてあげる。あなたが二年前のクリスマスに待ち合わせをすっぽかされて振られたこと、あれはあたしのせいなの」
「え?」
「だってあの子、待ち合わせの場所でクラスの友達と待ち伏せて、その場で振ってやろうって……。みんなで楽しむために、あなたのデートの誘いをふざけて受けて……」
「あなたは憶えてないみたいだけど、あたしはあの時、あなたと同じクラスだったから、彼女たちから誘われたの」
「──許せなかった……!」

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 ついに明された、衝撃の真実!!
 自分は、ずっと純一が好きだったのに。本気で好きだったのに!
 それで、美佳に、純一からだと言って、待ち合わせ場所を変更したいという嘘の伝言を。

「でも結局、あなたはあのとき、とても傷付いてしまった……」

 だから、その責任を取るため、自分は告白しないと決めた。
 しかし、最近は……ということで、前述のような裏工作をしちゃったわけですね。でも本人も、「本当はただの焼きもちだったのかも知れない」と自覚しています。
 話はまだ続いて、裡沙はそもそも、小学校の頃から純一のことが好きだったことも明されます。で。

「ごめんなさい。だから、あなたと創設祭をまわることはできません。私のせいで、今年も楽しいクリスマスにしてあげられなくて、本当にごめんなさい。でも、あなたの彼女だった短い時間、あたしは夢が叶って凄く……幸せでした」
「ありがとう」

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「今度は、一緒に来年の創設祭をまわってくれる彼女を作ってください。……もう、あたしは邪魔しないから。きっと橘君なら、すぐ素敵な人が見つかると思います。じゃあ、さようなら」

 ここで、純一のターン。
 なんか自己完結しちゃってる裡沙に、純一の逆襲!

「……待ってよ……」
「!」
「裡沙ちゃんも僕を振るの?」
「違う、そうじゃない!」
「また僕に、悲しいクリスマスの思い出を増やすんだ」
「そんなこと、あたしだってしたくないよ……。でも」
「もう寂しいクリスマスはイヤだ」
「ダメだよ」
「君にずっとそばにいて欲しい」
「あたしには、そんな資格ないよ」
「裡沙ちゃんが好きだ」
「!」

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「今から、一緒に謝りに行こう」
「え?」
「一緒に、裡沙ちゃんが嘘をついた人達に、謝りに行こう。そして、今二人が付き合ってるって、ちゃんと言おう」
「あたしのこと、許してくれるの?」
「裡沙ちゃんが、僕のことをどれだけ好きでいてくれたのか、やっとわかったよ。いきなり告白されて、でも人には言っちゃだめで、なんだか僕、不安だったんだ。だから、やっと本当のことがわかって、すっきりした。これからちゃんと付き合っていくために、ちゃんとしに行こう?」

 純一の見せ場!
 しかし、純一もいいところ見せてますが、裡沙も負けてません

「だめ」
「え?」
「一緒には、だめ。これは、あたしがちゃんとしなきゃいけないことだから。だから、あたしが一人で行ってくる!」

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「裡沙ちゃん……」
「今からみんなのところへ、謝りに行ってきます。戻ってきたら、一緒に創設祭をまわってくれますか?」
「うん。待ってるよ」


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 というわけで、一緒に創設祭をまわることができました。良かったね!
 これにて、一件落着!

 大体において、この『アマガミSS』というアニメ、まあ多分原作もそうなんでしょうけど、基本、みんな真面目で誠実ですよね。
 今回の裡沙の話でもそう。実際人間というもの、失敗を完全に避けることはできない。で、何か失敗をしたときどう後始末をするか、そこに人間性が出るんで、そういうときこそが人物を評価する機会なんですよね。
 成功失敗は、その人の能力かも知れない。まあ、運かも知れないですけど。
 でも、事故対応というのは、人間性。
 どっちが重要、と決め付けることはしませんが、後者を軽視していいということはないでしょう。

 だから、裡沙みたいに、出だしではおいおい……という感じのキャラでも、ラストをこう締めてくれると、ああ、なんか結構いい話だったなぁ、という印象になりますよね。

 さて、この『アマガミSS』のDVD/BD最終巻には、「妹の美也がメインのお話」が収録されるそうです(笑)。

関連項目

tag : アマガミSS 上崎裡沙

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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