FC2ブログ

ポルノ: 二次元ドリーム文庫から三冊

 最近読んだ三冊の二次元ドリーム文庫作品がジェットストリームアタックだったので、一度にレビューしちゃいます。


お姫さまといっしょ どきどき同棲ライフ (二次元ドリーム文庫 162)お姫さまといっしょ どきどき同棲ライフ (二次元ドリーム文庫 162)
(2010/07/10)
山本沙姫

商品詳細を見る

 ヒロインは、ヴァネッサとシェリル、双子のお姫さま。ティリグ王国からやってきた二人の目的は、主人公の克己に尽すため! 実は二人は、ずっと昔克己と一緒にいたことがあったのでした。その頃から克己のお嫁さんになりたいと思っていた、と。だけど、政略結婚させられそうなので逃げてきました。
 とか言いましたが、実は積極的なのは妹のシェリルだけで、ヴァネッサはまあ、「別に、あなたとなんか……」みたいな感じですが。態度は、わがまま姫ってな雰囲気。
 でも、結構ヴァネッサも色々仕掛けてきて、実は、ヴァネッサもシェリルみたいに克己との特別な過去がありました。本人忘れてましたが。ここは、シェリルと逆ですね。
 構図としては、積極的に迫ってくるシェリルになんか乗せられてヴァネッサも段々ホンネが出てきて……
 こうなると、私としては、ヴァネッサに肩入れしたくなりますねぇ。キャラ的にも体形的にも好みだし。
 果ては、再会したときに克己が持っていたゲーム『メイドさんといっしょ、どきどき調教ライフ』のノリでメイドさんコスでのご奉仕~お仕置きプレイ。途中から目隠しのアイテム追加。
 ラストでは、特にどちらが選ばれるとかないんですが……わたし的には、
 ヴァネッサ、ラヴ
でした。


ドSな甘姉とMなツン妹っ! (二次元ドリーム文庫 163)ドSな甘姉とMなツン妹っ! (二次元ドリーム文庫 163)
(2010/08/10)
巨道空二

商品詳細を見る

 こちらのヒロインは、主人公直毅の姉のかなみと、妹の由真。
 でも、アレですね。タイトルと違って、別にドSとかMとかいう感じじゃないですね。かなみはまあ、かなり積極的で、直毅をおもちゃ扱いしてる感じはしますが。かなみも由真も、直毅は「タイラント」(暴君)と表現してたりします。
 でも、由真は終盤、ちょっとMっぽいところを見せますけど。お尻いじられて感じちゃったり、姉と兄の二人にいじ(め)られてコーフンしたり。磨けば光るM、Mの「素」であると見た! 素質は充分。
 この二人も、『お姫さまといっしょ』と同様、積極的なかなみに、それじゃあたしも……! と危機感を抱く由真という構図で、やっぱり同じように、私は
 由真、ラヴ
ですね(笑)。うん、可愛い可愛い。Mの才能が開花した由真を見てみたいな。


エロデレ 誘惑お嬢さまが恥じらう時 (二次元ドリーム文庫 164)エロデレ 誘惑お嬢さまが恥じらう時 (二次元ドリーム文庫 164)
(2010/08/10)
筆祭競介

商品詳細を見る

 で、『エロデレ』では、「肉食」のあかりが、告白で気持ちが通じ合うとやたら恥じらい深く可愛くなってしまうという話。
 なんせ、最初にいきなりこうですから。

「ねえ。君、私のお婿さんになってくれないかな♥」

 で、いきなりキスしてきたと思ったら、

「それじゃあとりあえず、結婚を前提にエッチしよ♥」

と来る。
 でもこれが、告白し合った後になるとこうなっちゃう。

「私のこと……許してくれる……?」

「それじゃあさ…………あ、あの……仲直りの……キスしてくれる?」

 上記二冊とちょっと違った感じで、二つのキャラが重畳してるというか縮退してるというか重ね合わせ状態にあるというか。二人じゃなく時間差でやってくるんですね。
 タイトルの『エロデレ』は、
 エロ→デレ
というわけです。
 うーん、この三冊、三連星ですねぇ。

 と、ここで終りにしてもいいんですけど。
 『エロデレ』のあかり、私に言わせると、デレという表現はなんか違和感がある。流行語に合わせたのかも知れませんが、デレというよりも、あの恥じらいやなんかの雰囲気は、初心。つまり、
 エロ→ウブ
ですね。
 というのは実は主人公の拓弥から見ての話で、読者の我々から見ると、あかりの「エロ」「肉食」は、姉に相談を持ちかけて、もらってきたアドバイスに従っただけ。なんというか、無邪気、かな? だから、もうこの際語呂を無視して言うと、こんな。
 無邪気→初心
 こう考えてみると、『エロデレ』というタイトルからは、もしくは実際にやってる行為からは、進んだ関係から逆転しているように見えますが、実は、恋愛以前の状態から恋愛初心者の状態への移行だったことがわかります。
 つまり、順調に進展しているだけなんです。可愛い可愛い、初々しい
 まあ言ってみれば、デレはきっとこれからですね。これもやはり、後のあかりを見てみたいな。
 それにしても、浅沼克明さんの描くあかり、超絶に可愛いですね(笑)。

 といった感じで、構図はちょっと違っても、要素的にはなんかよく似た三冊でした。

tag : 二次元ドリーム文庫 山本沙姫 巨道空二 筆祭競介

独り言: 心に響くモノ

 讀賣新聞の夕刊を読んでたら、マイ・ヒーローというコラムで福田和代さんが『かっこいい「男のセリフ」』と題して書いておられました。
 取り上げられた「ヒーロー」は、新谷かおる著『エリア88』の風間真。
 福田さん、1967年生れの方ですか。確かに、『エリア88』に夢中になった世代でしょう。

架空戦記『エリア88』にはどっぷりとハマった。「ただひとつ捨てきれなかったものは男の尊厳だ」「男どうしの約束は命より重い」などというマッチョでかっこいいセリフがバンバン飛び出す。

「男が男であること」が、まだ金属疲労を起こしていなかった時代の、傑作である。

 なるほど、かっこいい台詞ですね。
 そう、私がマッチョでかっこいいと思う台詞と言えば、
 ……。
 …………。
 ………………?
 あれ? 思い当たらない。

 私にとってのヒーローと言えば、例えば、松田優作がやってた役なんか該当しそうですね。『探偵物語』(TV版の方)の工藤俊作とか、『野獣死すべし』(映画)の伊達邦彦とか。
 工藤俊作は、なんかこう、コミカルなハードボイルド、みたいな。ふざけたこと言ってましたねぇ。行動もでしたが。伊達邦彦は原作とは随分違って、不気味と言うか鬼気迫ると言うか。だから、あまり喋らなかった。口を開けば、リップ・ヴァン・ウィンクルがどうしたとか、わけのわからんことを言い出す。

 私の感覚だと、かっこいい台詞を口にするのって、カッコワルイ

 だから、『紅の豚』のポルコとかがかっこいいキャラだったりするんですね。

 思えば、心に染み入るもの、そういうのを思い出すと、あまりストレートなものって多くない。
 例えば、『トップをねらえ!』とか。
 アレのラストに号泣した人は数知れないと思いますが、出だしはと言えば、某有名作品のパロと言うか、それをおちょくって笑ってたみたいな、そんな雰囲気だったわけです。でも、ラストはあんなでしたからねぇ。
 そう言えば、話はそれますが、「オカエリナサイ」の「イ」が反転してるところとか、あれ何だ?とか考え込んだ人って、きっといないんでしょうね。そういう人は、多分ラストまで見なかったと思います。あの「イ」を見たとき、瞬時にそれの意味するところを悟り、クライマックスの駄目押しみたいな演出に、感涙にむせぶ。それが、なんというのかな、現代流?
 この間レビューを書いた『テルミー きみがやろうとしている事は』で孝司が処分を依頼したエロ本。なんでそんなコアなブツを読んでたのか、読まざるを得なかったのか。そこで明かされる真実の愛を象徴するものがエロ本なわけです。もう、笑えばいいのか泣けばいいのか。
 これもこの間レビューした『けいおん!!』の第20話。唯が、学園祭ライブの最後の曲『U&I』の前のMCで叫びます。
「放課後ティータイムは、いつまでも、いつまでも、──放課後です!!!」
 感動してたのは憂くらいなもので、他は全員、今何言ったの?みたいに固まってました。

 かっこいい台詞にしろ感動するシーンにしろ、なんでなのかこう、ストレートに表現されたものには拒絶反応がある。これはなんででしょうね。なんか恥ずかしいみたいな。
 かっこいい台詞を吐くというのは、それによって重たいものを背負うことになる、ということでしょうか。
 もしくは、あまりストレートなのって、文学作品みたいで、なんか堅苦しくてつまらない?

 まあ、そうですね、そういう風潮が見えてからもう長いから、どこかで誰かが考察してることでしょう。TV版『ルパン三世』を途中からコメディにしてしまった宮崎駿辺りとか、……あれ?
 松田優作をかっこいいと思ったのって、もしや、宮崎ルパンのせい? 上に挙げたポルコだって……。

 なんか、何かを突き詰めていくと宮崎駿に辿り着くって、結構多いような?

 スタジオジブリは後継者育成にだいぶ苦労しているそうですが、わかります。
 宮崎駿って、良くも悪くも影響力の大きな人なんですね。

創作観: 最近のお気に入りアニメの一つの傾向

 実は、一週間くらい前に書き始めたものがあって、今日辺り書き上げて公開しようかと思っていたのですが、どうも間に合いそうもないので、ちょっくら思いつきの駄文を。

 私はまあ、これまでも色々書いてきた通り、それなりにアニメ、それも萌え系ばっかを見てるわけですが。
 このところのお気に入り作品を思い起こしてみたら、なんか、奇妙な共通点があるのが結構あって。
 挙げてみましょう。 ……まあ、他にもありますが、このくらいにしておきましょう。
 何が共通しているかというと、主要な登場人物が女の子ばかりだ、ということですね。で、当然ながら恋愛要素がないか、非常に薄い。
 百合ものも昔から結構好きではありましたが、こういった作品群には、そういう意味での恋愛感情すらない。

 ところで、この間私は、アマガミSSについて書いたとき、こんなことを言いました

 ストーリー。母子家庭の薫は、お母さんが再婚するというのがイヤでちょっとケンカしましたが、純一の助言で仲直りしました。終わり。

 いや、だってこの作品、とにかく女の子を描くためにあるんですよね(笑)?

 要するに、この世界、つまり萌え系アニメの世界って最早、可愛い女の子さえ登場すればいい、と(笑)?
 もう、恋愛は主要な客寄せテーマではなくて、なくてもそれはそれでいい、みたいな?

 もしかすると、それを男達(萌え系アニメの視聴者って、男がメインですよね?)に気付かせたのって、アレですかね。
 マリア様がみてる
 私は、一応名前は知ってましたが、アニメ化されるまで内容を知りませんでした。何かのアニメを毎週ずっと見てて、それが終わったとき、同じ時間帯で始まったアレを惰性で見始めたのが縁でした。
 こう、最初さっぱり話がわかりませんでしたよ。スール? ロサ・なんとか? ブゥトン? なんか知らない単語があまり説明もなくポンポン飛び出してきます。
 恐らく、原作を読んでる人向け、即ち一見さんお断りアニメだったんですね。多分、女の子がターゲット。コバルト文庫ですから。実際、知合いに、それを読んでたという男はいませんでした。まあ、友達少いですけど。
 ところが、大変なブームになりました。
 ブームに乗ってたのは、女の子だけじゃなかった。というか、男連中の盛り上がりようと言ったら! 当時職場で正面に座ってた同僚なんかもその一人でした。……いや、勿論私もですが(笑)。アニメ制作者の人、それ見抜いてたんですかね。だとすると、物凄い慧眼です。

 マリみても、恋愛要素が非常に薄かったですよね。もう、おまけというか、むしろない方がいいんじゃ?みたいな。そして、ポイントは、女の子同士の結び付きも、従来の百合とは違ったと言うことです。
 あの作品が、野郎共の間で野火のように広まったのには、そういう要素のない、純粋に女の子の姿を愛でるみたいな新しい愉しみに初めて気付いた、そんなところじゃないでしょうか。

 ここで私は思うのですが、あの作品が男に受け入れられた理由のうち最も大きいのが、祐巳の人柄なのではないでしょうか。
 祐巳は、頼りないとか華がないとかあまり良くないこと言われますが、私に言わせれば、非常にバランスの取れた考え方をする人物だと思います。人格者と言ってもいい。
 クセの強い人物が沢山登場する、というかそういうキャラばっかの作品ですが、一応主人公の祐巳の目を通して見てみると、比較的受け入れ易い。
 男からも。

 というわけで、私流に言えば、マリみてが男達に目覚めをもたらしたとすると、その後の萌え系アニメの潮流の変化、一大ムーブメントを引き起こしたのは、祐巳というキャラだということになります。

 こういう意見はあまり聞きませんが、祐巳というキャラの凄さはもうちょっと認識されてもいいのではないか、とか思っていたりします。

[追記:2010.8.30]
 ……という風に結びましたが、祐巳について非常に深く考察している方がいらっしゃいました。
マリア様がみてる:福沢祐巳に対する評価
 ちょっと視点は違いますが。私は読者やリアルの世界に対する影響力を評価したのに対し、この方は作中での祐巳の存在感について書いておられますね。まあ、それは結果的にはリアルの世界にいるファンへの訴求力でもあるわけですが。

tag : アニメ

PCで: iPad vs. Android?

 GIGAZINEに、こんな記事がありました。
「iPadのシェアは20%台まで落ち込む」、Androidタブレットを発売するAcerのCEOが爆弾発言

 一部引用すると、こんな感じ。

Wang氏の見通しはGoogleの携帯電話向けOS「Android」を採用したスマートフォンのシェアがすでにiPhoneを上回っているというレポートや、Appleが提供しているような閉鎖的プラットフォームは、最終的にオープンなプラットフォームに勝てないという過去の経験を踏まえたものですが、


 ところで、MacintoshとPCが競っていたとき、最終的に決着をつけたのは一体なんだったか。まあ、ハードの値段というのはあったと思います。でも、私に言わせれば、決定的だったのは、例えばAdobeのPhotoshopとか、ああいった主力アプリ群がWindowsで動き始めたことだったのではないかと思います。
 パソコンを選ぶときユーザは何を考えるか。一般には、幾ら金を払ったらどのくらいのことができるか、です。ハードがオープンであるかとか、OSがどうであるかとかは、最重要項目ではない。アプリがあるか。これが問題です。
 それは、上記の例や、Apple IIにとってのVisiCalcがどのくらい重要だったかを考えればわかるのではないでしょうか。

 ところで、今回話題になっているiPadとAndroidではどうでしょう。
 現代でもある意味同じことが言えるのですが、若干事情が違います。
 上記の例では、ユーザにとって何ができるかが重要である、そしてユーザにサービスを提供するのはアプリケーションである、という話をしました。前半は今でも変わりありませんが、後半は違ってきています。ユーザにサービスを提供するのは、つまり、「それ」を使って何ができるかを決めるのは、ネットワークの向うにあるものを含めたシステム全体です。
 それは、iPodとiTunes、それにiTMS(現iTS)を見ればわかるでしょう。クローズドなガジェットであるiPodは成功しています。iTunesも色々不自由があるのにそれなりに成功しています。それは、ハード(プラットフォーム)が正否を決定するわけではないことを示していますし、今やアプリさえ必ずしも最も決定力のある要素ではないことをも示しています。
 Android陣営の製品がiPadに対して優位になることがあるとすると、ユーザに何を提供できるかで競って勝利したときであり、プラットフォームがどうとかOSがどうとかは判断材料にならないのです。

 ここに、もう一つ重要なポイントがあります。
 Appleは、ずっと以前から、アプリの作成の際のUI、ユーザインタフェースについて共通性を持たせることを強く義務付けてきました。例えば、画面上にある文字や絵などをコピーやペーストするときのキーボードショートカットはこうでなければいけない、といったようなことです。
 これは、以前でも重要なことでしたが、新しいサービス提供システムでは、より重要になってきています。
 Androidでは、その辺りの強制力がまだ不十分であるようです。これは、重大な弱点と言えるでしょう。
 尤も、そのことについてはGoogleも認識しているようで、改善の動きがあるようですが。

 などといったことを考えると、上に引用したWang氏の発言は、二世代くらい視点が古いと言えましょう。
 iPadの優位性が今後も続くと言い切れるわけではありませんが、もしもAndroid陣営の指導者的な層にWang氏のような発想しかないとするならば、iPadに対して脅威的な存在になることは難しいのではないかと思います。
 つまり、そもそもiPad対Androidという見方自体がポイントを外していて、比べるべきは双方が提供するサービスであるのです。

tag : iPad Android

艶漫画: 追悼『露出少女遊戯』シリーズ(伍):わたし的終了

[追記:2011.4.16]
『捌』の感想はこちら → 『露出少女遊戯捌』 思えば遠くへ来たもんだ
[追記終わり]
[追記:2011.1.3]
『漆』の感想はこちら → 『露出少女遊戯漆』 これがvalssuの新型か!
[追記終わり]
[追記:2010.10.26]
『陸』の感想はこちら → 『露出少女遊戯陸』 ルール変更への過渡期
[追記終わり]
[追記:2010.8.29]
 以下のDLsite.comについての記述に補足説明します。
 画像の解像度の問題は手違いだったようです。また、現在、PDFに差し換えられているようです。再ダウンロードしたら、肆までと同様、PDFのものがゲットできました。
[追記終わり]
 まず、内容に触れる前に。
 『露出少女遊戯 伍』ですが、DLsite.comで買うのはやめましょう

 私はFirefox使いで、しかも、メインマシンはWindowsじゃないんですが、これ、プロテクトがかかってるので、IEじゃないとダウンロードできません。
 まあ、そこは仕方ないでしょう。これまでみたいに素のPDFじゃーコピーし放題ですからね。諦めます。
 で、ダウンロードしようとすると、なんかがインストールされます。
 ここでイラッと来たのが、システムを再起動しろと言ってきたことです。
 それから、次にイラッッと来たのが、一度ダウンロードに失敗したことです。
 次は、まあ、このプロテクトは読むときにもなんかあるようで、くっついてきた専用ビューアを起動しないといけないんですが、起動したら、絵が小さい。字が潰れて読めない。
 で、このビューア、絵を拡大できない
 しょーがねーなー、まったく!!!
 で、ページをめくってたら、ハングアップしたよ、コイツ。しかも、タスクマネージャとかでも殺せなくて、シャットダウンしようとしたら途中で止まって、結局電源を強制断するしかなかった。イラッを通り越してムカッときましたね。
 で、リブート後にまた読もうとしたら、なんかビューアが立ち上がらない。なんだこれ? うーん、もう一回やったら起動しましたけど。

 これで、735円取るんですよね。
サークルの通販だと、送料がかかりますけど、500円みたいです。
 ふざけンな!

 はぁ、はぁ、はぁ……。まあいいや。この件はここまでにしましょう。


 内容ですが……。
 途中までは結構良かったです。過去の、露出に目覚める切っ掛けとかわかりましたし。そのシーンはちょっとあっさりと終わってしまって残念ですけど。
 あ、その前に、まどか君がなんかひかる様のこと色々気にしてる描写があったのが、なんか気になったり。うんうん、だいぶ意識してますね、彼女のこと。今後どのような動きに出るか?
 で、その過去のときみたいに川に行って……すっころんで水浸しになっちゃう。
 ここで、一緒にいるのが小さい男の子なので、脱いじゃいます。ふふふ、いつものひかる様ですね。
 それでしばらくはいいんですけど。

 やがて登場する、青年(?)たち。
 まあ色々やって、彼等の前で眠った振りをして、覗かれたりするようしむけるんですが……。
 ──貞操の危機! そして続く!!

 まだ奪われちゃったわけじゃないし、話は続くのに、私がタイトルに「追悼」とかシリーズ終了とか書いたのは、これが理由なんです。
 以前、こんなことを書きました

 以前、露出系の作品のジレンマについて語りましたが、今回ちょっと思ったこと。
 前に触れたのは、実際の行為とかあったのでどうもそういうことを考えてしまいましたが、今回の『露出少女遊戯』みたいなのだと、一種ファンタジー的な非現実感があって、そんなに気にならないですね。
 こういうのも、一つのやり方としてアリなんだということでしょうか。

 「参」のあとがきに、「ひかるにはずっと処女でいて欲しいという意見も多い」と書いてありますが、それ、わかります。処女性(無垢さ)や静かな性格とその性癖の組み合わせが彼女の魅力なんだし、この作品自体の魅力も全く同じものだと思うんです。言わば、超高純度の露出、みたいな。

 つまり、彼女のする露出に「危険が伴う」ことが表現されてしまったら、そこからはもう私の言う「ファンタジー的な非現実感」はなくなってしまい、「超高純度の露出」じゃなくなってしまうのです。
 そういう意味で、伍であれが描かれた時点で、私の愛した『露出少女遊戯』シリーズは終わってしまったわけです。
 残念。

 まあ、それでもひかる様の魅力には変りがないので、ほんとのシリーズ終了まで読ませていただこうかと思っていますが、ちょっと淋しいです……。


露出少女遊戯伍

ブランド:valssu


関連項目

tag : 同人誌 valssu

アニメ: 『けいおん!! #20 またまた学園祭!』 ──感涙!

 ほぼ全編、放課後ティータイムのライブ映像!

 いやー、素晴らしいですね! でも、本エントリのタイトルにつける一言、「号泣!」にしようかと思っちゃいましたよ……。

 前回放送分に引き続き、#20も学園祭ですね。
 今回は、泊まり込みの翌朝、目覚めるところから始まるんですが、……律がね、澪の手に落書きを。「人 ひと ヒト Hito……」。いやそれ不気味だって。BGMもアレでしたから(笑)。
 唯「生命線も太くしておきましたぁ」
 とかなんとかやってましたが、とにかく、みんなさわちゃん謹製の「HTT」ロゴ入りTシャツに着替えて会場へ!

 それにしてもほんとに豪華な一話でしたね。なんせ、神曲、じゃない新曲が……いや、前者でいいのか?が二曲もです!
 一曲目が『ごはんはおかず』、ラストが『U&I』でした。
 でも、始まる前に、二年前のライブの話で澪がトラウマに動揺したり、一年前の話で唯がごめんなさいモードに入っちゃったりしてなんか彼女ららしいごたごたを披露してましたが、とりあえず幕が上がって……呆然。
 会場に聞きに来てるみんなが、おそろいの「HTT」Tシャツ着てるじゃないですか!
 さわちゃん、GJ!

 ……この時点で既に泣きが入ってました、私。

 で、前述のように『ごはんはおかず』から入ります。いや、ほんと放課後ティータイムらしい楽しい歌ですよね。唯も聴衆もノリノリでした。いい感じ。
 しかし、唯のMCは相変わらずフリーダムですねぇ(笑)。時間押しちゃうし。

 この後しばらくシーンが飛んで、Bパートの冒頭ではメンバー紹介から。って、唯さん、さわちゃんから紹介って……(笑)。
 でも、みんないい感じですが、紬サン、なんかこう、人格変わってますよ。たまにやってますけど。
 ……最後に自己紹介忘れたまま次の曲に行こうとする唯ですが、みんなが唯に一言ずつ言ってくれます。
 唯、愛されてるね! 当然だけど!!

 最後の曲、『U&I』。
 の前に、唯が挨拶。みんなに、みんなに、「ありがとー!」を捧げて、そして。
 「放課後ティータイムは、いつまでも、いつまでも、──放課後です!!!
 ……固まる空気。ぱらぱらとお付き合い的に鳴る拍手。

 わたし的には、今回最も感動したシーンです。

 『U&I』の歌詞は、こういう風に聞くと、また違った感じですね。放課後ティータイムのメンバーが聞いてるみんなに言ってる言葉のように思えてきたり、私が放課後ティータイムのメンバーに言ってる言葉のように思えてきたり。

 ライブが終わって、部室で壁によりかかって座って呆けてる軽音部員達。

澪「次は、クリスマスパーティーだよな」
紬「その次はお正月ね」
梓「初もうでに行きましょう!」
澪「それから、次の新歓ライブかぁ」

 ……これ以上泣かせないでくれ!

律「まーた学校に泊まり込んじゃおっかー」
唯「今度はさわちゃんも誘おうよ!」
梓「いいですね、それ!」
律「夏になってもクーラーあるしぃ」
紬「合宿もあるし」
唯「楽しみだねー、その次はー」
梓「えーと、その次はですねー」
律「て、次はないない」

 もう、聞いていられない……。

 さわちゃんと和が部室にやってきてみると、みんな泣き疲れたのか、静かに寄り添って眠ってました。


けいおん!!(第2期) 7 (Blu-ray 初回限定生産) [Blu-ray]けいおん!!(第2期) 7 (Blu-ray 初回限定生産) [Blu-ray]
(2011/01/19)
豊崎愛生日笠陽子

商品詳細を見る
TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌  ごはんはおかず/U&ITVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌 ごはんはおかず/U&I
(2010/09/08)
放課後ティータイム

商品詳細を見る


 みんなで抱き合って泣いてるシーンで、ごちゃっと並べて置かれた鞄を写したり。
 最後の締めくくりの光景が、繋いだ手のアップだったり。
 細かいところまで気配りが行き届いた、いい映像でした。

[追記:2010.8.22]
 『ごはんはおかず』の作・編曲を手がけた方が、お亡くなりになっていたそうです。
■「けいおん!!」新劇中歌「ごはんはおかず」の作曲者が鬼籍に
 ご冥福をお祈りします。楽しい曲を、どうもありがとうございました。

tag : けいおん

ポルノ: 『縛って愛してお嬢様!』 えすかれ久々のジャストフィット!

 いやー、久々にえすかれでエロを堪能しました!

 ……だって、この頃のえすかれって、守備範囲ギリギリだったり、ほとんど命懸けの駆引きだったり、なんかしんみりだったりで、まあ楽しめるという意味ではいいのがあったんですけど、ポルノ作品としてどうよ、みたいな感じだったんですよね、私としては。
 本来の目的に合ってたのは、そうですねー、『ツンマゾ!』辺りまで遡りますかねぇ。
 まあ、シリーズの名前が「えすかれ」ですから、とんがった作品が多くなるのは当然と言えるので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。

 でも!
 今回の『縛って愛してお嬢様!』はバッチリですね!
 私のエロ面での趣味嗜好を直撃です!

 まず、ヒロインの碧月が道を踏み外したきっかけからして素晴らしい。
 完全無欠のお嬢様の碧月は、ネットでエロサイトを見てしまってハマる。で、その中で一番興奮したのが、緊縛プレイの専門サイトなわけです。この緊縛というのもわたし的に大ヒットなんですが、それ以前に、自分の痴態を不特定多数の人間に公開してる人がいるということに好奇心を覚える辺り、露出の性癖の萌芽が見られて先が楽しみになりました。

 で、主人公の尚吾との馴れ初めがこれまた素晴らしい。
 すっかりそういう趣味にのめり込んでいる碧月は、自縛して学校に来るようになってたりするわけです。で、ある日の放課後、我慢できなくなって下級生の教室、これが尚吾の教室なんですが、そこで服を脱いで(縄で縛ってますが)、オナニーを始めてしまいます。
 それを、碧月に憧れていた尚吾が目撃、そして更に、見てたことを気付かれてしまう、と。
 さすがにそれが知れ渡ったら困る碧月は、尚吾を共犯者にするため、

「貴方が、私の初めての男性になるのよ……」

なーんてことに。
 もう、どこまで私をコーフンさせるんだ、という感じなのが、この後。初めての挿入で痛みの余り尚吾の腕に思い切り爪をつき立ててしまった碧月は、これ以上傷付けたくないと、

 碧月は脱ぎ捨てたブラウスを手に取ると、彼に手渡した。
「これで、私の両手を縛りなさい」

と来ます。
 とかいった経緯で尚吾を気に入った碧月は、彼を誘います。自分の屋敷に住み込みでバイトに来ないか、と。
 要するに、「性欲処理執事」なんですけど!

 この後、二人の仲は順調に進展します。体育倉庫で縄跳びの縄で縛ってしたり、屋上でしたり、碧月の屋敷でも散々したり。この過程で、尚吾の与えてくれる快楽に夢中になった碧月は隷属を宣言し、尚吾は「ご主人様」に昇格しちゃいます。

 彼女はマゾヒストだ。
 苦痛にも悦びを感じて、隷属を望んでいる。
 辱められて、心身ともに屈服させられることで至極の快楽を得る。
 拝跪する相手を求めていたが、自分の基本能力と周囲の環境がそれを阻んでいた。
 碧月は、尚吾ならすべてを捧げられると確信したのである。

 尚吾も結構やるもので、碧月をM字開脚で椅子に逆さに縛り付けて、バイブ突込んで散々嬲ったりしますが、私としては、それで失神してる碧月の股間に指を挿しこんで叩き起こしたりする辺りのシーンが好きだったり。

 ところで、そもそも尚吾は、碧月の欲望を満足させるために雇われたわけで、しかもそのきっかけは、偶然の出会いだったわけで。
 尚吾は、いつしか不安を感じるようになります。

もしも学園で自慰行為に耽っていた碧月を目撃していたのが尚吾ではなかったとしても、彼女は同じように行為に及び、屋敷に招いてその相手をご主人様と呼んでいたのではないか──と。

 で、尚吾は賭けに出ます。
 放課後の学校の男子トイレの個室に碧月を連れ込み、ガムテープで淫らな格好で貼り付けて、アナルバイブ突込んでイかせたりするんですが、彼女の潮吹きで制服が濡れたから着替えてくる、と言って、格好やバイブはそのままでアイマスクを装着して、そのまま出ていってしまう。要するに、放置プレイ。

 以前の碧月は、見ず知らずの男に慰み者にされる姿を想像し、自慰行為に耽ったこともある。この状況なら、誰かに見つかることを半ば期待しながら淫液を溢れさせていたことだろう。
 しかし、今の碧月は違った。
 自分がこの身を捧げるのは、ご主人様である尚吾ただ一人。
 他の異性に柔肌を晒し、なおかつ触れさせるなど、絶対にあってはならない。最初は確かに成り行きだったかもしれないが、碧月が心から慕っているのは尚吾だけだ。

 実は尚吾は更に仕掛けを施していて、碧月をパニックに陥れますが、雨降って地固まるというか、最終的には相思相愛が確認できて、めでたしめでたし。……男子トイレの中で淫猥な格好をした状態での告白ですが、まあそれも彼等には似つかわしい。

 結局二人は婚約。

「忘れたんですか? 僕たちは婚約したんですよ。まだ少し先の話ですけど、碧月は僕のお嫁さんですよ。エッチが大好きな、とても素敵なお嫁さんです」
 お嫁さん──その言葉に、碧月の体温が急上昇する。
 不意に胸中にひろがる甘い気持ち。膣内と腸内の快感と、幸福感に全身が戦慄く。
 その悦びを表すかのように、結合部から大量の愛液が噴きだした。

 で、双方の両親にも学校の生徒たちにも公認の仲となり、妊娠もしたりするわけですけど。
 これは緊縛の威力なのか、それとも最後に碧月が語ったインモラルな未来予想図のせいなのか、私のあまり好きじゃないボテ腹Hもばっちり楽しめました(笑)

 それにしても、YUKIRINさんのイラスト最高!


縛って愛してお嬢様! (美少女文庫えすかれ)縛って愛してお嬢様! (美少女文庫えすかれ)
(2010/08/20)
山口 陽

商品詳細を見る

tag : 美少女文庫 山口陽

独り言: テーマソングのリリースのタイミング

 昨日本屋で見かけた小説に触発されて考えたストーリーの、あまりの鬱展開にとっても鬱な気分です……。

 さて先日、『おとボク2』即ち『処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~』をプレイしていると言いましたが、それに使われている歌、『アンダーハンデッド・ガール』とか『移りゆく花のように』とかを結構聞いてます。CD『処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー ボーカルミニアルバム』を買ってあったので。

 それでふと気付いたんですが。
 このアルバムもそうですが、ゲームって結構、先にCDが発売されたりしますよね。以前なんか、主題歌のCDが発売されたのにゲーム本体が中々できなくて、結局ゲームの発売が近くなった頃、別の歌手による別バージョンのが発売されて、作中ではそれが使われた、なーんてこともありました。
 それに対して、テレビアニメの主題歌のCDとか、番組が始まって、あ、この歌もっと聞きたい、とか思っても中々出ない、一ヶ月位してからやっと発売、ということが多いですよね。

 これはつまり、プレスする枚数を決めるために、番組の人気とかを確認したい、ということなんでしょうか。
 うーん、なんかそれ、視聴者的に一番ホットなタイミングをわざわざ見送っているような気がするんですけどねー。
 それならもういっそのこと、CDとかやめて、ダウンロード販売をメインにしちゃえばいいのに。そうすれば、売れ残りの在庫を抱える恐怖からは解放されるでしょう。
 でもねー、私はそれ、結構困るんですけどね。

 私が何故CDを買うか(購入厨(笑))というと、好きにリップして好きに変換できるからです。
 私は、CDを買うとリップしてFLACにして、パソコンで聞きます。でも、これがダウンロード販売とかになると、DRMとかの問題で、特定のソフトでしか聞けなかったりすることがよくありますよね。そうすると、そのソフトが動くOSを使わないと聞けないということになる。
 そういう制限、なんかいやなんですよね。

 そういう事情から、以前レーベルゲートとかのCCCDが実際に出たときには、さしもの私も不買に走ろうかと思いました。まあ幸いなことに、私の欲しいタイトルがCCCDで出たことは殆んどなかったし、すぐにCCCDを読めるドライブに関する情報が出回ったので事なきを得ましたが。
 でも、そのせいで余計な出費をするハメになったのは今でも結構恨んでます。

 色々うるさくするのも、要するに違法コピーをさせたくないからですよね。業界では、CDが売れないのは違法コピーのせいだと主張しているようですから。私は、売ってる曲がクソだからだと思ってますけど。
 なら、こういうのはどうでしょうね。
 ダウンロード販売するサイトにアカウントを作成するとき、住所や氏名などの個人を特定できる情報を登録させる。で、販売する楽曲データには、電子透かしでその情報を組込む。その代わり、データのフォーマットは例えばFLACのような、オープンでどこでも使えるものにして、コピーも制限しない。
 ネットにデータを流せば個人情報も流すことになるので、普通の人はやらなくなるでしょう。また、透かしをいじると音質が変わるようにできれば(できるかどうか知りませんが)、透かしを消して放流、なんてこともされないでしょう。

 うん、これなら私もダウンロード販売に切り替えてもいいかも。実際、CDとか邪魔なんですよね。同じようにブックレットもPDFで販売するとか、色々できますよね。

 どうでしょう。日本の音楽業界の人、やってみませんか?

tag : 音楽 ダウンロード販売

ラノベ: 『テルミー きみがやろうとしている事は』

 とんでもないモノに手を出してしまった。
 いや、読む前からわかってましたけどね。

 先日、わかつき先生がこの作品の感想をブログで公開なさったのを拝見したとき、関心は持ちましたが読もうとは思いませんでした。
 だって、作品の持つパワーが、その感想からでもひしひしと伝わってきたんですよ。
 これは、手を出したらヤバい。
 そう思いましたね。

 ですが、なんか気になってて、昨日、ついに買ってしまいました。
 ちょっとプロローグから引用してみましょう。

 この物語には、二十六人の高校生の男女が登場する。
 当然のようにこの物語は、二十六人の死と青春を描くものになる。

 そしてこの物語は、必ずハッピーエンドを迎える。
 なぜなら、この物語は始まりの時点が最も悲惨で、最も間違った状況だからだ。
 彼らのうち二十四人は、物語の始まりと同時に死亡している。

 この直後、主人公の一人である鬼塚輝美が死に行く場面が続きます。修学旅行の先で、みんなを乗せたバスが谷底へ転落。
 苦しい。痛い。寒い。──死。
 やっと苦しみから解放される。訪れる、穏やかな心地よさ。
 と思ったとき、彼女は無理矢理引っ張り上げられます。

 ──なぜ?
 なんのために、こんな苦しい思いまでして、もう一度生きなければならない?


 輝美は、死んでいく、いや、死んでしまった二十四人の全てを背負うことになったわけです。

 もう一人の主人公、灰吹清隆は、ちょっとした事故にまきこまれたせいで修学旅行に行けず、難を免れます。
 死んだ二十四人の中に、清隆の恋人だった詩帆がいました。彼はふと思い立って、以前彼女にプレゼントした指輪を形見として返してもらおうとしますが、どういうわけかそれは輝美が持ち去った後でした。
 その関係で、清隆は輝美の置かれている状況を知ることになります。そして、輝美に乗り移った詩帆とちゃんとさよならする機会をもらいます。
 清隆は、輝美に課せられた作業を、即ち、輝美が死者の残した想いの決着をつけるのを手伝うことにします。

 こんな始まり方をすると、どんなに重たい、鬱な話かと思いますが、実はちょっと違います。
 大体、清隆が最初に見たのは、輝美が上級生の「番長」(!)とタイマン張って殴り倒すところだったりしますしね。
 手伝いを始めて最初の仕事が、清隆の親友の孝司の遺したエロ本の始末です。
 ここが微妙なのが、こう来たから笑える話かというと、また違うんですね。
 首尾よく清隆が孝司の部屋に忍び込むと、そこには先客がいました。すごく綺麗な少女です。彼女こそが、ほんとに孝司がなんとかしておきたいことの象徴だったのでした。

 この後もいくつかのエピソードが収録されてますが、どれも、重すぎでも悲しすぎでもなく、でも真摯でとっても大事な想いを描く、非常に微妙なバランスを取ったお話たちです。目にじわっと来そうなところで、でもほっとするような、死んでしまった人達の話なのに、なぜか逆に未来に希望が感じられるような、そんなお話たちです。

 それにしても、何故輝美が?
 この話はこの一冊で終わるわけではなく、輝美の過去には色々あったようなのに、中途半端にしか語られていません。輝美が浜辺で拾ったボタン、回想に出てくる怪しげな人物、輝美の家系。
 そして、一番気になるのが、彼女を「テルミー」と呼んだ女の子。

『鬼塚さんって、いつも「テルミーホワイ?」って感じの顔をしているね』
 自分の思いつきをすっかり気に入ったその子は、それからは輝美を見かけるたびに、親しげにテルミーと呼ぶようになった。

 ……彼女は、一体??? まあ、これは実は気にすることではないかも知れない。直後に、猫のことが書いてあるので、彼女は単にあのヒトなのかも知れない。ああ、だからテルミーと名乗って舞台に? うーん、やっぱりそうなのかな。
 でも、輝美と彼女にそういうつながりがあったなら、それはそれで非常に興味深い。

 前述のように、この本に収録された各エピソードは、「希望」を感じさせながら終了しましたが、まだまだ先は長そうです。
 実を言うと、第一章を読み終わったとき、ふと気付きました。この人数の想いにちゃんと対処するには、どう考えてもこの一冊では足りない……そう言えば、上記のブログにも、終わってないと書いてあった……し、しまったー!
 でも、これはもう最後まで読まないわけには行かない。
 はぁ。やっぱり、「とんでもないモノ」だった……。

 ところでこの作品、言葉遣いとかがちょっと昔っぽいような……。それと例えば、清隆の、「朋ちゃん」との再会シーンの表現は、こんな。

こうして薄暗がりの中で見る、成長した朋の顔は、神秘的な印象を受けるほど美しくなっていた。清隆はまるで自分がカリオストロの城でクラリスと再会したルパン三世になったような気分を味わっていた。

 また、こんな表現も。

蘭の雰囲気は佳奈の大好きな『ムーミン』に登場する自由人、スナフキンとよく似ている。

 ……作者の滝川さんって、もしかして私と同世代かもっと上の人(笑)?


テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/07/23)
滝川 廉治

商品詳細を見る

tag : 集英社スーパーダッシュ文庫 滝川廉治

独り言: BSフジの番組『プライムニュース』について

 私は、夕食を摂るとき、平日は、特別見たい番組がなければ大概BSフジのプライムニュースを見てます。まあ、殆んどは途中までですけど。
 「ニュース」と名乗っていますが、その日の出来事とかはほんの少し伝えるだけで、約二時間の殆んどを、その日毎に設定した特定のテーマについての解説に使います。ゲストとして専門家を呼んで話を聞く、みたいな。

 以前、田原総一朗の『サンデープロジェクト』が終って良かったーみたいなことを言いました。ほんとにあの番組は酷かった。
 『プライムニュース』は、『サンデープロジェクト』とは対照的な番組であると言っていいでしょう。
 ゲストの言うことはちゃんと最後まで聞く。途中で遮ったり、ましてやキャスターが「それは間違ってる」とか言って却下したりしない。キャスターだけでなく、他のゲストにもそれは守らせる。だから、喧々囂々にはならない。
 ……いや、なんでこんなことを誉めなきゃいけないんでしょうね? それって当たり前のことじゃないんですか?
 でも実際、特に政治問題を討論する番組にはそういうのが多かった。
 多分、政治家が国会でそういうことをやってるから、そういうのが当たり前だと思ってるじゃないでしょうかね。

 『プライムニュース』のメインキャスターは反町理さんという人ですけど、この番組のいいところはかなりの部分、彼のやり方に依拠してる気がしますね。ゲストの言うことは辛抱強くちゃんと区切りのいいところまで聞く。そして、結構適切で的確な質問をする。そしてまた、ゲストの話を引き出す
 そう、口を挟むのも、大概は「質問」なんですよね。自分の意見を言うわけではない。
 以前、そのとき私は見てなかったんですが、彼が司会をしたなんかの番組で、かなり台本と違う流れになっちゃったなーみたいなことを言ってたらしいです。それはつまり、台本に合わせて話をねじ曲げるようなことはしない、ということをも意味しています。

 そういったことは、もっと感覚的な意味でも番組の魅力になっています。
 つまり、騒がしくない。ばか騒ぎをしないので、落ち着いて見ていられる。最近もう、げーのーじんがわははわはは騒いでる番組って邪魔臭くて。ああいうのに出てる人って、たとえマトモなことを喋っていてもバカに見えてきます。番組そのものがそういう雰囲気だから。

 あと、この番組は、ゲストとして呼ぶ人の選択の仕方が結構面白いかも。
 例えば今日は、日本のコンテンツ産業について論じてたんですが、ゲストが角川歴彦さん、津田大介さんでした。中々に興味深い話を聞かせてくれました。ただ、反町さんが夏休みで、キャスターは八木亜希子さん?一人だったんですけど、彼女は、うーん、口を挟むのがちょっとだけ早いなーと思いました。けど、まあ概ね良かったかな。
 はやぶさの特集をしたとき(6/18)のゲストは、JAXAの川口淳一郎さん、国立天文台の渡部潤一さんでしたね。ああ、そう言えばあのとき、反町さんちょっと涙ぐんだりしてましたっけ。
 そう、反町さんって、人間的にも結構面白いかも。一見むさいおっさんですけど、結構よく笑うし、笑い方がいい。

 なんか、特に注意してなかったんですけど、この番組のスポンサー、以前からこんなに豪華だったかな? 結構有名な企業が一杯いたりします。もしかすると、この番組がいいんでスポンサーが増えてるかも? いや、わかりませんけど。

 他のテレビ番組も、もうちょっとこの番組を見習うべきじゃないでしょうかね。こういうのばかりになれと言うんじゃなく、本来あるべき姿というのを考え直してみるべきなのでは?
 今のテレビって、なんかこう、大切なものを見失ってるような気がするんですよね。

tag : テレビ

プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
アクセス解析中